田村 笑美 official blog-100121



私が着いた14日の朝から、
京都も本格的に寒くなったんだよと、
その晩会った友人の森原さんが教えてくれた。

東京では最近ほとんど見ることがなくなったツララや霜柱もあちこちに見受けられ、
やっぱりここは寒いんだと、目でも肌でもそれを痛感した。


京都は、
小さい頃から頻繁に両親に連れて来られ、
学生時代の4年間も過ごした大切な街。

行く前はいつも楽しみで仕方がないのに、
いざ来るといつも心がザワザワとして、
何とも表しがたい寂しい気持ちになぜかなる。

そして、
得も言われぬ不安が
心に巣を作る。


場所でも人でも、
なにかを大切だと思いたい気持ちと
実際に身体と心がそこに居場所を持つかどうかというのとは、
一致しないことも多いということを最近知った。


それでも私が京都を求めるのは、
この街が、私の何かの形成に必要なんだろう。

それが何かはまだ分からないけど。



今回の旅でも、
二日目の晩に原因不明の熱が出た。

風邪ではないはず。
喉も頭もどこも痛くなかったし。
それに、大汗をかいて寝て起きた次の日には、すんなりと熱が引いたし。

ただそれが何かの解毒になったのか、
おかげで翌日に控えていた今回の一番の目的である友人たちとの再会を、
元気満々で果たすことができた。



2002年京都きものの女王。

いわゆるミスコンテストという類いのものに私が応募したのは、
ひとつには学生時代を京都で過ごした足跡を残しておきたかったのと
もうひとつ、
自分の外見や容姿に
人並外れて自信が持てなかったことの裏返しからだった。


でもね。
笑っちゃうけど、
キンキンに冷えた身体をお湯に沈めると、普通の温度でも何倍も熱く感じるのに似て、
熱い鉄をガツンと打つと一気に反り返るのに似て、
自信のなさの反動として、その後の私はモデルをやるにまで至ったりする訳で、、、

人の人生って本当に、どう転ぶかわからない。


それに、自信なんて
誰かからプレゼントとして与えられるものではなくて、
大人になってから、または大人になる過程の中で、
自分で自分に一つずつコツコツと、
積み木を積むように”作っていく”ものじゃないかと思う。




4人揃っての再会は、まりちゃんによると、2003年以来とのこと。

というのも、私は当時の記憶があんまりない。

それよりも、
あの頃の自分の感情の起伏は、
今思い出しても恐ろしい。
22年分の自信のなさの積み上げ分が当時一気にひっくり返ったものだから、手に負えない。

自分と他者と、他者からの評価と、それらへの複雑な思い。
羨ましさや、妬ましさや、ちょとしたことでの天狗状態や。

そういった醜い感情たちを、
情けないけど、みんなの顔を見たらタイムスリップして思い出すかと思っていた。

でも7年という時は、
そういうものを一切合切どこかへ押し流してくれていて、
単純に30歳前後の女の子の集まりに相応しく
昔話と今のガールズトークに花が咲き、
意外や意外、
ほっこりと
心温まって帰ってくることとなった。


時間が経つってすごいね。

別の言い方をすれば、
時間という力を借りて、人は確実に、変われる。




まよちゃんがお土産をくれた。

田村 笑美 official blog-100126


彼女が来春引っ越しをする先、広島は呉市。

そこの名産、川口商店の「音戸ちりめんせんべい」と、
最近ハマっているんだという、ジャム。

どちらも自然派でとても美味しい。

ありがとう!!


また、会おうね。

それまで、私、
自分磨き、頑張っちゃう。笑