前回の
『244億円』
http://ameblo.jp/a-e-r-o/entry-11989556004.html
の記事では、ティップネスの買収額について書きましたが、
「他のスポーツクラブはいくら出せば買えるのか?」
を調べてみました。
調査対象は、株式を上場している
・セントラルスポーツ
・ルネサンス
・メガロス
の3社です。
まずはそれぞれの企業の財務情報を簡単に記載します。
セントラルスポーツ
・売上 483億円
・営業利益 27億円
・純利益 12億円
・純資産 156億円
・株式時価総額 237億円
ルネサンス
・売上 407億円
・営業利益 23億円
・純利益 10億円
・純資産 118億円
・株式時価総額 261億円
メガロス
・売上 146億円
・営業利益 3.3億円
・純利益 0.6億円
・純資産 49億円
・株式時価総額 63億円
ティップネス
・売上 329億円
・営業利益 23億円
・純利益 6.7億円
・純資産 54億円
(買収額 244億円)
各企業の最後の項目である株式時価総額がだいたいの企業の価格です。
でも、買収する時は多少のプレミアム(価格上乗せ)は必要ですので、仮にプレミアム30%とすると、
・セントラルスポーツ 308億円
・ルネサンス 339億円
・メガロス 82億円
(・ティップネス 244億円)
となります。
これも仮の計算なのですが、(買収価格-純資産)÷純利益額を投資回収期間とすると、
・セントラルスポーツ 約13年
・ルネサンス 約23年
・メガロス 約50年
(・ティップネス 約28年)
となり、セントラルスポーツが今一番お買い得となります。(あくまで単純な計算ですので・・・)
それぞれの企業の数値を見て感じたのは、ティップネスの純資産の少なさ。
純資産は総資産から負債を引いたもので、単純に言えば会社を経営してきた中で貯まってきた財産の総和です。
各企業との売上との相対で比較すると、ティップネスはかなり少ないです。
今までティップネスの財務データは公開されていなかったのですが、これを見る限りはこれまでの経営は順風満帆とは行かなかったようですね。