勤め先の学校で、自分のクラスじゃない男の子が私のこと好きらしい。
ママによると、「好きだから恥ずかしくて自分から話しかけられないんですって(笑)」だそうだ。
そうだっけ?普通に話してはいるけれど、彼の担任じゃないからなかなか一緒に過ごすというのは確かに難しい。
「ほら、今なら話せるよ。」ってママに言われると、「やめてよ~言わないでよ~」とか言いながら彼はいろんな話をしてくれる。
かわいい(笑)照れられるとなんだかこっちもこそばゆく、どうしたらいいのかわからなくなるけど…かわいい(笑)
彼が一生懸命話してくれた話。
彼「Sさん(←私)のうち、今大根ある?」
私「大根はないなぁ~」
彼「大根って辛いでしょ?どうして辛いかわかる?大根は採ったときは辛くないのに、そのあと辛くなるんだよ。何でだと思う?」
私「そうなの?!え~わかんない。教えて。」
彼「大根はね、採った後ほっとかれるから怒って辛くなるの。だからね、大根に優しく話しかけると大根は甘くなるんだよ。」
私「そっかぁ、大根さんは怒って辛くなるんだね!」
ママ「Sさんは一人暮らしなんですか?」
私「はい、そうです。」
ママ「寂しくないですか?」
私「寂しいときはあります。」
彼「じゃぁさ、Sさんは大根を育てて毎日話しかけたらいいんじゃない?そうしたら寂しくないし、大根も甘くなるしいい事づくしだよ!」
真実ではないけれど、彼なりに一生懸命考えた大根の辛くなる理由をきっと伝えたくなったんだろうな(笑)
昨日、夜家にいて寂しいなぁって思ったときに思い出したエピソード。
心がほっこりあたたかくなった。
小さなボーイフレンドのこの優しさが、あまりに純粋でかわいくてさりげなくて…嬉しくなりました。
大根のへたを水栽培しようかしら?
大根育てなくても、このエピソードを思い出せば寂しくなくなる気がする。
子どもは本当に素敵な世界を生きている。
その世界の傍にいたくて、私は保育者をやっているのかもしれない。