6月14日、フィンランド・ヘルシンキに拠点を置くモバイルゲームディベロッパーのNext Gamesが、遂に人気ソンビドラマシリーズ「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」の公式スマートフォン向けゲーム「The Walking Dead: No Man’s Land」を日本でもリリースしました。グローバルリリースされたのか2015年だから、もう3年が経過していたんですね。

 

ここ数年、どうもフィンランドのモバイルゲーム会社は日本へのリリースだけを遅らせる、またはしないという傾向が続いています。それも数か月遅れならまだいい方で、本作のように年単位で遅れることがほとんど。やはりアングリーバードが唯一天下を獲れなかった市場ということで「特殊過ぎる」と思われているのでしょうか?一応課金額はまだ世界一なんですけどね…。でもまあ独自のローカライズ、カルチャライズ、翻訳が必要な市場として人口1憶強はぶっちゃけ微妙なので、同じリソースを割くなら中国を狙った方がビジネス的には正しい判断ですよね。

 

で、「The Walking Dead: No Man’s Land」ですが…

 

ちゃんとテキストが日本語に翻訳されてる!洋ゲーにありがちな「フォントがダサい」感じもない!

 

あ、でもテキスト内容は若干不自然なところがあります。でもまあゲームの流れが分からないほどではないので特に問題はありませんが。

 

 

本作はドラマの登場人物達をフィールド上に配置してゾンビを撃退するターン制のストラテジーRPGで、もちろんストーリーは原作ドラマに準拠しており、ストーリーモードにもドラマでおなじみのキャラクターが多数登場するし、彼らをプレイアブルキャラクターとして使えます。キャラクターにはそれぞれ特性があり、彼らを訓練したり、武器を持たせたりして能力を高め、フィールド上で上手く特性を生かしてゾンビの進行を食い止めていくという内容で、ストーリーが進むにつれ、ゾンビとだけでなく敵対勢力の人間とも戦うパートが出てくるとのこと。
 
基本的にバトルは誰がどれを攻撃するかを指定してターンごとに攻撃を加えるというスタイルで、進行によってカメラアングルが変わるのが何気に面白いです。他のターン制ストラテジーではただ横画面のまま進行していくことが多いのに。グラフィックがフル3Dなので、おそらくそれを活かしているのでしょう。

 

 

こうしてフィールド上にいるゾンビを全員倒して一人も欠けることなくゴールすればクリア!

 

 

バトルが終わったらキャンプに戻るのですが、これはRPGなので育成要素もしっかり盛り込まれています。

 

 

拠点となるキャンプを整備して様々な施設を建設し、そこから新たな資源を得たり、生存者をトレーニングしたりします。ここら辺はSupercellのクラクラのノウハウが生かされているとか。以前フィンランドのモバイルゲームクラスタが「フィンランドではノウハウを隠したりパクったパクらないでケンカしたりしない。ノウハウは教え合ってみんなで共有する」と言っていたので、そこら辺のエコシステムが上手く作用しているんでしょうね。っていうかこれを開発したNext GamesのスタッフにSupercellに所属していた人もいるし。

 

 

レベルが上がるとキャンプの面積自体を広くすることができ、さらに多くの施設を建設できるようになります。

 

 

こうしてストーリーを進める→バトルする→キャンプを整備する…が一連のゲームの流れです。

 

 

序盤のバトルの目的は生存者の探索と救出で、チャプターをクリアし終えるごとに新しキャラクターが増えてキャンプの顔ぶれとストーリーの登場人物が賑やかになっていきます。

 

 

各チャプターはだいたい5つぐらいのステージから成り、最後の最後に一番難しいボス戦的なバトルが待ち構えています。ただ序盤は敵は全てゾンビなのでボス敵なキャラクターはいませんが。

 

 

バトルの前にメンバー(パーティ)を選択。

 

 

無事クリアするごとにご褒美としてアイテムが入った箱を3つまで開けられます。

 

 

こうして集めた育成アイテムによってまた新しい施設を建てつつ…

 

 

キャラクターが増えたら空いている奴をどんどんトレーニングしてレベルを上げていきます。何気にただゾンビと戦うだけでなく、育成をしっかりやらないと途中でドン詰まりになる内容で、「ゾンビアポカリプスの中を生き延びる」という設定に忠実です。そう、戦ってばかりで生産的なことを何もやらないといつか飢え死にしてしまうんですよね…

 

 

なお、ガチャもしっかり用意されていますが、ゾンビアポカリプスで金はどうするのか?と思っていたらなんとゲーム内通貨は「無線」。つまり無線機を集めて生存者に呼びかけるという形式で新しいキャラクターをGETするんですね。考えたなー!

 

 

あと動画視聴でアンロックできるのもいます。

 

 

畑を作って物資が貯まるようになってきたので貯蔵庫を作り…

 

 

障害物があったり開けられる箱があったりと徐々に難しくなってくるバトルステージをこなしていきます。

 

 

キャンプに戻ったらゾンビがいる!キャンプも確実に安全というわけではなく、このようにしょっちゅうゾンビが押し寄せてくるので、タップで狙撃して排除します。

 

 

こうして最初のチャプターをクリアしたら、いきなりダリルがアンロックされました!主人公格なのにチョロい!とりあえず序盤はムチャクチャ使えるキャラクターなのでバトルの際は必ずメンバーに入れるようにしましょう。
 
…とまあこんな感じのゲームです。ウォーキング・デッドなんて日本でも人気のドラマなのになぜリリースから3年も経過してのリリースとなったのか本当に謎です。もしいつかNext Gamesの中の人に会える機会があったら聞いてみよう。