ドッペるのポエム

ドッペるのポエム

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お暇があれば見て聞いてやって下さい(´ω`)
最初から短い物語りなのでメンドくさい方はご遠慮を(^^)
寝る前の暇つぶしでも1ページずつ、しおり感覚で読んで頂ければと思います。
僕自身、適当なのですみません(・・;)
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『時代の流れ』


$ドッペるのポエム

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これは謡なので下の曲を流しながら読んで頂けると幸いです。





4.【傷跡の反省】









変わりゆく景色とともに人の心も変わっていくのだろうか。

電車の窓から眺める景色が好きなりゅうやはふとそんな事を考えていた。

というのも、毎日遊んで長年慣れ親しんだ団地が二年ぶりに電車で帰って来たら大規模都市計画により見事に生まれ変わったのだ。

りゅうやとじんたそしてその仲間たちは十六歳の頃、地元でカラーギャングを結成し、つるんでいた。チーム『SMOKER13』。人数は十三人と全国的に弱小。

当時日本では、テレビでIWGF(池袋ウエストゲートファーム)が放送されていた。IWGFに触発された少年たちの間で、急速にギャングが販促し、若者はギャング時代に突入する。

規模は違えど、どこの町にも必ずと言っていいほどギャングは存在した。

カラーはそれぞれ、赤、青、黒、白、など仲間と同じ色のバンダナと呼ばれるハンカチの様な物を身体のどこかに纏うのが定番だ。首に巻いたり、肩にかけたり、パンツから垂らしたり。すべてパクりだ。

同じ町にギャングが二つあるのは御法度。抗争が起きる。

りゅうや達の地元には、もともと黒ギャンが存在していた。県内だけに留まらず、隣接する町の三つ、四つにも勢力を伸ばした。リーダー格は、その世界なら全国的に知られていて、テレビ出演なども果たしていた。

そのギャングの先輩にじんたと幼馴染みのさとるが許可をとり、自分達の同級生のみで結成したのが、赤ギャンである。すぐさまりゅうや達も加入。

「おまえらいい加減にしないとひき殺すぞコラ!」

拡声器を使って怒鳴ってくる。まるでヤクザ映画さながらの迫力だ。

深夜、大学の前の信号待ちをしていた、助手席に妻を、後ろに娘二人を乗せた車の前を横切るように二人乗りのノーヘルバイクが交差点を蛇行運転で通りすぎる。そのすぐ後ろをハトカーが激怒しているかの様なサイレンで追いかけていく。

りゅうやは後ろに乗り、両手両足を使って大げさにふざけてみせる。運転手は、てるというりゅうや達の仲間。『ドSで短気で命知らず』と不良少年まっしぐら。当時純片思い中。てるは父親がそのスジの権力者なのか、十六歳の時すでに盃を交わし、構成員と成っていた。未成年の団体所属は違法のため、公安にはもちろん内緒だ。が昔から暇があればりゅうや達とつるんでいた。パツキンにアイパー。特にぶっ飛んでいる。

地元のハトカーは、バイクに車を当てて来ることは無い。ナンバーを上げてケツを振ってあしらっている。

当時その団地は、E団地からG団地の地区に分かれていた。G団地にG商店街と呼ばれる、建物に囲まれた、どこかの国のフリーマーケットのような場所がある。店が内側に輪を描く様に並んでいる。

昼間は文房具や駄菓子屋としんみり営業しているが深夜はすべてシャッターが掛かっていて誰もいない。中心にあるムシが集まりやすい弱い茶色の街灯とポツンと自動販売機の薄い明かりが場を照らしている。『SMOKER13』の溜まり場だ。

街灯の間下のベンチに四~五人で、覚えたてのクサなどと呼ばれる緑色をした葉っぱを吸っている。匂いは強烈。じんたもいる。好きな人には最高な香りだが、吸わない人には公衆便所にも似た臭いに感じる。

そこへエンジンを切ってバイクを押してくる、てるとりゅうやがやって来た。ハトカーをなんなく巻いてきたらしい。いつもの事だ。

合流し、覚えたブラックな握手を交わす。てるはいじられ役のやすしに本気のケツキック。仲間と談笑し、りゅうやは煙を吸っている。チルタイム。もくもくもく。

批評する興味は無いが、法律では違法。しかし、偏見から入らず正しい知識を付け、身体への影響や依存性などを考えてみると、どうも中学校教育の洗脳にしか思えない。見せられたビデオはまるでプロパガンダだ。

