朝日新聞によると,埼玉県八潮(やしお)市で2017年秋にあった交通死亡事故で一度不起訴になった運転手(犯人)が、一転して自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で略式起訴されていたことが、関係者への取材でわかったそうです。きっかけは遺族側の検察審査会(検審)への申し立てだが、議決を待たずに判断が変わったそうです。

 この事件,一見,検察審査会への審査の申し立ての成功例であるように見えます。しかし,同じく朝日新聞によると,遺族側に対して検察側は「再捜査で運転手の過失が認められ、運転手も受け入れる意思を示した」などと説明したそうなのです。実際には,このこと(被疑者による罰金刑を受け容れる意思表明)が不起訴処分から略式起訴への変更の決め手なのです。

 ただ,被疑者から反省の意思が示されたことは確かで,その意味では遺族への癒しになるのでしょう。