朝日新聞(2014年3月24日)は,

 『昨年11月に飲酒運転の車による事故に遭い、この春に佐世保東翔高校を卒業した前川希帆さん(18)が23日、佐世保市のアルカスSASEBOであった同校吹奏楽部の定期演奏会に参加した。トランペットを披露し、高校の仲間と最後の演奏を楽しんだ。

 事故で出られなかった全九州高校音楽コンで吹くはずだったアルチュニアン作「トランペット協奏曲」。第1部の最後に、顧問の中村明夫教諭の紹介を受けて独奏した。

 母に借りた黒いドレス。事故直前に祖父に贈られた楽器。約千人の観客を前に「支えてくれた人への感謝を込め」思い切り吹いた。

 大学の推薦入試に向かう朝に事故に巻き込まれた。演奏に不可欠な前歯を失い、今も事故前の演奏は取り戻せていない。だが、2月に大学側の配慮で入試を受け、合格を手にした。4月からは岡山県で一人暮らしをする。

 事故では悔しい思いとともに、周囲の支えの大きさも感じた。プロ奏者をめざしており、「事故のせいにせず、自分の力で乗り越えていきたい」と話す。

 まだ治療は続く。中村教諭ら佐世保市内の高校の音楽教諭らが「前川希帆さんの未来を応援する会」を立ち上げ、治療費に充てる寄付を募っている。(上田輔)』との記事を掲載しました。

 そして,今朝,朝日放送で以下のドキュメンタリー番組が放映されました。

「軽傷ではない」~2014年5月19日放送~

飲酒事故に巻き込まれた前川希帆さん(18)

プロのトランぺッターになる夢を実現するため、母親の運転する車で音楽大学の推薦入試に向かっていた、当時佐世保東翔高校3年の前川希帆さん(18)。
自宅を出て数分後、酒気帯びと無免許運転の車に正面衝突された。事故の衝撃で気を失い、気付けば病院の処置室。唇や頬など20カ所以上を縫合し、トランペットの演奏に欠かせない前歯4本を失った。「またトランペットが吹きたい」と願う希帆さん。しかしその道のりには幾多の試練が待ち受けていた…。

制作:長崎文化放送



 上記報道やこの番組がなければ,前川さんの事件も「よくある交通事故」,「飲酒運転事故の一つ」として片づけられたのでしょうが,軽傷でも一人の人間の将来をゆがめてしまうことを,お酒を飲むドライバーには知ってほしいです。