リハビリの先生から言われた運動はとてもシンプルだった。
①まず寝転がり
②頭から背中はしっかりと床につけてから、
③軽く膝を抱えるように足を持ち上げる。
④無理に丸まろうとせず、
⑤ただ仙骨くらいを床から引き剥がすように
⑥ほんの少しだけ膝を胸に近づける
⑦3つ数える
⑧力を抜いて足を一旦下ろす
⑨これを10回でワンセット。一日に5回やる。
というもの。
え、こんなに地味な運動で効くの??
と思ったけれど、まずはこれでやって見て欲しいと。
極端な動きは悪化の原因になるのだと。
その後言われた通りにやってみるが、つい一日1回になってしまう日もあったり、10回ワンセットのところを4回でやめてしまったり。
やらないよりは…と、毎日必ずその動作を取り入れてみた。
他に先生から言われたのは、歩き方について。
私は早歩きの大股歩き。
その歩き方をやめること。
私は骨盤を後傾させる動作で坐骨神経痛をおさめていくタイプと診断。
大股歩きはどうしても骨盤が前傾、つまり反り腰になる。
「もっと小股歩きで、しずしずと歩いてみてください。」と。
それを信じて、運動と小股歩きを日常に取り入れみると、なんと少しだけビリビリや冷えが治まってきた。
(それでもまだまだ辛いけれど)
ところで、「坐骨神経痛を一瞬で治す!」という動画をYouTubeでよく見かける。
私もそれをまねてやってみたりしていたが…悪化させてしまっていた。(あくまでも私個人の感想体験だが)
神経痛というものは本来リハビリの先生の言うように、
しずしずと、粛々と、しびれや痛みや冷感を治めていくものなのかもしれないと思った。
花粉症の症状や、皮膚炎と同じなのかなと。
痒いところをガリガリかけば、より一層痒くなる。
ぐぃーっと派手に伸ばしたりすると、確かに気持ちよかったり、効いているような気がするが、神経はより一層ビリビリとたかぶる。
以前悪化させた整体院でもグイグイ伸ばされた。
私のブログ「膝痛と坐骨神経痛③」の中で、
ある整体院で、
「その腰の痛みは精神的なものだ」
と言われて不信感を抱き行かなくなった、
と書いたが、
ストレスで精神を病んでいたからということでないのであればそれはそうかもしれないと思った。
早くよくなりたいという焦りや、
強い刺激は良く効くという思い込みや、
また元どおりに戻ることをがむしゃらに目指すのだ!
という気の持ちようは悪化の原因となるかもしれない。
「ビリビリしちゃった神経はもう元通りには戻らないかもしれない。
ならば少しでも神経に触らないようにして、
ビリビリをおさめていくのだ。
急がす焦らず、でもあきらめず。」
こんな「マインドセット」が、遠回りに見えて、
治癒への一番の近道なのかなと。
膝痛の方のストレッチについては、
今回のリハビリの先生からは、
ただ、やりすぎない程度に、と言われた。
それを守って、効くか効かないかの瀬戸際で、
こちらも地道に続けてみたら、
だんだんと良くなってきたように思う。
膝の痛みや腰の痛みが辛い時の正しい対処法は、
⚪︎国家資格を待つ誠実で優秀な医師のいる整形外科病院へ行き、骨や筋の状態を正確に知ること。
⚪︎(セルフケアで治せる症状ならば)優秀な理学療法士がいる病院でリハビリを教えてもらうこと。
⚪︎しっかりと話を聞いた上で、家で実践してみること。
⚪︎さらに自分の身体と対話し、全部人任せにせず、じっくりと向き合って行くこと。
なのかな、、、と、いまのところは思っている。
続く