猫アレルギーがあるのだが、ネコは好き。
ネコだけに限らず、動物が出てくる小説は読みたくなる。
この優しいカバー絵から想像もできない展開で物語は進んでいき、この文庫本1冊で100年もの年月が過ぎていく。
湘南には何度も訪れ、江ノ島界隈にも何度も足を運んでいるが、江ノ島そのものに訪れたことはない。
江ノ島はネコが多く住んでおり、代々ネコの世話をする「ねこもり」という女性がいるそうだ。
そんな「ねこもり」の100年に続くストーリー。
当たり前だが、100年という年月には人々の歴史が刻まれている。
実際にネコは名脇役ではあったが、大正時代から続く「ねこもり」のストーリーは、柔らかいものだけではない。
要所要所にネコの存在が絡んでおり、ストーリー展開にネコの存在が欠かせない。
「命を繋ぐ」
この本を一言で表すとしたら、この言葉が出てくる。
幾度か場面に登場する言葉だが、とても重く感じる。
命を繋ぐことは、人類反映のためにはとても大切なことではある。しかし、命は尊いからこそ責任もある。
代々の「ねこもり」たちのように、ご先祖様達の約束や言葉を大切に、次世代へ繋いでいくことが、どれだけ彼女たちの負担になっていたことか・・・
100年間、命を繋いできた結果にある現状。ここには「命を繋ぐ」と簡単に済まされないような、人の想いや言葉は、「遺言」として残されており、命を繋ぐたびに重い呪縛のように感じる。
親から子へ
親に限らず、目上の人からの言葉は、時に人生に大きく左右されることがある。
良い意味に動くこともあるが、悪い方へ動くこともある。
何かを守るために発する言葉には責任を持たなければいけない。