その頃のりゅうや達は酒を飲むより吸う方が身体に合っていたらしい。酒と違い、吸った症状により他人に迷惑をかける事などまずしない。行動が慎重になる。

知らない人に絡んだり、運転で交通ルールを破るなどの反社会的行動はもってのほか、逆に車では超安全運転になり、スピードをほとんど出さない。飲酒運転による交通事故とぶっ飛び運転による交通事故を比較するとあきらかに後者の方が少ない。

というより、一説によると実験の結果皆無らしい。

ttp://www.cannabist.org/database/mmmf/17.html

交通事故の例をあげると、クサの成分検出とともに『アルコール』成分が検出された。

ttp://www.cannabist.org/database/mmmf/17.html

運転前に『脱法ハーブ』を吸ったと証言の事故、自宅で『クサ』が発見された。運転時は使用していない。

ttp://response.jp/article/2012/05/29/175150.html

逆に交通事故が減るという。

ttp://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1408.html

しかしこの国の法律では違法。

コンビニに行っては大笑いなどして楽しんでいた。そんな日常を過ごしていたある日、『SMOKER13』にある情報が入った。

情報を聞きつけた彼らは商店街に集合し緊急会議。なんとこのすぐ近くで青ギャングを名乗る少年達が騒いでいるとの事だ。この町でギャングを名乗るなんて許されない。

溜まっているファミレスへすぐさま駆けつけ、逃げ出した内の二人を確保。外に連れ出して歩道橋の上へ行き、土下座をさせる。するとその瞬間、一人が飛び降りて逃げ出した。本当に人間か?

もう一人に仲間を呼ばせようとしたが、なんと携帯を持っていない。

その日は手を出さず注意だけして解放する。

一週間後、コンビニ『ローション』の前でたむろするりゅうや達に一本の電話が入る。

「もしもーし」じんたが応対。

「はっ?いつどこで!」なにが何だか分からない様子のじんた。

「マジで?分かった!すぐ準備する。みんな集めといて」電話を切ったじんたの顔が急にこわばる。

「たつや達がこないだの奴らに拉致られてボコされてるって。西口公園に来い喧嘩しようぜだって。アイツ等ぜって許さねー」ブチ切れ寸前。たつやの携帯を使ってこちらにコンタクトを取ってきた。

「ヤバイな…とりあえず集合しようぜ」

『G商』に集まって作戦会議。しかし急の急に集まって十一人。サッカーの試合でもするのか?

「うわさによるとアイツ等パイプとか凶器持ってるって」いじられやすしからの重要な情報。

「よし、俺らも武器集めよう」

緊急に集められたのは金属バット、木製バット、鉄パイプ、ゴルフクラブ、角材。

その中で使えるのは金木バットと鉄パイプ。りゅうやは木製バットを持ち、じんたとひでとは金属バットで、てるはなんと素手で行くという。なんと命知らずな。

てるが団体のアニキからもらった日産のプレジデントとバイク三台で西口公園へ集団移動。別行動は危険だからだ。もちろん車は無免許運転。

一度バレてない車で目の前を素通り。そこには倒れているたつやとその友達なのか関係の無い男が気を失っている。そして三十人程で車四台とバイクが止まっている。青ギャンではない人間も集めていた。

「ありえない…人数が違いすぎる」ぽろっと車内にこぼれる。後には引けない。だが、やはり慣れ合いが多かったため抗争は心臓バクバクだ。

合流し、最終作戦会議をしていざ出陣。

まず、バイク二~三台が相手に近づきゆっくり走行し煽ってみせる。それに気付いた数十人は血相変えて追いかけてきた。

そして『SMOKER13』のテリトリーの団地内へ誘い込む。

人の気がなく建物に囲まれた深夜のG商に連れ込み、バイクはスピードを上げて走って追ってくる相手を巻いて消えた。そしてりゅうや達と全員合流して徒歩で移動。移動中言葉を発する人間は一人もいない。

相手は見覚えのない所に入ってきて立ち往生している。

そこへ、出入り口の裏手にある夜では暗くて見えない草むらの抜け道から一気に『SMOKER13』が走って雪崩込む。全員大声で

「ウォラァァァー!!」「シャァァァー!!」

建物に囲まれているためサッカーイレブンとは思えない程の人数がいるように聞こえる。以前黒ギャングの先輩から、大人数の抗争の時はとにかく大声を出せと教わっていた。それが活きた。

