今読んでいる本は、

『エースと呼ばれる人は何をしているか』(サンマーク出版)





モーニング娘、AKB48の曲や紅白歌合戦、オリンピック閉会式などをご担当された振付師の『夏まゆみ』さんの著書です。

本の内容は、『タイトル』通りなのですが、興味を持ったのはこの部分。


『私の仕事は、(振付師というよりも)「言葉」をあやつる仕事なのだとつくづく思った』


今では、『泣く子も黙る夏先生』で有名ですが、若いころは振り付けを教えるというよりも、まずは相手のやる気を引き出すことからスタート。

トップアイドルや吉本の若手芸人(吉本印天然素材)を担当して、華やかな世界にいるように見えても、真剣に踊ってもらうまで苦労の連続でした。


そして、

「いまの私が大物俳優からアイドルの卵まで選ばずに振り付けができるのは、ダンススキルなどでは決してなく、

どんな相手からでもやる気を引き出し、前向きにダンスに取り組ませるための『言葉』を持っているからです。」

これが夏先生が発見したこと。



振付師とはちょっと違うかもしれませんが、スポーツクラブでスタジオレッスンを担当するインストラクターもこれと似たような感じかもしれません。

中級レベル以上のレッスンでは、踊りたくてうずうずしているメンバーしかいませんが、初級レベルのクラスでは

「時間が空いたから試しに入ってみよう」

というメンバーさんが混じっているはず。

みなさんも始めはそんな感じでしたよね。


そのメンバーさんが次もレッスンに参加したくなるかどうか?


イントラさんが作り出した『動き』よりも、イントラさんにかけられた『言葉』の影響の方が大きいというのはこじつけ過ぎ??


でもよく考えてみると、単に

ステップタッチや、前4つ後4つ、レッグカール、Vステップ・・・

といった簡単な『動き』だけで、初心者のメンバーさんに

「次も参加してみたい!」

と思わせるのは至難の業ですよね。