前回に引き続き・・・
今回もまた、当たりビックリマーク

四季 春
森博嗣(著)講談社文庫


四季 春 (講談社文庫)

デビュー作「すべてがFになる」に登場した天才女性プログラマ、真賀田四季の幼少時代を描いた作品。「僕」の目線で、5歳~13歳の四季の成長を観察しています。んで、春夏秋冬の4エピソードでTHE FOUR SEASONS(四季)、ナルホド。。。

さて、森ミステリィは「犯人は誰か」というベクトルが外向けの作品だけでなく、作品中の「僕」は誰なのか、という内向きベクトルの作品があるのですね。

私、前者の場合って犯人探しをしないんですよ。たいがい筋だけ追って満足しちゃうし、謎解きを楽しめるほどアタマも良くないのでガーン

でも、後者の「僕」探しをするタイプの作品は、そうもいかないですよね。素直に読んでたらこんがらがるだけなので、常に「僕」は誰?一人?二人?この人?あの人?と推理しながら読んでいくことが前提になってて。

この本は、一人称で語る「僕」を探さなければいけません。

そういう意味で、ミステリィの面白さを教えてくれた作品です音譜

スカイ・クロラも同じ系統の作品ですよね、謎のベクトルが内向きで。特に本作はクレイドゥ・ザ・スカイに雰囲気が似ているなーという印象でした。

クレイドゥで記憶喪失の心理を見事に描ききった森氏、この作品では天才少女の速度(脳の回転でもあり、生きる速度そのものも!)を描写しているようです。

他のシリーズ作品ともかなりリンクしているので、全作読み切らずして語ってはいけない作家のようですね、森博嗣という方は。そのうえ多作という、読み手(の時間とお財布)泣かせの作家さんです。。。

まずは、残り3シーズン。読むか~。

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■BOOK LIST

四季 春 (講談社文庫)
四季 春 (講談社文庫)
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森 博嗣
講談社
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おすすめ度の平均: 4.0
4 森博嗣の考える天才像~真賀田四季、それは常人には理解し得ないもの
5 天才についてかんがえる。
5 天才の描写
3 序盤なので
2 いつもの森ミステリを期待していると・・・


クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社
売り上げランキング: 6897
おすすめ度の平均: 4.5
5 もう一度「スカイ・クロラ」から…
3 主人公は誰かという、ミステリー小説だった
5 どういうこと?先がきになる・・・!!絶対続き読みますからっ!!

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