スキを突かれた青ギャンは反射的に逃げ出す。五~六人は受けて立つ。学校の一クラス分からバスケットチームに様変わり。

りゅうやは目の前で背中を向けて逃げ出す男の後頭部に木製バットで無我夢中に殴りかかる。

「バキッ!!」何かが折れる鈍い音。

しかし相手は倒れず振り向いてきた。痛がる様子も無い。デカい。

手元には短く折れたバットを握っている事にふと気が付いた。バットが一発で折れたのだ。脆すぎる。喧嘩の時は使ってはいけない道具だ。

殴り合いになる。全く痛みを感じない。そうアドレナリンが出ている。

もつれて相手にマウントを取られた。ヤバイッ

その瞬間、

「ガン!!」ドスの効いた、コンクリートをバットで殴った様な音がしたと同時に相手がりゅうやの上に倒れ込んだ。

どかすとじんたがいて金属バットを持って別の相手に殴りかかりに行こうとしている。

ほんの二、三分の出来事だ。それがやけに長く感じた。

試合はサッカーイレブンが優勢、青ギャンの大半が逃げて外の道路に並んでこちらを見ているがバスケ仲間を助けに来る気配がない。それはそうだ。とその時、一瞬G商にいる全員の心臓が止まった。

並ならぬ緊張感がG団地を包んだ。五~六台だろうか、何台ものハトカーのサイレンが遠くの方から近づいてくる。深夜に少年たちが団地内で騒いでいるとでも通報が入ったのか。それにしても嗅ぎつけるのが早すぎる。まるで、見つけていたが騒ぎを起こすまで待っていたかと思えるほどだ。

数十名は、ハトが一気に飛んでいくかの様に散った。凶器は自分達しか分からない所に隠した。りゅうやは後に証拠になってしまうと思い、少し離れた場所に止めてある自分のバイクを取りに夢中に走る。体力の限界などとうに超えていて、激しい息とともに苦しい声が漏れる。抑えられない。

バイクに股がり、敷地内の車が入れない歩道を抜けて逃げる。その時すでにサイレンはやんでいたがりゅうやには気付かない。

「おいっ待て!!」

敷地内に歩きの軽率官がいた。軽率官が腕を伸ばし服に触られたが間一髪で交わす。

青ギャンと軽率官の両方どちらもどこで鉢合うか分からない恐怖感は、十六歳の少年にはこたえる。

感で団地の外に行くための車道への出口から出る。

「ウゥーーン!!」

なんと後ろからハトカーがうなって追いかけてきた。すぐ後ろ。感はことごとくハズレた。映画みたくうまくは行かない。

しかし道は一方通行で一車線の狭さ。バイクを倒してこないハトカーが後ろにいる時は安全だ。

だが今回ばかしはなんと当ててきた。バイクごと倒れ込む。と同時にハトカーの中から二人の軽率官が降りてきてりゅうやを押さえ込んだ。りゅうやは何が起こったのかほんの一瞬のでき事で分からない。

ハトカーに乗せられ署まで連れて行かれる。その道中ふと左足に痛みがはしり、目を落とすと膝から大量の血が流れて、靴屋で盗難した白いスニーカーが赤く染まっていた。気付いて初めて痛みに犯された。

署に着くと、入口のロビーには何人もの軽率官がいた。

消毒液とガーゼと絆創膏をもらい自分で荒療治。

落ち着いたあと、取調室で事情聴取。

「喧嘩してたんだろ~?知ってんだよ、他に捕まったのもいるんだよ」

「たまたま通りかかっただけだっつーの、喧嘩なんかしらねーよ」少年のりゅうやはトゲが鋭い。言い分はほんとに稚拙だが、やりとりの中ずっと言い通した。

証拠不十分で釈放された。八~九時間。ロビーに降りるとりゅうやの母親が立っていた。やつれて見える母の顔を見たとき心が槍で突き刺しされた様な感覚がした。

外に出てみると明るく、日差しが痛い。町は今朝の事がまるで無かったかと思わせるほどいつもと変わらない表情を見せていた。軽率署の目の前の大通りを忙しく車が行き交う。

母に財布を忘れたから取りに行ったらすぐ帰るから先に家に帰っててくれと伝え、F団地にあるじんたの家にバイクで向かった。どこにいるなど連絡は取っていない。携帯は軽率に没収されてたまま。感だ。

