ども。


どんどん私がヘンになっていきます。

冷静に考えられなくなる、という怖さ。改めて恐怖感を覚えます。


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そして、また数日。

さすがに顔色の悪い私と、いくら外面を良くしていても、怒鳴り声でヤツの二面性を少しずつ周囲も判ってきていたようになった。

が、それ以上に、私が庇ってしまうので、自分で結局周囲を苛立たせてしまう悪循環に入り込んでいた。


従業員の中で、私より少し年下の夫婦がいた。

奥さんは、自分の意見をはっきり言うコで、その夫婦もよく夫婦喧嘩していた。

私と違うのは、ちゃんと自分の意思を通せる強さがあった、ということかな。


私への暴力が止まらない日々の中で、その年下夫婦の奥さんとたまたま二人っきりになったことがあった。


「もしかして、妊娠、してる?」

「え?あ。うん・・・」

「イヤでも聞こえてくるからさ・・・ごめんな、夫婦のことに口出しするのは野暮だとは思ったけど、大丈夫なん?っていうか、彼は賛成してないようだけど・・・」

何も言えなかった。というか、下手にヤツの評判を落とすことをしたくない、とまだ思っていた。

彼女は少々イライラした感じで私に話し続けた。

「ん~、子どもがいとおしい、なんとしても諦めたくない、という気持ちは判るけど、子どもを育てるにはお金が必要だし、相手の協力も必要だよね?」

「・・・うん」

「現実、見なきゃだめじゃない?簡単に言うわけじゃないよ、でも、今のあんたたちに子どもを持つことはムリだと思うよ」

涙で声が出ないけれど、今、ここで一生懸命話さなきゃ、と思った。

やっと話し掛けてくれたのに、これで、少しは相談出来るかもしれないチャンスを逃してしまうかもしれない、と強く思ったことを覚えている。

「・・・うん、そのことでずーっと考えてたの。でもさ、でも、自分に宿った生命を自分が殺めるなんて、出来ない・・・」

「避妊、してたんでしょ?それでも出来たなら・・・」

「ううん、してくれてなかったし、私がピルを飲むのもイヤがってた」

「うわ~・・・それはキツいね・・・。ん~とにかく自分で覚悟が出来たら、雇い主に相談したら?私もそうそう相談には乗れないっていうか・・・なんであんな男といるのかな、と思ったりする・・・あ、いいところも多いヒトやと思うよ(ここが巧いんだよな、ヤツの外面恐るべし)けど、ごめんやけどアンタに対してイライラする気持ちの方が、正直いって大きいんやわ、泣いててもなんとかなる問題じゃないんやよ?キツイこと言ってごめんやけど」


あー、やっぱり、ヤツよりも私に対してみんなイライラしてるんだな、と再確認出来た。

けれど、そう思いながらも、少しでも、こうして話が出来たことが嬉しかった。


私はどうすればいいのだろう。


ヤツにはすでに子どもがいる。

しかし、その子どもに愛情はない、と言い切る。

私の中では、その愛情の無さは自分のコであるかどうかが判らないから、というものだと勝手に想像して結論をつけていた。


でも、私のお腹の中にいるコは違う。

まごうことなき、二人のコだ。


なのに、何故堕胎を迫るのか。


今なら判る。

ヤツは自分だけを見て欲しかった。

自分だけの面倒を見て欲しかった。

力で相手の気持ちを押しのけ、恋人に「母親」役を求めていた。

何を言っても許される、何かしても謝れば許してくれる、私をそういう存在にしたかっただけなのだ。


今なら言える。

私はアンタの母親じゃねぇ!


でも、結局当時は言えなかったわけで・・・。

そんなことを言う、という発想すらなかった。

なんでだろう・・・やっぱり当時は自分に襲い掛かってくる状況に酔っていたんだろうな。


ヤツの暴力に怯えながらもハネムーン期になると「オレって、最低だよな・・・なんでこんなに大事に思ってるお前に暴力ふるってしまうんだろう・・・。ほんまにごめんな。このアザ、この前のか?オレ、何してんだろうな」との泣く、慰める、優しい、という甘い言葉で「今度こそはもう暴力はない」、と信じてしまう見事なパターンを繰り返し「私が守ってあげなくちゃ」と私は私で自己陶酔していたんだろう。


更に言うなら、当時は私自身、DVという概念がなく、酷い夫婦喧嘩(いや法律婚はしてなかったから駆け落ちか。駆け落ち夫婦ですね)の酷いもの、という認識しかなかった、という事実が「堕胎を迫っているヤツと別れて自分だけで子どもを産む」という選択肢を考えもしなかった一因だったと思う。

だから、警察に相談に行くとか、自分の怪我のために病院に行く、ということは頭には無かった。

両親には、頼れない。

それだけは出来ない、と思っていたのも大きな要因かな。

バカだよな、私。

けど、もっともっとバカになっていくんだけれども・・・。


話は戻って、何日考えたか覚えてないけれど、そのあとも暴力は続いていて、私はようやく雇い主に相談に行くことにした。


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実は、この頃の季節さえ覚えていません。

現状をどうにかしなければ、という気持ちだけが空回りし、このコトだけがインパクトが強く、記憶に残っています。

また、避妊してても出来たから堕胎する、という考えは私には一貫として持ったことはありません。念のため・・・。


しかし・・・どんどん、文章がヘタっていってるなぁ・・・読みにくくてごめんなさい。

本日はこれにて・・・<(_ _)>