先週のデートでの会話の続き


お父さんデートするようになってもう一年が経つね
お母さんそうだね、早いね……

大宮での穏やかな時間のなか
シュウちゃんがふと
愛おしそうに私を見つめて口を開いた

お父さん実はさ
30年ぶりに再会したとき
あーちゃんが全然変わってなくて
昔の面影のままだから自分の中で
気持ちがブワッと溢れちゃってたんだよね

でも
あーちゃんに引かれたくなかったから
あの時は必死にポーカーフェイスを装ってたんだよ

お母さんえ〜! そうだったの?
お父さんうん
俺の友達でさ
やっぱり忘れられない元カノと
40年ぶりに再会したやつがいてね
お互いに再燃したのは良かったんだけど
友達の熱量が強すぎて
相手の女性にドン引きされて
結局ダメになっちゃったんだって
その話を聞いていたから
尚更慎重になっちゃって

お父さんあーちゃんと再会した後
本当はすぐにでも連絡を取りたかった
でも
ガツガツいったら嫌われると思って
凄く我慢したんだ
ずっと逢いたくて
何度もアタックしたけれど逢えなくて
やっとのことで逢えた再会だったから……絶対に壊したくなかった

お父さんだからさ
もし3ヶ月待って連絡して
それでスルーされたら
今度こそ諦めよう
って心に決めてたんだよね

お母さんあぁ……! 
それで、あの時『また会おうね』って
バイバイしてから
しばらく連絡がなかったのはそういうことだったんだ


大人の恋の駆け引きをしてたのね
シュウちゃん🤭
……と、感動に浸りつつ


その「連絡のなかった3ヶ月間
私が裏で何をしていたかというと😅


夫に対する不信感と怒りがどんどん大きくなり
自己肯定感はどん底まで急降下

そんな中
持ち前の好奇心も相まって
こっそりマチアプを始めていたのだ

ーーーなんてことは
口が裂けても言えない(笑)💦


そもそも始めたきっかけは
夫に吐き捨てられたこの一言

🧓🏻お前みたいなオバさん
一体誰が相手にするんだよ‼️


「そんなことあるか💢見てろよ‼️」と
私のズタボロにされた
自己肯定感と承認欲求を満たすために
始めたマッチングアプリ

案の定
プロフィールを登録した途端に「いいね」とメッセージの嵐!

大勢の中から誰を選ぶか
見極めるだけで一苦労だった

実際にマッチングして
メッセージをやり取りし
その中から何人かとお茶をしてみることに


けれど、結論から言うと
誰一人として続かなかった💧

なぜなら
私には50年以上の人生で培ってきた
あるセンサーがあったからだ

それはーーー
このオッサン(失礼!)を自分の世界に受け入れられるか否かレーダー


このレーダーは
会った瞬間直感で一瞬にして発動される

チェック項目は、以下の通りだ

 ◯言葉遣いが横柄でないか
 ◯人相が悪くないか
 ◯信頼関係を築けそうか
 ◯こちらの話をちゃんと聞いてくれるか
 ◯危険な匂いはしないか(ヤリモク)
 ◯肌が触れても「ゾワッ」としないか
 ◯洋服のセンスは悪くないか
 ◯清潔感はあるか
 ◯ 加齢臭は……許容範囲内か(ここ、超重要!笑)

50年以上生きてきた女の
直感レーダーの精度は侮れない🤔


実際に4人ほどお会いしてみたけれど
会って早々に「うん、2回目はないな!」と察した人が2人
カーン🔔と鐘は一つしか鳴らない

「もっと親しくなれるかも」と思える人は、誰一人としていなかった


結局
私のマチアプ活動は
わずか4ヶ月で静かに幕を閉じたオバケ


やっぱり……
あの頃の私を知っていて
すべてを肯定してくれる元カレって
私にとって本当に特別な存在なんだな


そう心から気づいた
まさにそのタイミングだった
シュウちゃんから
2回目のデートのお誘いが届いたのは

再会して
改めて彼と過ごすうちに
レーダーが作動🔔🔔🔔
鐘は鳴り響き確信に変わった


一緒にいて、こんなに楽しい
心がじわっと癒される

この人と
これから色んなところへ行って
たくさんの景色を一緒に見たいなって


あの空白の3ヶ月
お互いに音信不通だったけれど

シュウちゃんは
「私との再会を大切にするため」に
私は
「シュウちゃんの特別さに気づくため」に


それぞれが
自分自身の心と向き合っていたのだ

すれ違っていたようで
私たちの心はちゃんと繋がっていたんだ
その答え合わせができた大宮の居酒屋で

嬉しくて、愛おしくて
なんだか胸がいっぱいになった
今回のデートは
お互いの家の中間点にあたる大宮に決定!
何のゆかりもない場所だけれど
目的地を決める会話の中で
新たな発見があった


お父さん大宮といえば、やっぱり鉄博(鉄道博物館)だよね!
お母さんえ? 鉄道??
お父さん子供の頃から大好きなんだよね
息子さんのことかと思ったら
まさかのシュウちゃん本人が「準鉄オタ」だったことが判明(笑)

