フィクションです。

この話は、フィクションです。

オレは１８のときに、地方から東京へ出て来た。
ボクシングをするため。
上京して１年半、無事プロライセンスを取得。
ちょうどその頃、友達にパチンコパチスロを教わる。
パチンコは、ただ玉が入っていくのを見てるだけ。全然当たらない
全然おもしろくない。
今度は、パチスロ。
またしても、当たらない。でも、パチンコよりも面白さを感じる。
それから、一人で行くようになる。
初めて当たったのは、ビッグシオという機種。
ハイビスカスが光り、ボーナス確定！
少し回してヤメ。
換金して、５千円くらい。換金所からお金をもらった瞬間、なんだか気持ちが昂揚！
たかだか５千円程度。
でも、初めて換金して気持ちが高ぶった。
それから、ちょくちょくパチンコ屋に行くようになり、どっぷりとパチスロにハマルことに。
そんなこんなで、ライセンス取得から１年くらいが経ちデビュー戦が決まる。
試合までの間は練習に集中。
毎日、バイト、練習、疲れ果てて帰宅。
次の日も、バイト、練習、疲れ果てて帰宅。
その繰り返し。
いよいよ、デビュー戦。
後楽園ホールでの試合。
結果、１ラウンドＴＫＯ負け。
緊張でかたくなり、相手に連打をもらい、レフェリーに止められて、終了。
何も出来なくて、ただ殴られて終わり。
悔しくて、悔しくて、控室では声をあげて泣いた。
それから、気持ちが無気力状態。
毎日パチスロばかり。
ある日、新宿に行ったときのこと。
その日は調子が良く、１０万勝ち！
せっかくだから風俗へ行くことに。
新宿といえば、歌舞伎町。歌舞伎町を歩いているとき、
「ここのビルに裏スロ屋があるんだよ。」
そんな声が耳に入る。
気にかけないで、通り過ぎる。
でも、やっぱり気になる。
試しに行ってみることに。
何階にあるかは、わからない。
１階は、風俗店。
エレベーターで２階へ。同じく、風俗店。
３階も、同じ。
そして、４階へ。
エレベーターを下りて、右に店の入口。
入口には、「ＢＡＲ〇〇〇」。
覗いてみることにする。
入口を開けると、店員が出て来た。
「ここは初めてですか？」
『あ、はい…。』
「とりあえず、中へどうぞ。」
中へ招かれ、入店。
カーテンで仕切られた奥からは、スロットを打つ音が。
店員からシステムの説明が、
「千円で２０枚借りることができます。換金は、２５枚で千円です。」
つまり、１枚５０円で貸し、換金するときは１枚４０円てことらしい。
「それでは、ごゆっくり。」
店員から飲み物を渡され、カーテンの向こうへ入っていった…。

つづく…。