本日、フィンランド・ヘルシンキに拠点を置くモバイルゲームディベロッーのFrogmindが、基本プレイ無料・アイテム課金制(F2P)の新作スマートフォン向けゲーム「Badland Brawl」をグローバル配信しました。同作は2017年12月よりフィンランド国内で先行配信されていましたが、それから10か月、ついにグローバル市場向けにリリースされました。
Frogmindは、謎の生き物「クローン」を操作し、まるで絵本の世界のような幻想的な森の中を様々なトラップを避けながら進んでいく美麗な横スクロールアクションゲーム「BADLAND」とその続編「BADLAND 2」を開発したことで知られており、この「Badland Brawl」もこれまでの「BADLAND」シリーズと世界観を同じくしています。ただ、前2作が有料配信されている美麗雰囲気ゲームだったのに対し、この「Badland Brawl」は美麗なグラフィックよりもリアルタイム対戦という「ゲーム性」を強く打ち出したタイトルで、配信スタイルもF2P(Free to Play:基本プレイ無料のアプリ内課金システム)です。そのため、前作のファンだった雰囲気ゲーが好きな人からは賛否両論の評価が出ているようです。
BADLANDは本当に良いゲームなので1人でも多くの人にプレイし欲しい。Android版はタダ!
で、面白いのはユニットの繰り出し方です。ユニットゲージが貯まったら、それに従い繰り出せるユニットを戦況に応じてフィールドに投入するというプレイ方法自体は他のタワーディフェンスと変わらないのですが、繰り出し方が「ひっぱりアクション」なのです。まるで弓やスリングショットを引いて飛ばしていくような……ってこれAngry Birdsじゃね???SupercellのみならずRovioのノウハウも応用するとは。フィンランドではパクったパクってないで争ったりせず、上手くいったノウハウをどんどん他社&他者同士で公開・共有すると以前モバイルゲーム系カンファレンスで聞いたことがあるのですが、どうやらそれは本当みたいです。
引っ張ったときにどう飛んでいくかガイド表示されるところまでAngry Birdsそっくり。ユニットごとに飛べる距離や飛ぶパターンが異なるので、それも把握しながら戦況に応じて使い分けていきます。一気に敵タワーに投入して直接攻撃するもよし、敵ユニットに当てて弾き飛ばすもよし。
あと、爆弾を投入した後に大きなハンマーを持ったユニットを投入すると、そのハンマーで爆弾を敵タワーに投げ込むといったユニット同士の連携効果も発動します。どれとどれを組み合わせるとどんな動きをするか?どんな効果が生まれるのかを探り出す要素も楽しめます。
お!敵タワーの体力ゲージが半分になってタワーが一段階低くなった!こうなるともう一押しです。
バトルに勝つと、ユニットやゲーム内通貨が入った卵が開いてご褒美を獲得できます。ユニットのカードが規定の枚数以上になるとレベルアップさせることができ、攻撃力やスキル、防御力がどんどん強くなっていきます。
ある程度ユニットのカードが貯まったら好きなものを選んでパーティを編成しましょう。1つのパーティあたり8枚のカードを設定可能。これもクラクラと同じですね。
なお、独自要素として、中央の丸いゲージが満タンになると「スーパーナチュラル」という特別な効果が発動します。ここでは上から爆弾が次々と落ちてくるというもの。
これが落ちてきたタイミングで…
上手いこと遠くまでオブジェクトを弾くことができるロケット系のユニットを繰り出すと…
次々と爆弾が敵のタワーに放り込まれ、爆発し、一気に敵タワーの体力ゲージを削ることができます。
見事勝利!
なお、ある程度勝つごとに、この「BADLAND」シリーズの世界を解き明かすストーリーが徐々に開放されていきます。これまで世界感や背景について一切説明されることなく、プレイヤーの想像に任せられていたのでこれはとても貴重!
まあこれまでの雰囲気ゲー的な側面は失われましたが、一応各ユニット(キャラクター)は従来作から引き継がれているものもあり、何より作品世界をより深く知ることができ、ゲーム自体も面白いので私はアリだと思います。普通のタワーディフェンスよりも「ユニット同士の組み合わせ」を考える必要があるので戦略面も何気に深いです。オススメ!