お母さんじゃあ今回はシュウちゃんの鉄博と私のマイケル(映画)の二本立てね❣️

というわけで
お互いの「推し活」を詰め込んだ
大宮デートがスタートした


まずは
シュウちゃん念願の鉄道博物館へ

正直
鉄道には興味のない私だったけれど…
これが侮れない!
想像以上に見応えがあって
ものすごく面白かった‼️


何より
シュウちゃんが隣で生き生きと
解説してくれるので
展示物の歴史や背景を深く理解しながら
観ることができたのが嬉しい


特に日本最大級というジオラマは
圧巻の一言!
あんなに大きなものは二人とも
見たことがなくて
大の大人が一緒になって大興奮してしまった



続いては
私のリクエストで現在公開中の映画
『Michael/マイケル』へ

実は私
当時マイケル・ジャクソンが大好きで
かつて日本で開催された
ヒストリーツアーの公演も観に行ったほどのファンなのだ

今度は私が映画の解説をする番
作品は映画というより
極上のミュージックビデオを観ている
ような贅沢な構成だったけれど
最後は当時のマイケルの姿や思い出が
フラッシュバックして
思わずウルっときてしまった


お互いの「好き」を
共有し合える時間って
本当に心地よくて贅沢だなぁと
しみじみ感じる


デートの締めくくりは
いつものように居酒屋へ

二人で楽しくお酒を飲みながら話していると
店内に山下達郎さんの名曲
『GET BACK IN LOVE』が流れてきた

この曲
すごく切ないけれど、本当にいい曲だなと私が浸っていると
シュウちゃんが懐かしそうな顔で呟いた


お父さんこの曲『GET BACK IN LOVE』だよね
当時やってたドラマ、俺も観てたよ
湘南が舞台でさ、すごく憧れてたんだ
だから、こないだあーちゃんとデートでモノレール(湘南モノレール)に乗ったとき、本当に感激したのを覚えてる

お母さんへぇ〜!それってどんなドラマだったの?


私が無邪気に問いかけると
なぜかシュウちゃんは少し口ごもり
話を濁してロケ地の話題の方へと無理やりフォーカスを変えてしまった


ん? 
なんで急に話題を変えたんだろう?

気になった私は
デートの後にこっそりそのドラマのストーリーを調べてみた

すると……
アラッ、そういうことね!と
すべてを瞬時に理解した


『GET BACK IN LOVE』が主題歌だったそのドラマ

なんとその結末は
一度は心が燃え上がった元恋人同士だったけれど、結局は結ばれず、お互いに本来待っている人の元(家庭)へと戻っていく。そして、胸の中に淡い切ない思い出だけが残る
というストーリーだったのだ


まさに、今の私たちの関係そのものじゃない……!
だからシュウちゃん
私にドラマの内容を上手く説明できなくて、焦って話を濁したのね(笑)




彼のそんな優しさと
ちょっぴり不器用な可愛らしさに気づいて
胸の奥がキュンと切なく
愛おしさでいっぱいになった夜だった
世の中には
何度浮気がバレても
どれだけ家族を傷つけても
絶対に不貞をやめない男がいる


ウチの夫のように……


裏切られた妻は
私の何がいけなかったんだろう
どうしてこんな冷酷なことができるの?
と自分を責めたり
悲しみに暮れたりしてしまう


でも、ある日私は気づいたのだひらめき電球
これは
妻の魅力や愛情の問題なんかじゃない❗️
ただの脳の病気(依存症)なんだ、と


一般的に
男性の性愛を突き動かす脳内物質は
年齢とともに変化していくそうだ


若い頃のドーパミン(刺激・快楽)の獲得から、年齢を重ねるにつれてオキシトシン(安心・絆)へと、脳の配線が自然とシフトしていくのが通常のルートらしい


しかし
悲しいかな世の中には
死ぬまでドーパミン依存症のまま
暴走をやめられない男が一定数いる


ウチの夫のように……

一人の女性とじっくり向き合うという
繊細な努力を育む脳みそがないから
手っ取り早く外に強い刺激を求める


これって
ギャンブル依存やアルコール依存
脳の仕組みは全く同じなのだそうだ


常に前より強い刺激を入れ続けないと
恐怖と退屈で落ち着かない


だから当然ながら
妻だけでは刺激が足りなくなり
外で発散しないと気が済まない


こういう輩は、とにかく
女性からモテたい!求められたい!
と常にギラギラしているので
過剰にテストステロン(男性ホルモン)が分泌されているらしい


そして
無駄に見た目が若いのが特徴だ


現にウチの夫の場合
還暦を過ぎてとっくに前期高齢者の域なのだが、見た目は50代前半に見える


キツめの香水をプンプンさせ
高価な時計、ネックレス、メガネでキメ込み
モテるためならK-POPだって聴く(笑)
もちろんマカのサプリも欠かさない(笑)


マチアプのプロフには
清潔感収入会話自信有❗️会ってご判断下さいと(笑)

お気付きであろうか?
ピッタリ20文字であるびっくり

恐らく
制限いっぱいに己のアピールをアレコレ考えバージョンアップして
このプロフのひとことに辿り着いたのがわかる一文ではないか❗️

ここまでの努力、ある意味天晴れよねえー


スポーツジムで必死に走って体を鍛えているのだが、まさに「走り続けないと(刺激を求め続けないと)死んでしまう」のだろう


……なんだか
止まると死んじゃうマグロみたいだな
と冷ややかに見ている💧


なにせ「あーちゃん調査」によれば
過去3年間だけで、なんと12人以上の女性とパパ活をしていたのだから
(何度も言うが還暦は超えている)


結婚当初から遡れば
一体どれだけの刺激を貪ってきたか……
立派な重度の依存症である


でも、物は考えようだ
夫は毎日、自分のドーパミンを放出させるための「若作りとパパ活」で大忙し

だからこそ、こちらの怪しい動き(笑)には一切気づかない

夫は死ぬまでコスパの悪い
刺激(ドーパミン)を追い求めていればいい
猿のように


私は大切にしたい人🩷シュウちゃんと
温かい心の繋がり(オキシトシン)を紡ぐ、大人の婚外恋愛を静かに楽しみたいと思う