「Fungeon Crawl」は、先日ご紹介した「Shred 'n' Slam」と同様、フィンランド・オウル市のゲーム開発者育成プログラム「Oulu Game Lab」に参加する学生が開発したスマホ向けダンジョン探索RPGです。こちらもこれまでご紹介した仙台の学生のモバイルゲームと同様、今月2/23開催予定のアプリ開発コンテスト「DA・TE・APPS! 2019」の出場作品で、開発した学生チームも来仙予定。はたして栄冠は仙台の学生とオウルの学生、どちらに輝くのでしょうか?

 

本作の流れは、ダンジョンの中を探索して、突如として現れる変な生き物の敵と戦いながらアイテムを集め、次の階層のダンジョンに進むというもの。タイトル名が「ダンジョン」ではなく「Fun(楽しい)geon」になっていることからもわかるとおり、敵といっても憎めないかわいらしいデザインのモンスターで、全体的にカジュアルテイストなのが特徴です。ダンジョンを探索してアイテムを収集して…という内容だとローグライクを想像する方もいるでしょうが、本作にはダンジョンの全体を表すマップ表示はなし。とにかく歩き回って一人称視点でダンジョンの中を歩き回るしかありません。

 

早速ダンジョンの回廊に変な奴が現れた!誰だこいつ?

 

すると突然…

 

 

殴りかかってきた!…と言ってもその姿はあくまでもかわいらしく、イマイチ緊迫感がありません。自分がダメージを受けて体力ゲージが減っていると、画面下のハートと画面の端に表示される赤いラインで分かるのですが、こんなゆるキャラに殴られてもなあ…

 

しかし、だからと言って反撃しないままだまっていると、いつしか自分の体力がなくなりゲームオーバーになってしまうので、画面をタップすることで反撃し、敵の体力ゲージをガンガン削っていきます。

 

 

なお、ダンジョンを彷徨い歩いていると、稀にこのような宝箱に出くわすことがあります。これをタップするとフタが開いてゲーム内通貨やアイテムを入手できるのですが、中には次のダンジョンへ進む鍵が入っているものもあり。この鍵を見つけないと次のダンジョンに進めないので、敵と戦いながら鍵入りの宝箱を発見することを目指します。

 

こちらが次の階層のダンジョンへ進む扉。この扉に辿り着く前に鍵を入手していればスムーズに先に進めますが、未入手だと何をどうやっても先に行くことができず、延々と今いるダンジョンを彷徨うことになります。

 

謎の敵は先に進めば進むほど出現回数が多くなり、また強くなっていきます。もしタップするのが面倒な時は…

 

 

宝箱から入手したアイテムを使ってみましょう。例えば爆弾を選択して敵にぶつければ、爆発力で一気に体力ゲージを削ることができるし、自分に薬を使えば減ってしまった自分の体力ゲージをある程度回復させることができます。

 

さらに先に進むと、突然床から槍が飛び出してきたりと、ダンジョンそのものが持つトラップまで出てきます。しかし前述のように、本作にはダンジョン全体を確認できるマップ機能はなし。つまりダンジョンの構造を自分の頭の中に描いて覚えなければならないということ。何気に記憶力が試されるゲームとなっています。

 

本作は一見そのかわいらしい見た目からカジュアルテイストのゲームだとプレイヤーに勘違いさせますが、プレイすればするほど頭を使うゲームであることが分かってきます。このデザインに騙されてはいけません。

ところで、このモンスターのデザインを改めてみると、開発した学生はおそらく日本的な「カワイイ」作風が好きな人なんじゃないかと想像できます。もし「DA・TE・APPS! 2019」で会えたら聞いてみよう。

 

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