スポーツクラブ店舗でのスタジオレッスンでは、音楽は必須です。

スタジオレッスンによってかかる音楽の種類や、音の速さなどが違ってきます。

音の速さとして、よく『ピッチ』という言葉が使われるのですが、音の速さを表す単位が『bpm』。

『Beats Per Minute』を略したもので、文字通り1分間に何ビートを刻むかを表します。

エアロやステップに参加しているメンバーさんであれば、何ビートよりも『何カウント』のほうが馴染みがありますよね。


『カウント』と馴染みが深いのが格闘技。

レフリーが『カウント』を数えるのですが、レフリーによって『カウント』にもいろいろあります。

例えばボクシングの場合は、どのレフリーでも『カウント』の数え方はだいたい同じ。

逆にある特定のレフリーだけ速かったら問題です。

総じて、どのレフリーのカウントも『60bpm』になります。


次にプロレス。

これも本来であれば、どのレフリーも『60bpm』のはずですが・・・・

プロレスの場合は演出が許されているのです。

カウント『ワン』と『ツー』を少し早くして、『スリー』を思いっきりためるレフリーはまだ序の口。

昔は、選手によって露骨にカウントの速さを変えるレフリーも許されていたんですよね。


もうお分かりだと思います。

全日本女子プロレスを支えていた阿部四郎レフリーです。


クラッシュギャルズと極悪同盟の試合なんかは、ものすごく顕著でした。

感覚的ですが、極悪同盟がフォールする時は『120bpm』ぐらいの『高速カウント』で、

逆にクラッシュギャルズがフォールする時は『30bpm』ぐらい。

途中でカウントを止めることもありましたからね。



当時のa-e-r-oは

「そんなの不公平だ!!!」

と思いながらテレビを見ていたのですが、今振り返ってみると、そのような演出をやり通したのは

『プロフェッショナル』

だなぁと思います。



そんな阿部四郎レフリーですが、つい先日お亡くなりになりました。

ご冥福をお祈りいたします。