つい先日、将棋の最高峰タイトルである名人戦が始まりました。

将棋界トップである羽生善治名人に、現在若手No.1と言われている佐藤天彦八段が挑戦。

4/5、6にあった第一戦(第一局)は非常に面白い戦いでした。

そして明日から第二戦(第二局)が始まります。

数ある将棋のタイトルの中で、この名人戦が最高峰とされている理由は、獲得するのが非常に大変だからです。

他のタイトルは、プロに成りたての若手でも勝ち続ければタイトルを獲得することができます。

言ってみれば、一年目からタイトルホルダーになることができるのです。

でも、この名人戦は最速でも5年かかります。

ちょっと将棋界の仕組みを簡単に説明します。

少し例外があるのですが、プロになると順位戦というものに参加します。

この順位戦は5つの組に分かれていて、最初に参加するのはC級2組。

そこで好成績を得ると、C級1組、B級2組、B級1組、A級と上がっていき、A級10人の中でトップの成績を取ると名人に挑戦することができます。

最速でも5年かかるのは、5つの組を上がっていかないといけないからで、この上の組に上がっていく(昇級と言います)のもかなり大変。

組によって違うのですが、C級2組の場合は約45人中上位3人、C級1組の場合は、上位約35人中上位2人に入らないと上の組へ上がれません。

かなり狭き門であることが分かるでしょう。


これを強引にスタジオレッスンに当てはめてみると・・・・・


例えば、あるスポーツクラブ店舗で「初級」「初中級」「中級」「中上級」「上級」の5つのレベルにエアロレッスンが分かれれていると仮定すると、

まず入会して最初に参加するのが「初級」のレッスン。

この「初級」のレッスンに一年間参加し続けていて、参加しているメンバー45人の中で、上手いメンバーさん3人だけが翌年から「初中級」のレッスンに参加することができます。

残りのメンバーは、来年も「初級」のレッスンに残らないといけません。

そして、翌年一年間「初中級」のレッスンに参加して、参加している35人のメンバーの中で、上手いメンバーさん2人だけがその翌年に「中級」に上がることができます。

逆に、上手くないメンバーさん2人は・・・・・

来年は「初級」のレッスンに逆戻りです。

なので、最も速くても「上級」のレッスンに参加するのは5年目。

それも、各レベルのレッスンで毎年トップレベルの『舞』を披露し続けないといけないのです。


正確に書くとちょっと違う部分もあるのですが、どれだけ『名人』になるのが難しいか理解していただけましたか?


スタジオレッスンでこの仕組みが採用されていたら・・・・・

きっとa-e-r-oはまだ「初級」レッスンに留まっていたでしょう。

最初はちょっとできるようになっただけで、すぐに上のレベルに行って『壁』に当たってばかりでしたらかね。