「Monday ~LastWeek~」は、先日ご紹介した「CruCruCrash」と同様に、仙台市のグローバルラボ仙台が実施している、仙台市内の専門学校や大学に通う学生を対象としたゲームとアプリの開発塾「GLS for Education」の第3期生が開発したスマホ向け放置インフレゲームです。これを初めて見た時は本当に驚きました。なぜ今年はこうもアートワークのセンスが素晴らしい学生ばかりが集まってしまったのかと。もう学生作品云々関係なく普通に雰囲気の良いインディーゲームとしてオススメできます。まずこの画力が凄いうえに、Live2Dを使ってぬるぬる動かすところまでやっているときた。社会人のインディーゲーム開発者だってここまでやる人はなかなかいません。
しかも本作にはストーリーまで存在し、それがまた面白いのです。
ゲームの内容は、画面をひたすらタップしてポイント(ゲーム内通貨)を貯め、それで機能をアップデートして画面の1タップあたりに稼げるポイント数を高めていき、それで効率よく稼げるようにしてさらに各機能をアップデートしつづけて…を繰り返す、クッキークリッカー出現以降に定着したタップ放置インフレゲームです。で、ストーリーはこんなの↓
”月曜日がやってくる…
あなたは疲れていた。
働かなければという現実に。
せっかくの休日も束の間に奴らはやってくる…
月曜日が来ればまた仕事漬けの一週間が始まる。
ああ、憎い…
月曜日が憎い…
月曜日なんて消えてしまえばいいのに…
あなたは月曜日への憎しみを募らせていった。
「力が欲しいか…月曜日を倒す力が…。」
突如聞こえた謎の声にあなたは導かれていった…”
そう、画面タップで憎い月曜日に攻撃を加え倒していくゲームです。最高かよ!このネタ一つでつかみはOKです。つくづくレベルの高い作品です。
で、これが敵の月曜日「ムーン」です。
上手い!
月曜日は美少年でした。こいつをはじめとするキャラクターは全てLive2Dで動きます。
そして、この世界には月曜日「ムーン」と日曜日「サン」の確執があることがストーリーを読み進めることで明らかになっていきます。
インフレゲームはただ画面をタップしてある程度機能をアップデートしたら放置して、暇ができたら思い出したようにアプリを起動してまたちょっと画面をタップして…と、その性質上どうしても単調な「作業」になりがちです。それを、ゲームを進めるごとに「ストーリー」が解放されるシステムにすることで継続率を高めようとしているんですね。こうしたところも良く考えられています。
そして、画面タップで火曜日、水曜日、木曜日、金曜日と敵を倒していき、手に入ったポイントで攻撃力を高めていきますが…
しかし、敵も当然強くなっていき、体力ゲージが明らかに減りにくくなっていきます。
やがて毎日の敵は様々な姿になっていきます。
そこで、画面タップだけではなく自動的に攻撃を加えてくれる援軍「アーティファクト」と「ガーゴイル」を開放します。これらを開放することで、アプリを起動していない時も自動的に攻撃してポイントを稼いでくれるようになります。まさに放置ゲームならではの醍醐味ですね。
もちろん自分でタップした時より稼げるポイントは少ないですが、それでも彼らがいるのといないのとでは大きな違いです。
強大な力を伴い再び現れた「ムーン」。果たして彼に勝てる日は来るのか?
グラフィックが素晴らしいのはスクショを見てもらえば分かるかと思いますが、それに加えて本作はストーリーもなかなかに面白いので必見です。もちろんタップ放置ゲームとしてもちゃんと遊べます。こちらは基本プレイ無料で動画広告を視聴することでポイントが獲得できるF2Pモデルとなっているので、ぜひお気軽に試してみて下さい。本当にレベルの高い作品なのでオススメです。