チャイムを鳴らさずに玄関を開けると、汚らしく数え切れない靴が山積みに脱ぎ捨てられている。今回は感が当たった。

家に上がるが誰もいない。じんたの部屋の扉を開けると、六畳くらいの広さに九人ほどが雑魚寝やらしている。空気が白い。戸が開くのに気付いたひでと。

「りゅうや!無事だった!」一斉に振り向く。三人ほど爆睡していて目を閉じたまま。

「バイクで逃げてる途中おまわりに捕まって取り調べ受けてて証拠不十分で罪状もなく、今解放された。たつや達は?」

「知ってる!たつや達は救急車が来たって。気を失って覚えてないから大丈夫だろ。やすしは頭バットで殴られて痛むとか言ってたがそれどころでは無く逃げてる途中急に倒れたから家の前に置いてきた。てるは直帰して家から電話してきたけど連絡付かないのはりゅうやだけだったから持ってかれてるなって。でも戻ってくると信じてここで待機してたぜ!やっぱり口割らなかったか。状況はどんな感じ?」仲間を信じる気持ちが軽率官の誘導尋問に勝ったのかもしれない。

「他に捕まったヤツいるって言ってたけど誰?」

「こっちは全員いるからって事は相手かもしれない」

部屋にピリッと緊張が走る。

「あいつらが今回の件をうたわない事を願うな」

とその時、

「プルルルルル…プルルルルル」じんたの携帯が緊張した風船を割るが如く鳴り出す。知ら番(知らない番号)だ。みんなビクつく。

「もしもし…」沈黙が部屋を包む。

「進藤だな?分かった。俺はじんただ。こっちは全員無事だ。そっちの奴のケツはおまえが持て、こっちは無関係だいいな?今の言葉、紙に書いて指先の血を付けて持って来い。」どんな会話だ。これが中学を卒業したばかりの少年の発言か。

「分かった、連絡しろ」そういって電話を切り、じんたが口を開く。

「進藤とか言う奴が電話してきて、今回の件はこちらが引き二度と騒がない、捕まったやつはいないが一人が病院の集中治療室に入っているがそいつのケツは俺が持つ、お互い何も知らない事にしようと向こうから言ってきた」向こうも捕まりたくないのだ。



一気に安堵の空気が流れたとともに何か覚悟にも似た感情が湧いた。開き直るわけではないが、もう起こってしまった事は取り返す事ができない。成るようにしか成らない。

寝ていた三人もいつ気付いたのか口を開き、黙ってりゅうやを見つめ、いつ来のか驚いている。じんたが続けて

「今日はもう落ち着いただろうから解散しよう、ゆっくり休んで連絡が来たら集まろう」

そう言ってバラバラに家へ帰った。

その後何回か同じような事件を起こすが事件化されず。『G商抗争』の件に関して何事も無く過ぎたが二年後、チームを解散して就職など各々が道を歩み始めた矢先に、おはよう逮捕された。

おはよう逮捕とは、軽率官が深夜から容疑者の自宅の近くに張り込み、早朝四時頃ピンポンを鳴らして三人ほどで押しかけ、逃げられないようにする事。

そしてりゅうや含めたじんた達数人もおはよう逮捕され刑罰を全うする事になり、改めて反省した。りゅうやとじんたは拘留中検事の取り調べにも最後まで仲間を売る事は無かった。そのため、拘留期間を引き伸ばされた。

人を傷つける事は決して気持良いものでは無い。些細なことから発生した少年たちによるギャングの抗争事件。当時のニュースでも小さく取り上げられた。

成長した今となってはりゅうや達には良い思い出となっている。すべての事件が命というものに触れずに済んだからだ。気のせいかもしれないが、経験し親に迷惑をかける痛みを知るからこそ、他人や社会に迷惑をかけず、仲間を思う気持ちを覚えたのかもしれない。

景色や心が変わっていく中、人間的にも変わって良い方向へ成長していく自分を振り返ったりゅうやの左足には、当時自分で荒療治した膝の傷跡が薄く残って消えることは無い。お腹にもいつしかナイフで切られた後がある。

どんなに世が変わっても自分が犯した過ちは消すことができないと物語るようだ。

「過去を受け止め現実見定めこの先の人生変える宿命自という己を信じ行く末掴んでみせる自分の幸せ」

したことが無いが、波乗りと思わせるような揺れに浸りながらイヤホンから流れるビートに合わせて頭の中でリリックを唱えた。