つい先日、大手予備校の『代々木ゼミナール』が、全国27ヶ所ある校舎のうち20ヶ所を閉鎖することを発表しました。

少子化による市場縮小の影響と受験生の現役志向の高まりで、主要顧客である『浪人生』の確保が難しくなっているのが要因のようです。


大学受験は、コストパフォーマンス重視で今はなくなってしまった旺文社のラジオ講座をメインにしていたので、予備校には通いませんでした。

でも、高校3年の夏期講習で一度だけ代々木ゼミナール横浜校に一週間ほどお世話になりました。

当時は受験戦争が激しかった時代で、大きな教室に100名以上入っていました。

有名な先生ではなかったのですが、高校の授業とは違った雰囲気に、ちょっと感動したのを覚えています。


最近の予備校業界では、大教室での集団指導から個別指導へと軸足が移っているようです。

確かに教室で一方的な授業を受けるよりは、1対1で先生に教えてもらったほうが効果は高いと思います。

でも・・・すごく高くつきそう・・・・



ここからスポーツクラブの話題へ・・・


集団指導から個別指導への流れをスポーツクラブにも当てはめてみます。

集団指導といえば、スポーツクラブ店舗でのスタジオレッスン、

反対に個別指導は、パーソナルトレーニングです。


メンバーの立場からすると、集団指導から個別指導の流れはないですよね。

みんなとワイワイやるのが楽しいスタジオレッスンが、もしイントラさんと1対1になったら・・・

いくら人気イントラさんであっても、ちょっとそれは・・・


じゃあ、イントラさんの立場から見てみるとどうでしょうか?

スポーツクラブ店舗に行くと、よく所属しているパーソナルトレーナーの方々の写真が壁に貼ってあります。

数年前までは全然知らない方ばかりだったのですが、ここ最近はスタジオレッスンを担当されているイントラさんでも

パーソナルトレーナーとして活動されている方が増えているように感じます。


だいたいパーソナルトレーナーの費用相場は、60分6000円(税別)ぐらい。

パーソナルトレーナーの求人広告などで、手取り80%ぐらいの広告をよく見ますので、

トレーナーの方の収入は一時間あたり4800円(税別)。ざっと見て5000円ぐらいです。

イントラさんのレッスンフィーはそれぞれだと思うのですが、それほど大きくは変わらないと思います。


例えば、午前中にスタジオレッスンを2本担当して、午後は同じ店舗で3人分のパーソナルトレーニング。

そして夜は、別の店舗で2本レッスン担当すると仮定すると、レッスン7本分の収入になります。

当然、パーソナルトレーニングは自分でお客さんを見つけないといけないのですが、

人気イントラさんになれば、お客さんも見つけやすくなるでしょう。

スタジオレッスンとパーソナルトレーニングは、準備等も含めてどちらが大変かという議論は抜きにしても、

スタジオレッスン7本やるよりは、パーソナルトレーナーとして活動したほうが、体力的には消耗度は低いでしょう。


もちろんイントラさん各自の考え方にもよりますが、

スタジオインストラクターは、(特に有酸素運動系は)それほど長期的に活動できるものでもないと思いますので、

体力に応じてスタジオレッスンからパーソナルトレーナーの仕事にだんだんとシフトしていくのは、現実的かもしれません。


スタジオレッスンに参加している身としては、あまりうれしくないのですが・・・・