今日のTVはクラシックです
……ほんと、BSの番組毎日見れるんならテレビ買ってもいいなぁ。でも働き出したら観れないんですよね、どーせ。
観た番組は、新年の恒例、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート。
曲目なんぞは割愛しますが、というか覚えてないんですが、それより遊び心たっぷりのびっくり演出が!!
それは、ハイドンの交響曲第45番中の出来事。
演奏中に、オーケストラのメンバーがひとり、またひとりと舞台をさっていっちゃうんです。
どんどん少なくなっていくオケに(もちろん演出なんですが)大げさに驚いてみせる指揮者。さらにメンバーは幕のほうへ下がっていき、残ったのは第一バイオリンともう一人だけ。指揮台を降りて残ったメンバーの横に座ってみたり、演奏中の彼の頭を撫でてみたり、お茶目な指揮者のパフォーマンスに観客は大喜び。
バイオリンソロで曲のラストを演奏したコンマスも去っていって、最後はまったくの無人になったステージ。指揮者が「どーなってるの?」と客席に向かってジェスチャーをしたあたりで、オケの皆さんは無事に戻ってきて、会場中は盛大な拍手です。
新年のウィーンのコンサートなんて、思いっきり厳粛な感じを想像してましたが、こんなお茶目なことやっちゃうんですね いやあ、音楽って楽しむものですもん。行ってみたいなぁ、こんなコンサート。
そしてアンコールも大盛り上がり、ラストのラデツキー行進曲では指揮者が観客席に向かって「それ、いっせーの!」とばかりに合図を送れば、曲のさわりの部分で観客全員が一斉に手拍子!
オケとホールの一体感が凄すぎる。さすがとしか言いようが無いです。音楽の都ウィーンの新年コンサート、本当に楽しそう。うらやましい!!
クラシックのコンサートって堅苦しいイメージばっかりだけど、ロックバンドのライブに勝るとも劣らない一体感が、テレビを通しても伝わってきました。てか、クラシックコンサートも基本的にライブなんですけどね。生、最高。
ちなみに世界的なコンダクター、ダニエル・バレンボイム氏による指揮。
コンサートでの挨拶でも「世界平和と中東の和平を願う」とメッセージを送ったバレンボイム氏。
ユダヤ人の彼は、パレスチナ人とイスラエル人の混声楽団を指揮したりと、音楽を通じてのパレスチナ問題の改善をはたらきかけています。ですから、イスラエル軍によるガザ空爆が続く今、ひどく複雑な心境であることでしょう。コンサートでの挨拶も、簡潔ですがとても重みがあります……よね。
ガザ地域での一刻も早い戦闘停止を願って。