将棋の世界では、弟子が公式戦で師匠に勝つことを『恩返し』をすると表現します。


「師匠のおかげでここまで強くさせてもらいました」

ということを師匠に見せることが『恩返し』と考えているからです。


師匠から見ても、自分が育てた弟子が強くなって自分を超えてくれることはうれしいことだと思います。

でも、まだ師匠も生活がかかっています現役プロですので、大舞台で負けると悔しいでしょうね。



さて、これを強引にスタジオレッスンにつなげていくと・・・


師匠をエアロビクス養成コースの先生、弟子を教え子と考えてみましょう。


でも、師匠と弟子が戦う場面ってないんですよね。

美しく話をまとめるなら、

『師匠が弟子のレッスンに参加した時に、大勢のメンバーさんの前で堂々とリードを取っている姿を師匠に見せる』

ことが『恩返し』と言えるかもしれません。

「私が育てたインストラクターが、こんな立派になったんだぁ」

と感慨深いのではないでしょうか。

でも、これはちょっと面白くない・・・



こんなのはどうでしょう。

師匠が弟子のレッスンに参加するのではなく、弟子が師匠のレッスンに参加する。

そして、師匠が間違えた途端、

『ヒュー』

と誰よりも早く冷やかしを入れる。


師匠はきっとこう思うでしょう。

「私を冷やかすなんて、この子も成長したなぁ」

って。