いやーーーーーーー富士見ファンタジア文庫。

21世紀に入って以来、新刊は買ってませんでしたが(あ、某黒魔術士だけは最後まで買ったっけ?そういえばイラストが一緒や)ひっさしぶりにシリーズ追っちゃいそうなレベル高いエンタメ小説、出てきてたんですね。

ライトノベルとはかくあるべき。うむうむ。

え、こゆのも読んでるのかって?
ええ、公言してる通りのヲタクですが、何か?

BLACK BLOOD BROTHERS 1
あざの耕平(著)富士見ファンタジア文庫
BLACK BLOOD BROTHERS(1)―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)

吸血鬼の兄弟ものです。

さまざまな吸血鬼の血族が実在する世界(現代ベース)で、彼らと人間が共存する世界唯一のエリアが横浜に存在する「特区」。その特殊区域で、人間と吸血鬼の調停、または人に害なす吸血鬼の対処を職務としている組織が「カンパニー」です。

カンパニーの女性調定員が真夏の湘南の海辺で出会ったのは、まるで絵に描いたような吸血鬼の兄ジロー(日光のニンニクも銀も十字架も流れる水も全部NG!)と、吸血鬼のはずなのにそれらしい弱点をまるで持たない弟コタロウの兄弟。彼らを保護した縁から始まるトラブルに巻き込まれ、兄弟の持つとある重大な秘密を知ってしまう調停員、葛城ミミコ。

さらにオネエ系のカンパニーの諜報部員や、怪しげな「特区」の幹部連中の影もちらつき、この先、調停員と吸血鬼兄弟がどんなドラマを繰り広げるのでしょう?!


BBB

まだ第一巻に手を出したですが、確実に続刊発行を前提にした構成になってますね。最後までプロットが出来てるにちがいない。まんが雑誌みたいに打ち切りなさそうなので、安心して後を追えます。実際、もう8、9巻くらいまで出てるようですが。

実際、まんがを文字で読んでるような感覚で、さくさく読めます。
でも背景設定がしっかりしてるので、フツーに面白く読めます。

てか、むしろアニメ化前提にしてるでしょ。
と思って調べてみたら、やっぱりメディアミックス作品でした。

BBB

それはともかく、秋田禎信さんと似た匂いのする作風です。
イラストレーターが同じせいなだけでは、ないと思う。。。

通常のバイオレンスはギャグで描き、バトルシーンはとことんシリアス。主人公はちょっと孤独に運命背負ってる系で、実はすげー強い。文章や台詞にはコミカルな描写ちりばめて、全体的にテンポ重視なんだけど、どこかダークな雰囲気も漂ってる。同じイラストレーターの起用で、確実に同じラインの読者を獲得しましたね。やるな編集。

でも、ライトノベルって「面白い」んだなぁとあらためて実感しちゃいました。小中学生でも読める、フィクションの楽しさを教えてくれるジャンル。でも、大人向けエンタメ小説と十分に呼べるクオリティだと思います。通勤片道で読めるボリュームとスピード感も魅力的。

吸血鬼モノに興味があれば、手を出してまず損しない作品です。

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■BOOK LIST■


BLACK BLOOD BROTHERS(1)―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)
おすすめ度の平均: 4.5
5 久々にハマるラノベ
5 クオリティの高い小説
4 特区
5 驚きです
4 可愛い吸血鬼v


no image
秋田 禎信
富士見書房
売り上げランキング: 372493
おすすめ度の平均: 4.5
5 オーフェン・・・イイ!!b
4 金貸しやさぐれ魔術士の旅。
4 ぶっきらぼうな話し方がいい。

秋田禎信さんのオーフェンシリーズは、巻を追うにつれて荒削りだった文体のスタイルがどんどん「秋田流」になってくのがヨカッタ。最後には純粋にハマってました。上が好きな方は、たぶんこちらもイケルはず。でも、第一巻は中学生のおこづかいで買っていたのだと思うと、年取ったもんです(笑)


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