よろこびぃ~のさ~け~  松竹梅♪

去年に引き続き、
宝酒造の日本酒「松竹梅」のCMが流れています~。
※去年の記事はこちら


渡哲也さんの向かって右側で
くっしゃくっしゃ笑っているのは、私です。
http://www.takarashuzo.co.jp/products/seishu/


皆さんに聞かれます。
「渡さんと話した??」
ぐふふふふ~。
話すどころか、触りました~。


一年経ったのでもう、
撮影時の感動を、書いてもいいかな。
時効よね~^^


このお仕事のスタイリストは、北村道子さん。

60歳になる北村さん。
衣装部屋に入るなり、マシンガントークが
勃発、炸裂。

女性では初めて見たぞ、なツーブロックの髪の毛を、
後ろでひとつにくくっていて、
白髪と銀髪の混ざり具合が最高にカッコいい。
それに何より特徴的な低い声。
控え室3つ離れた私たちの部屋にまで、彼女の声が聞こえてくる。

いや~~~。惚れました。

着付け中に、椅子に腰掛け腕を組んで私たちと会話をしてくれる北村さん。
「私なんて、松田優作と大げんかして、日活出禁になったもんよ」
と、昔話を語ってくれる。
自分が選んだ衣装にケチをつけられて、
「表に出なさいよ」
とばりに闘ったのだそう。
「衣装も持って帰ってやろうと思ったけど、我が身ひとつで引き上げてきたわ。」
だって。。。

私の母が浅草出身だと話すと、
「吉原のカツヤマ。彼女のスタイルは本当に最高。」
と北村さん。

悲しい。
北村さんの話しに付いて行けない自分がいます。

「それからねえ、髪の毛にねえ、
ちゃらちゃらちゃらちゃら簪(かんざし)なんてつけるもんじゃ、ないのよ。
クッと粋に結い上げて、うなじを見せて歩くだけよ。」


この日の衣装に、華やかな振り袖と帯を用意してもらった私。

「うーんそうねえ、この着物をお正月みたいに胸高に着せたら絶対に駄目。
帯を下げて帯幅出して、芸者みたいに着せてやってね。」
※振り袖は、未婚者が着るものなので、処女をイメージして胸の真下まで帯を上げます。
苦しそうなくらい帯が高い位置にあるのが、少女のかわいさを思わせるのかな。

「あなた浅草生まれなら、カツヤマを充分表現してね。」

(いやいや母だってば。。。)「あ、、はい頑張ります。。。涙」



ヘアメイクは、くわずるさん。
桑水流と書いて、くわずるさん。
九州の名前なんだそうです。

「やっぱり女性は、華がなくっちゃ。それには恋の心が大切なのよ。」
「もし今後、結婚しても恋をしてなさい。
小さな「憧れ」の気持ちでいいの。自分を女だと忘れないこと」


今回、女性メインキャストが三人いて
一番最後にメイクをされた私には、
テレビ画面に耐えうる最小限の、
うすーいファンデーションとちょっぴりのマユゲと、
アイラインとマスカラ、薄々チークのみ。

「ねえ、もっともっと綺麗にしてよ」
とおねだりしたら、
「分かってないなあ。
何も書かない顔だから、あなたの良さが出て来れるものなの」

「女の化粧なんて、
がっちがちに鎧をつけて隠しちゃったら、
人間性なんてなにも出てこないんだよ」


30になったばかりの私の顔を最大限引き出してくれたこの日のメイクのこと、
私、きっと一生忘れないだろうな。



コマーシャル、みなさん是非見つけてくださいね~^^


くわずるさんの目論み、
伝わりますか?

当たり、ですか?