これは、小学生の女の子が書いた作文だそうです。




『おねえさんありがとう』



クリスマスに、くらしきのチボリ公園にいきました。


わたしは、くらしきでうまれました。

だからくらしきには、わたしのおともだちがいます。


チボリ公園には、ともだちと、ともだちのおかあさんと

わたしのおかあさん、おねえさんの6人でいきました。


一日たのしくすごし、よるに、みんなでかんらんしゃにのりました。

かんらんしゃは、とてもおおきくて、たかかったです。

かえりにチボリバルーンをかいました。


つぎのひ、いよいよかえりのじかんがきたので、くうこうにいきました。

ひこうきにのるとき、

「ふうせんをそのままでは、もってかえれないよ」

といわれました。きあつのかんけいだそうです。


わたしは、かなしくてないてしまいました。

おかあさんもないていました。


なぜかというと、

わたしのおとうさんは7月にがんで天ごくにいってしまいました。


チボリ公園は、

わたしがひろしまけんのふく山にすんでたとき、

おとおさんといっしょにいった、おもいでのばしょです。

だからおかあさんも、

チボリバルーンをしぼませるのが、かなしかったのです。

でも、しぼませてもってかえってきました。


お正月に、


くうこうのおねえさんから、

チボリバルーンが、

たっきゅうびんでおくられてきました。


はこからチボリバルーンを出すと、

まっすぐ、上にうかびました。

わたしは、とてもうれしかったです。


中にはてがみもはいっていました。

「バルーンをしぼませてごめんね。またぜひおかやまのチボリ公園にあそびにきてください」

とかいてありました。


わたしは、くうこうのおねえさんにおてがみをかきました。


おれいのものもいっしょにいれました。


そのバルーンはおうちでいまもうかんでいます。


だから、

だいすきなおとうさんとのおもいでがこわれなくて

よかったです。

おとうさんも天ごくから

「あやちゃん、よかったね。おねえさんはこころのきれいな、やさしいひとだね」

といってるかもしれません。

おねえさんと、であえて、よいりょこうになりました。




後日この作文が担任の先生から岡山空港に、感謝の手紙とともに送られたそうです。

校長先生からも

「作文を読み、感動して涙が止まりませんでした。お父さんとの思い出を大切にしてくださった社員の皆様に大変感謝いたします。人の心がとやかく言われる今の時代に、なきじゃくる子供の裏の裏まで感じ取り、公園までバルーンを買い求めて遠くまで届けてくださる、こんな優しい方がいらっしゃることにかんどうしました」

とあり、学校中で作文が大きな反響を呼んだとのことでした。



しかもこのおねえさんは空港の社員ではなく空港業務を受託していたバス会社のスタッフが、手続きを取り扱っていた際のエピソードだったそうです。


空港の社員さんでも搭乗者名簿を探すにあたっての手続きや交渉が大変なのに、それでもこの行動をとったこの方は本当に素晴らしい人ですね。


女の子の未来を想い、踏み出したその一歩の価値が素晴らしいですね。


何をするにも、まず一歩!!!


その一歩が、自分の想いがあって決断したことであれば、

大きな一歩になるんだ!!!


いつまでもまっすぐに、信じた道を貫いて!!!


道を切り開くのは、自信と勇気だ!!!!


ってね☆