ようやく観てきました。
「愛」という言葉はあまり気軽に使いたくないのだけど、
この映画には
想定以上に「愛」しかなかった。
マルセイユタロット リーディングをしながら、
靴の仕事を続けるHARUでございます。
暑苦しい無節操なブログへお越しいただき、誠にありがとうございます。
大学時代に夢中になって観た映画
「エルトポ」「ホーリーマウンテン」「サンタサングレ」の監督。
マルセイユタロットのひとつ、
カモワンタロットの共同制作者でもあるホドロフスキー氏。
彼の作り上げたセラピーが
「サイコマジック」
彼のもとを訪れた人々が
「サイコマジック」によって精神的・肉体的問題を溶解させていく姿を
垣間見ることができました。
それはそれは不思議なセラピーで…
マッサージというよりは原始的な肌と肌の触れ合い、
演劇やダンス、パーフォーマンスのような
怪しい儀式のような
一見するとバカげた悪ふざけにしか見えないような行動を
ホドロフスキーの指示で行っていきます。
(すっごくわかりにくい説明ですよね・・・わかってます😭)
(アップリンク渋谷にて)
多くの人間関係の悩み、心の悩みは
この世に生を受けはじめて接する男女、
父親と母親との関係に多くは派生すると
ホドロフスキーは考えているようです。
そしてそれは自分の中の「男性性」「女性性」の否定、
バランスの崩れにつながっている。
無意識の底の底に隠された原因を昇華し、
心の障害を手放し、
今をより幸福に生きていくために、
疑似的行為を体験し体感することで、
「自分」を受け入れ信じられるようになるのです。
(あ~~~わかりにくい説明、感想だなあ・・・・・)
(アップリンク渋谷、上映前。座席はソーシャルディスタンスでひとつ置き)
たとえば、
両親に対する感情的問題があるのなら、
まずは裸で生まれおちる行為を体験する、
母親役の女性との間に結びつけられた紐(へその緒)を切る。
これは映画の中で繰り返し登場する行為でした。
子供らしく生きられなかったなら、
遊園地で遊びつくし子供時代を体験する。
(このシーンは本当に微笑ましくて微笑ましくて、大好きだ・・・)
彼らを見守るホドロフスキーの大きな背中のなんて優しいことか
また彼は「性」をないがしろにせず、
真摯に大切に、
なにより自然に向き合います。
生理の経血で自画像を描くというセラピーが素晴らしかった。
裸で明るい陽射しのもとで、
脚の付け根から自らの手で血をぬぐいとり
体いっぱい使って自画像を描いていくシーン。
そしてその絵を銀の額縁で晴れやかに飾ることで
無意識に抑圧してきた自分の中の女性性を肯定することができる。
男性性しかり。
(男性の場合はまた違うアクション、たとえば体じゅうを金色に塗る、とか・・・)
(ソーシャルディスタンスをお願いする、動物たちが可愛すぎるんですけど)
行動すること、
その行動が潜在意識の根底から揺さぶるものであること。
それが
国籍も思想も性別も年齢も問わず
人類共通のシンボルであること。
私が学び続けるマルセイユタロットに(そして少しかじった「シンボリックリーディング」に)共通するものが
ホドロフスキー曰く【アート】という行動で見ることができました。
不思議な、
しかし強い説得力のある
超絶おすすめの映画。
私ももう一度見に行きたいです。
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