ABC朝日放送によると,今年5月に大阪・ミナミの繁華街で,飲酒運転で暴走した車にはねられ死亡した女性の遺族らは,犯人(被告人)の女に厳罰の適用を求め戦いを続けています。
 
被害者は,看護師だった河本恵果さん(当時24歳)で,今年5月,大阪ミナミのアメリカ村を自転車で走っていた時に飲酒運転の車にはねられ命を落としました。河本さんの他にも2人に重軽傷を負わせた犯人の白坂愛里について,大阪地方検察庁は,酒気帯びで車に乗り,運転ミスで事故を起こした「過失運転致死傷」の罪などで起訴し裁判が始まりました。しかし,恵果さんの母親は,「今後、飲酒運転をする人にとって、こういう事故を起こしたらどれだけ罪は重いものなのかということもわかってもらいたいこともあったんで」と話しているそうです。そして,犯人が事故の前,2リットル近いビールを飲んでいることや,一方通行を逆走していることなどからアルコールの影響により正常な運転が困難な状態だったとして,より罰則の重い「危険運転罪」の適用を求め活動を始めたのです。

  遺族らは8月、,万5000人分の署名とともに適用刑の変更を求める上申書を大阪地検に提出しました。「危険運転罪になっても娘は帰ってきませんが、やれるだけのことはやろうと思っています」。そして10月19日の裁判に先立ち,検察官は,被告人(犯人)が事故で車をビルに衝突させ,シャッターなどを壊した罪を付け加えて「過失運転」の起訴内容変更を申請し,裁判では,今後さらに起訴内容を変更するために補充捜査を続けていることを明らかにしました。

  「正直、判例があまりないので、どうなるかわからないと答えられていたので」「検事さんには、しっかり補充捜査をつめてもらって、ぜひとも危険運転罪で(訴因変更)していただきたいと思います」と被害者の母親を話しているそうです。

 また,遺族らによりますと,これまでに集まった署名は16万人を超えていて,すでに,そのうちの14万人分を検察庁に提出しているということです。

 この事件,起訴事実が追加されたことによって,「併合罪加重」で,被告人をより重く処罰できる可能性が出てきました。

 しかし,危険運転致死傷罪の適用範囲をより明確にする(裁判例を積み上げる)ため,検察官には,是非,危険運転致死傷罪への訴因変更,裁判のやり直し,裁判員裁判によって犯人を裁いて欲しいです。