はじめましてのひとははじめまして

さつきだとかずーだとか中村だとか言う者でございます


最近入浴中に読書するのにはまっておりまして

毎日地道に5ページくらいのペースでちまちま読み進めています


そうしてついこの間

やっと1冊読み終えた次第であります

今日はその本の感想でも簡単に述べようかとおもいます


本のタイトルは『疾走』

知るひとぞ知る超有名タイトルでございます

作者の重松清さん自体とんでもないベテラン作家なのにも関わらず

私は今まで彼の作品を読んだことはありませんでした

今回この本を読み始めたのは知人の影響ですが

作者の他の作品も読んでみようかと思われる程面白かったです


粗筋等は上手く纏める文章力も無いですし

何より野暮な気がするので省きましょう


『疾走』読了後、一番衝撃だったのは

自身が感じた鳥肌が立つような薄ら寒い不快感と

咽の奥の方で何かが絡み付いて上手く呼吸出来ない感覚でございます


個人差があるでしょうが、私の場合

何かに心を大きく揺さ振られると息が出来なくなります

正にソレでした


暗く陰惨な物語は終わった筈なのにいつまでも拭い去れない不快感

この世界の何処にも救いは無く、自分以外に自分を救う人間は存在しないのだと始終言われている様な

何処までも深くまで風を感じて走り続ける様な

登場人物達には果たして本当に他の選択肢は無かったのでしょうか


やはり上手く言葉には出来ませんが

多少の性描写や暴力表現に耐性のある方は是非一読してみて下さい

手軽に吐き気を覚えられますよ


 喉が渇くのだ、ひどく。ひとを殺したあとには。


それでは皆様御機嫌よう