スポーツクラブに入会して、いきなり上級レベルのエアロレッスンに参加。

 

普通に考えれば「無謀」だと思いますが、それを難なくクリア。

 

将棋についてあまり詳しくない方からみると、藤井聡太六段(現在)はそのように見えるかもしれません。

 

 

 

 

さて・・・

 

この記事では将棋について熱く語ります。


第11回朝日杯将棋オープン戦で藤井聡太五段(当時)が準決勝で羽生善治竜王、決勝で広瀬章人八段を破り、見事優勝しました。

 

おめでとうございます。

 

全棋士参加の大会で優勝したのはすごいことですが、国民栄誉賞を受賞した羽生善治竜王に勝ったのは・・・

 

すごいと言えばすごいのですが・・・

 

将棋を知っている方であれば勝負は五分五分ぐらいに思ってらっしゃったはず。

 

 

 

プロの将棋棋士になるのはまず住んでいる近くの『将棋道場』に通って、それからプロへの登竜門である『奨励会』に通い、既定の成績を収めてプロ棋士になった後は、プロ仲間と研究会(練習)をして強くなっていく。

 

今も昔もこのパターンはあまり変わりません。

 

でも、ここ5~10年ほどで勉強方法がかなり変わっています。

 

何でもそうですが、物事が上手くなる方法の自分の実力よりも上のものにチャレンジする時。

 

スタジオレッスンなんかもそうですよね。

 


羽生さんがプロになった頃は今から30年ほど前。

 

当時は自分より強い相手を探すのが難しかった時代です。

 

『将棋道場』に通っていても、将来プロ棋士になるような子は周りにいる大人たちを瞬く間に抜いていきます。


でも、今はインターネットを使えば自分より強い相手がいくらでも探せる時代。

 

強豪アマチュアはもちろん、プロ棋士もインターネット対局を利用しています。

 

インターネット対局は相手のハンドルネームぐらいしか分かりませんので、実力さえあれば『小学生vsプロ棋士』というのも可能。

 

藤井六段も小学生(それか中学生)時代、インターネット対局でプロ棋士と対戦しているはずです。

 


そして、一番違っているのは将棋ソフトの存在。

 

もう人間は将棋ソフトに敵いません。

 

名人も羽生さんも藤井六段も・・・

 

プロ棋士と将棋ソフトが戦う企画でプロ棋士が勝つこともありましたが、それは将棋ソフトにハンデをつけてもらっているから。

 

将棋ソフトの大会では、前年度の優勝ソフトを上回る実力のソフトが次々と出てきます。

 

これが誰でも無料で手に入るんです。

 

a-e-r-oも持っています。

 


プロ棋士になった後は今でも棋士同士が集まって研究(勉強)をするのが主流ですが、若手棋士の中には将棋ソフト一本で研究(勉強)している人もいます。

 

藤井六段は師匠である杉本昌隆七段と研究会をやっているようですが、これは師匠とのコミュニケーションの一環で、大部分が将棋ソフトでの研究でしょう。

 

もちろんプロ棋士になるには素質が必要ですが、素質さえあれば家に引きこもっていても強くなれる時代なんです。

 

藤井六段は素質だけでなく、上手くこの流れに乗りました。

 

別に藤井六段だけでなく、プロ棋士はこの流れに乗らないと勝てない時代です。

 

 

一昨年あたりから将棋のタイトル戦では若手棋士の活躍が相次いでいます。

 

というか、ベテラン棋士があまり勝てなくなりました。

 


現在47歳の羽生さんは今でも強いです。

 

でも、もうそんなに強くはないです。

 

数年前だったら考えられないぐらい、若手棋士にコロコロと負けています。

 

別に羽生さんだけでなく、まだ30歳の佐藤名人だってよく負けています。

 

一昔前はタイトルホルダーが負けると『番狂わせ』でしたが、今はそんな時代ではないんです。

 

 

さて・・・


藤井六段ですが、現時点で全棋士の中でトップ10の実力があるのは間違いないでしょう。

 

このまま成長していけばタイトルを獲得するのも『時間の問題』。


でも・・・

 

今後、藤井六段を脅かす存在が出てくるのも『時間の問題』なんです。

 

天才棋士である羽生さんと藤井六段までの間は約30年の時の流れがありましたが、次の天才棋士が出てくるのは30年はかからないはず。

 

それが何年後になるかは・・・・

 

まだ誰にも分からないでしょうね。