いつもの通りYahooニュースを見ていると、興味深い記事がありました。
「Jリーグの伸び悩みを助長する、欧州各国との「10分間」の差」
SOCCER DIGEST Web 11月12日(木)17時0分配信
その記事の内容を要約すると、
・Jリーグ全体のレベルは向上しているのか?を検証してみると、幾分中国勢や韓国勢のチームとは差が詰まったかもしれないが、(クラブレベルで)アジアの盟主としての風格は失ったままである。
・Jリーグから世界に飛躍する選手を見てみても最近は出戻りが多く、特に今夏の移籍はFC東京からマインツに移籍した武藤嘉紀だけである。
・どうすればJリーグは隆盛を迎えられるのか?その一つのヒントとして、ゲームのテンポがある。
・現在Jリーグでは、アクチャルプレーイングタイムを増やす努力をしており、プレーがアウトになったり、ファウルで試合が止まった時、できるだけ早い再開を促すようになった。
・しかし、欧州のトップリーグでは平均アクチャルプレーイングタイムが60分間台だが、Jリーグは50分間前半である。
・日本チームのプレイはテンポが悪く、アジアの舞台でもアップテンポに押し込まれ、リズムが取れない時間帯がある。
・トップレベルのフットボールは攻守一体で、流れが途切れなく、これを徹底するには審判だけでなく、クラブ、選手が意識を変えていく必要もある。
たまにテレビでサッカーの試合を見ていると、Jリーグの試合はゆったりと感じることがありました。
実際に、『アクチャルプレーイングタイム』という指標をみると、数字でそれが表れているんですね。
スポーツクラブ店舗でのスタジオレッスンでも、レッスン内の『テンポ』は重要な要素です。
エアロやステップレッスン中の時間を分析すると、大きく分けて下記の5つに分解できると思います。
『①休憩の時間』
『②ウォーミングアップ・クールダウンの時間』
『③ステップタッチ、リピーターなどのつなぎの動きの時間』
『④(実際に)コンビネーションの展開・組み立てに要する時間』
『⑤完成形を通して動く時間(通しの時間)』
おそらく、『テンポ』が良いと感じるレッスンは、③が占める割合が少ないと予想しています。
8カウントの動きを作るのに32カウントを利用して、24カウント分をステップタッチやレッグカールなどでつなぐのは、冗長な感じがしますよね。
④と⑤に関しては、ちょっと難しいところです。
感覚的には④の組み立てに要する時間が少なくて、⑤の通しの時間が多ければ、テンポが良いと感じかもしれませんが、
④の時間が少ないのは、単に展開をほとんどしない『見て見て』系のイントラさんの場合があります。
この場合はいくら早く動きが完成して、通しの時間が多くてもテンポが良いレッスンとは言えません。
どのように時間配分をしたらテンポが良いレッスンになるのかは一概に言えないかもしれませんが、時間の観点からレッスンを分析してみるのも面白いかもしれませんね。