以前良く読んでいたシリーズの本の続きが図書館にあった。

寒くなってくるとスープ類を飲みたくなってくるせいだろうか。

 

「スープ屋しずく」は、スープ専門のレストラン。

ランチタイムやディナータイム以外に、朝食時間帯にもスープを提供している。

 

「しずく」という屋号は、店主麻野の亡くなった妻の名前である。

麻野には小学生の「露」という娘がおり、朝食のスープは露の朝食でもある。

そのスープ屋しずくに通うのが、地域の情報誌『イルミネ』を作っている理恵。

スープ屋しずくを舞台に、この3人を軸にして、ストーリーは展開するのだが、「謎解き」といっても、日常生活の中で起こるちょっとした疑問や人間関係の謎などを解決していくものなので、派手なトリックや殺人事件などのミステリー小説とは異なる。

だが、こういう小説は好きで、何より食を扱う小説は大好きだ。

 

 


 

 

 

 

 

子どものころ、西洋のおとぎ話には必ずと言ってもいいほどスープが登場した。

当時は味噌汁やコンソメスープ程度しか知らなかった私は、外国にはどんな種類のスープがあるのだろうか。スープでお腹いっぱいになることなんてあるのだろうか、と疑問に思いつつも、ワクワクして読んでいた。

そんな私の疑問は、成長するにつれてなくなっていた。

スープといっても、実に様々な種類がある。

味噌汁も具材によって味や名前が異なるように、スープも元のベースとなるブイヨンは同じでも、具材によって異なる名前になる。

例えば、私の家庭で作るコンソメスープは、キャベツやニンジン、玉ねぎなどの野菜にベーコンやウィンナーを加える。

これにトマトケチャップやトマトソースを加えるとミネストローネになる。

こんな風に、家庭で作るスープは正解はなく、味噌汁と同じように、色々な具材を使ってアレンジも可能だ。

 

スープ屋しずくには、色々な野菜のポタージュが登場する。

昔はグリーンピースやコーンのポタージュしか知らなかった私だが、今はジャガイモやカボチャのポタージュの存在も知った。

そのポタージュの1つに、「碓井えんどう」のポタージュが登場する。

碓井えんどうは、おもに関西で食べられているそうだが、グリーンピースに似ているが別の品種なのだそうだ。

この碓井えんどうの存在を初めて知ったのは、私のブログでもたびたび登場する『食堂のおばちゃん』シリーズだ。こちらでは「ウスイエンドウ」とカタカナ表記だが、皮の柔らかさや味については太鼓判を押していた。

料理に関する小説に登場する「碓井えんどう」

一度食べてみたい。

 

 

そして変わり種のポタージュが、なんとナス!!

ナスの皮に含まれるアントシアニンの影響で、見た目は黒ずんで見えるそうだが、スープ皿を白にすることで美しく見せている。

ショウガを利かせ、低温にしたこのスープは、夏の食欲のないときにも食べられそうな一品だ。

夏はどちらかというと冷たいものが欲しくなるため、スープからは遠ざかるのだが、これなら作ってみたいと思える。