かなり前の記事なのですが、10/2の日本経済新聞朝刊に掲載されていました三浦知良選手(横浜FC)の「サッカー人として」というコラムから抜粋しました。


『Jリーグ2部(J2)の試合を見ていて、1部(J1)より選手がたくさん走っているように感じることはないかな?それは細部のミスが多いからで、技術が足りない分だけ運動量や頑張りでフォローしなくちゃいけない。選手のポジショニングが良く、球を止める、ける技術も高いJ1の方は、動きのムダが少なく映る。欧州リーグならさらにきれいに見えてくる。』


このコラムを読んだ時、エアロやステップのレッスンを連想しました。


上手いメンバーさんは難しいコンビネーションでも軽やかに動いていて、レッスンが終わっても爽やかな表情をしているのですが、まだ慣れていないメンバーさんは、動いているというよりも、動かされているという状態で、レッスン終了後はヘトヘトの状態。「ムダに疲れる」といった感じです。


外から見るとかっこ悪く見えますが、でもこれは上手いメンバーさんもステップアップするために通ってきた道です。


恐らく、難しいレッスンに参加し始めたばかりの時は、「地蔵」と呼ばれる状態。

「地蔵」とは、動きが難しすぎて全然ついていけずにその場で固まってしまうことです。

エアロのレッスンでは、ぶつかってしまう恐れがあるので、とりあえず方向だけでも他のメンバーさんと合わせて一緒に動かないといけないので、ステップのレッスンでは、下手に動くと周りのメンバーさんに迷惑をかけてしまうので、ずっと台の上。

レッスンに参加しているのに、全然「参加」している気がせず、体力的よりも精神的に疲れます。


「地蔵」の状態から少し動けるようになってくると、いわゆる「ムダに疲れる」状態。

右に動こうとした時に、他のメンバーさんが左に動いたのを見て、慌ててついていったり、他のメンバーさんがターンしてから、ワンテンポ遅れてターンしたり・・・・
自分の意思で動いているというよりも、完全に動かされている状態で、非常に疲れます。


だんだん上手くなってくると、自分の動きをコントロールできるようになってくるので、運動量を上げるのも、省エネするのも自分次第。

ガンガンに動いてヘトヘトになるのもいいですし、適度にコントロールして「心地よく疲れる」状態にもっていってもいいですね。


最近はじめたばかりのダンスはまさに「ムダに疲れる」状態。

「心地よく疲れる」のは、まだまだずっと先になりそうです。