先日、あるスポーツクラブ店舗でスタジオインストラクターのオーディションを見る機会がありました。

集まったイントラさんは20人ほど。

担当希望レッスンとコンディショニング(筋コンパート)で、一人当たりの持ち時間は約5分のようでした。

持ち時間がものすごく短いので、エアロの場合はほとんど展開できず、コンビネーションといってもステップタッチ、グレープバイン、リピーターなどの単純な動きを少し組み合わせたぐらい。

オーディションなので、これを元に審査する訳です。

そのスポーツクラブに合うかどうかよりも、インストラクターとしてレッスンを担当する能力があるかどうかしか分からず、養成コースに通っている最中か卒業したばかりで、まだまだ人前に出るレベルに達していないイントラさんだけを落とすオーディションのように思いました。


スタジオの外から見ていたので音は全く聞こえず、イントラさんの動きしか分かりません。

また、各イントラさんの持ち時間は数分なので、他のイントラさんの審査の時に動いている時間のほうが圧倒的に多い訳です。

スタジオの外から見ていると、審査の時よりも、他のイントラさんのリードで動いている時間のほうが気になっちゃうんですよねぇ。

動いている時のイントラさんのタイプは2つに分かれます。

①積極的に前に出て、一生懸命笑顔で動いているイントラさんと、

②スタジオ後方に張り付いて、何となく流しながら動いているイントラさん

の2通り。


このオーディションは、エアロ、ステップ、ダンス系(HIPHOP、ZUMBA、バレエ)、格闘系など、いろいろなカテゴリーのイントラさんが一緒に参加しています。

ほとんどのイントラさんが、他のイントラさんの審査時はご自身が担当するレッスンカテゴリー以外の不慣れなジャンルで動くことになります。

言い換えると初心者メンバーさんと同じなんですよね。

このオーディションは新規店舗に入るイントラさんを選ぶオーディションでしたので、合格したイントラさんはおそらく初心者、初級者向けのレッスンを担当する可能性が大きいです。

その意味では、参加しているイントラさんは、他のイントラさんの審査時は初心者メンバーの立場として振舞うのがベターなのですが・・・

①と②のどちらが初心者メンバーに近いでしょうか?

また審査されているイントラさんは、どちらのほうがやりやすいでしょうか?


あくまで個人的な意見ですが、指導力はもちろん重要な要素なのですが、それよりも他のイントラさんの審査時に①のように一生懸命楽しみながら動いているイントラさんのほうが、最終的にはより良いレッスンを作り上げることができるように思えます。特に初心者向けのレッスンの場合は。

これは指導レベルと言うよりも、性格とか資質とかそっちの話なんですよねぇ。

審査している方はそういうところまで見てくれているのかなぁ?