今日のトピックは、「ベテランイントラ」さんと「経験の浅いイントラ」さんの違いについてです。
今まで500人近くのイントラさんのレッスンを受けてきましたが、いろいろなイベントレッスンでリードをとっているベテランイントラさんから、イントラさんになって間もないのかな?というイントラさんまで様々です。
実際にそのイントラさんがどのくらいの経験を有しているのか?は分からないのですが、「経験が浅いのかな?」と感じる瞬間はあります。
今日はその瞬間について書いてみます。
「経験が浅いイントラ」さんのレッスンであっても、コンビネーションの展開の仕方については、多少ぎこちない場合もあるのですが、レッスン前にたくさん練習していると思いますので、それほど違和感を感じません。
どういう時に「経験の浅さ」を感じるかというと・・・・
まずは不測の事態の対処方法。
よくあるのは、クールダウンの時。
メンバーさんにストレッチの指示を出してCDの入れ替えをする時、なかなか次のCDを読み込んでくれないので、あれこれオーディオ機器のスイッチをいじっていて・・・
ベテランイントラさんの場合は、そんな時でもメンバーさんに次の動きの指示を出すのですが、経験の浅いイントラさんの場合は、100%オーディオに集中しているので、メンバーさんは同じストレッチをしたまま・・・・
曲がかかったら、ようやく次の動きの指示を出してくれます。
次は「つなぎ」の動き。
例えば、1ブロック目を組み立て終わって、そのまま2ブロック目を組み立てるような場合。
通常はグレープバインやステップタッチといったような「つなぎ」の動きで少し間を取って、新しいコンビネーションを組み立て始めるのですが、経験の浅いイントラさんの場合は、「つなぎ」の動きでVステップやレッグカール、極端な場合は4リピーターといったリードチェンジをする動きまでやり始めて、
「これは次のコンビネーションのベースの動き?」
それとも、
「単なるつなぎの動き?」
と迷う部分があります。
ローインパクトからハイインパクトへ切り替える時に、いろいろな動きを取り入れる場合もあるのですが、「つなぎ」の動きはなるべくシンプルなものがいいですね。
ここまで取り上げた2つのケースはレッスン前には練習できない部分なので、レッスンをつみ重ねていくしかないようです。
次はコンビネーションの中身について。
中上級設定のレッスンには慣れているメンバーさんが多く集まるので、楽しむことはもちろんなのですが、ある程度の難しさも求められています。
ここで経験の浅いイントラさんのレッスンでよくあるのは・・・・
個々の動きをすごく複雑にしたり、リズムチェンジを頻繁に取り入れたり・・・・
確かに難しい動きを入れるとコンビネーションの難度は上がるのですが、ベテランイントラさんはそれほど難しい動きはやっていません。
ここでポイントとして挙げるのは2つ。
「カウントの使い方」と「動きのつなぎ方」です。
まずは、「カウントの使い方」。
「前4つ後ろ4つ」の動きで説明すると・・・
通常の「前4つ後ろ4つ」は、1カウント目から前に歩き始めて、4カウント目にタップ。5カウント目から後ろに歩き始めて、8カウント目にタップ。
初級クラスによく出てくる動きです。
例えば、これを2カウント目から前に歩き始めて、5カウント目にタップ。6カウント目から後ろに歩き始めて、9カウント目にタップ、と1カウントずらすだけでも、メンバーさんの反応は全然変わってくると思います。
恐らく中上級レベルのレッスンでこれをやってみたら、最初は間違えるメンバーさんが何人か出てくると思います。
1カウント目や5カウント目といった奇数カウントから動きを始める場合と、2カウント目や8カウント目といった偶数カウントから動きを始める場合を比較すると、偶数カウントから動きをはじめるとかなりタイミングが取り辛く感じるのではないでしょうか?
同じ動きをするにしても、ちょっとカウントをずらすだけでも、上手いメンバーさんが「!!」と感じるコンビネーションに変身します。
次に「動きのつなぎ方」。
例えば、8カウントの動きを4つ作って、単純につなげて32カウントのコンビネーションを完成させる。
初級クラスではよくやる方法なのですが、中上級クラスでこれをやると、すごく易しく感じます。
これを7カウント、8カウント、10カウント、7カウントの4つの動きをつなげて32カウントを組み立てると、先ほど説明した「偶数カウントから始める動き」が出てくるので、難度がアップします。
さらに、単純に動きをつなげるのではなく、1つ目の動きの最後のカウントを2つ目の動きの最初のカウントと同期させたりすると、前の動きをやっている途中に次の動きを考えておかないと出遅れてしまうので、難度がアップします。
ベテランイントラさんの組み立てるコンビネーションも、個々の動きを羅列すると、シンプルな動きばかり。
一つ一つの動きは単純でも、動きのつなぎ方や、カウントの使い方で「アクセント」をつけて、最後にリズムチェンジやターンといった「スパイス」を効かせて、コンビネーションの完成。
ちょっとした工夫で、慣れているメンバーさんも満足する面白いコンビネーションに大変身です。
「個々の動き」よりも、「動きの組み合わせ」が大事だから、きっと「コンビネーション」って呼ぶんでしょうね。