前回のつづきです。
有子の求めているものは【安定】でした。
結婚して出産して家庭を作ることが、彼女の安定なんです。
自分の生活も、ましてや将来までも不安定な僕には、有子の安定は少々重かったんです。
しかも以前、喧嘩をしたときに、
僕が留学したいって言ったこと
有子の安定が重いと言ったこと
それが、有子の心の負担になっていました。
以前僕は、有子を置いて1年近くバックパッカーをしていました。
ほとんど連絡もとらず、寂しい思いをさせたんです。
有子は、僕が海外にいる間、「会いたい」とか「寂しい」とか
一言も言いませんでした。
メールや電話をせがんできたことすら、ただの一度だってありませんでした。
強いひとだと、思っていました。
でもそれは我慢をしていただけ。
だから海外に嫌悪感を抱いているんです。
翌日。
有子の機嫌は直ることなく、僕は彼女の家を出ました。
そしてその夜。
有子から電話がかかって来たんです。
そこで言われたのは。
またもや僕の留学やバッパーのこと。
「ずっと一緒に居られるって思ったから、我慢したの!」と泣く有子。
僕が以前、有子に言った台詞を。
有子は引っ張り出してきました。
僕は自分の言ったことを忘れやすいんですが…有子はきっちり覚えてるんですよね。
有「最初に結婚をちらつかせたのはそっちじゃない!!!」
・・・記憶にないです、有子さん。
ごめんなさい。
でも。
僕「だって結婚するなら、有子が良いと思ってんねんもん!!!」
そう言うと。
有子はピタリと黙りました。
何を考えてるのか、それとも照れているのか…。
今までのこと。
有子の涙を止める方法。
海外に行かないとは言い切れない。
でも有子を放ってはおけない。
沈黙を破り、
有「あたし…ponと一緒に居るために、また待たなくちゃいけないの?」
と弱々しい声。
だから僕は、心の中で決意をしました。
僕「ううん、待たなくていい。」
有「えっ…?」
僕「もう宙ぶらりんのまま、海外に行ったりしない」
有「ちゃんと…別れるってこと?」
ああそう意味にもなるのか。
僕「次どうしても行きたくなったら、有子お嫁さんにしてから行くわ。」
ああ恥ずかしい
これってプロポーズですかね?
ではノシ