先日読みました

『クール・ジャパン!?』鴻上尚史 著(講談社現代新書)

から3つめの記事です。


本の中では、「(平均的な)企業の社長と従業員(平社員)の給料の差(割合)」が紹介されており、

日本は、11 対 1。

イギリスは、22 対 1。

アメリカは、475 対 1。

でした。


良く知られた話ですが、日本の場合は社員が400万円だと、社長が4000~5000万円といったところです。


さて、これをインストラクター業界へ当てはめてみましょう。


例えば、インストラクターに成り立ての新人イントラさんの場合。

レッスンフィーは低く抑えられがちだと思いますが、60分レッスンで最低でも3500円はもらえるんではないでしょうか?


では、全国的に有名なイントラさんの場合は・・・

頭の中でゴールドジム原宿東京でレッスンをお持ちの竹ヶ原佳苗IRや宇津城久仁子IRを思い浮かべてみたのですが・・・

これはあくまで想像でしかないのですが、レギュラーレッスンで60分10000円はきっとないですよねぇ。

そう考えると、一見インストラクター業界は格差が小さいと思ってしまいます。

でも、これは『メンバーさんにスタジオレッスンを提供する』場合の話です。

通常のレッスンでは、イントラさんの間で上手い下手の違いはあるかもしれませんが、基本的には仕事内容は同じ。

ここでは差をつけようがありません。

いくら通常レッスンを極めても、レッスンフィーは頭打ちです。

(もう死語となりましたが)いくらレジ打ちが早くても、一定以上に給料が上がらないのと同じですね。

会社で給料が上がるには、自分だけではなく、他人を使ってより大きな成果を出す『マネージャー』になる必要があるのと同じで、仕事の内容を変えないといけません。

具体的には、

①イベントのゲストとして招待される

②セミナーを開催する

③自らイベントを立ち上げる(胴元になる)

といった感じです。


正確な数字は分かりませんが、何かのイベントにゲストで招かれれば、レギュラーレッスンの倍以上はもらえると思いますし、セミナーを開催する場合は、ご自身で金額を設定できます。

当然、そのイントラさんのセミナーが魅力的である必要がありますが・・・

全国で開催されるようになった『ダンススピリットバトル』は完全に『胴元ビジネス』になっていますよね。

レギュラーレッスンがほとんど無くても生活できるくらいだと思いますので、結構な規模になるのではないでしょうか?



といっても、まずは日々のレギュラーレッスンからの積み重ねですね。