私と娘のお雛様選びの旅。
第三弾です!
うかうかしてたら、ひな祭りになっちゃう…笑
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今日はお雛様の着ている着物について。
下の写真のように、木札に『有識雛』と書かれているもの。
これはお人形の着ている着物のことを指しています。
まず「有職(ゆうそく)」とは、平安時代の宮中の儀式や行事などに関する知識や、それに詳しい知識人のことを言ったそうです!
現在でも、専門知識に詳しい人のことを、「有識者(ゆうしきしゃ)」と呼ぶことがありますね。
平安時代、これらの知識人らが集まって、貴族たちの約束事を作ったものが「有職故実(ゆうそくこじつ)」と言うそうです。
これは、朝廷、公家、武家に受け継がれる、行事やマナー、儀式、慣習、装束についての決まり事を記したもので、その決まり事にもとづいて作られた公家の装束を、雛人形の衣装に忠実に写したものが、「有職雛(ゆうそくびな)」と言うんだそう!
有職雛は華やかな宮廷文化を受け継ぐ、本格派のお雛様として、人気があるのです
↓ちなみにこちらの男雛の衣装は儀式の際に天皇しか着用が認められない「黄櫨染」(こうろせん)の装束姿。
分かりやすく言うと…、一番いい衣装ですねっ!!笑
有職雛は、男雛の着ている装束の種類によって公的儀式「束帯雛」、上級公家「直衣雛」、平常服「狩衣雛」などと呼び名が変わります。これに伴い女雛は、十二単(正装)、五衣、唐衣、裳などが着用されるそうです。
↓こちらは『束帯雛』と木札に書かれていますが、そういうことです!
有職雛とまるっと表記するか、細かい衣装の差異を表記するかの違い、ってことかな?
どちらも立派なお雛様であることは間違いないです
お雛様の価格の差は、もちろん屏風やお顔なども関係しますが、なんといっても着物の部分が大きいです!
なので、お顔はもちろん衣装にも注目ですね。
正絹や西陣織など素材の表記にも…
そして衣装に個性や違いが出てくるのが人形作家さんのお雛様と呼ばれるものたちです。
最終回は作家さんについて!
ひな祭りまでに、、、間に合うかな?笑