本をよめなくなった時期があった。
新宿の紀伊國屋で本を探している時に、
大量に積まれた新刊コーナーの本を見て
ここにある本は、一生かけても読みきれないと
本気で気がついた時に、すとんと絶望した。
なにも買えないまま帰って、
そのまま一年ばかり、ほとんど新刊恐怖症で
古い名作ばかり繰り返して読んでいた。
いま考えれば、阿呆な悩み。
世の中の本が読みきれないなんて
世界中の六十億人全員と会うことが出来ないのと
同じくらい当たり前のことだったのに。
今は無事に、普通の本読みとして過ごしている。
依存もせずに、軸となる趣味として、本と一緒にいる。
よいひとに会うように、よい本にであって、
対話をして、いくつかにはずっと側に居てほしいと思う。
よい本を教えてくれる人とよい友人でいたいと思う。
熱に浮されながらのたわごと。

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