今夜の映画、パトリス・ルコント監督作品 『タンデム』 (1987仏)。
田村 笑美 official blog-100108
ルコント監督の作品をちゃんと観たのは、これが初めて。


壮年と熟年の、とある二人の男性の人生を描いたものです。




これを観ていて思っていたのは、


世の中が、

人の失敗ややり直しを許すこと、って

大切だな、と。






例えば、日本はもうすぐ成人式です。



20歳を迎える間際の、10代後半の自分を思い出してみたとき、

高野悦子の「二十歳の原点」や、

東大の立花ゼミが編集した「二十歳のころ」などを読んで

影響を受けていた当時の私は、

二十歳を迎えることが、とてもとても怖かったんですね。





二十歳になるということが、

なんだかとてつもなく大きな波にさらわれてしまうような、

そして、

社会に出たらば、社会とは、

たとえ一度の失敗も許されないような恐ろしい所なんじゃないかと

漠然と思っていました。





今あの頃の自分に会うことができるなら、

「大丈夫だよ。」って

言ってあげられるけど。





それは、

身近な人が自分を許してくれ、

自分も自分を許せるということを、

この10年と少し、経験してきたからだと思います。






日本の社会は、

小さな失敗も許されない社会だと、

よく言われます。






でも本当はみんなわかってます。


人には、

小さな成功体験と同じだけ

大きな失敗の経験も、必要です。





だから、

一個人の集合体である”社会”としても、

人が生きている上での、経済的、恋愛的、人間関係的?失敗などは、

許し、認めていけるといいですよね。


もちろん非人間的で非情な犯罪等は論外ですが。







フランスの人間臭い映画を、

日本酒を飲みながら観ていたからか、

つい日本を思いました。



監督の一番言いたかったこととは違うかもしれないけど~。




ではでは。