今日で琥太郎は生後3ヶ月になりました。
アッという間です。
そして、毎日かわいいったらありません。
昨日は私の術後3ヶ月検診に行きました。
私の出産では10000分娩の1の確率という非常に稀な事態が起こり、琥太郎を産んだ後、救急車で私だけ別の病院に運ばれてしまいました。
産院での出血2000cc 搬送中の出血1500cc 手術中の出血1000cc。
結果、体内の血液は全て輸血で入れ替わりました。
救急病院に着くのがあと30分遅かったら…、輸血の開始があと15分遅かったら…私はあの日、死んでいたそうです。
普通、輸血に使われる血液は献血の際にエイズなどの病気がないかを調べてから行われますが、実際に輸血を行う前にはその血液を更にスクリーニングしてから患者に使用するそうです。ですが、私の場合はそのスクリーニングの作業をする時間もなく、執刀医曰く「じゃんじゃん血を入れろ!」と指示をしたそう。「そうでなければ、ヤバイと思った。」と、後から説明がありました。
「救急病院に到着した時点で、体には血液が通常の10分の1しかなかった。」そうです。
血液のスクリーニングをしなかったことで、医師から説明があった心配点は、まず肝炎の可能性が1000分の1の確率であるということ。そして、ALTの可能性があるけれど、その確率は分からないということでした。
ALTって知っていますか?私は出産前に新聞で読んで、予備知識はありました。
ALTの最も多い感染源は、母乳からの母子間での感染なんです。母乳は血液から作られます。今回、私は輸血で100%血液が入れ替わったので、その血液の中にALT感染者のものが混ざっていたら、母乳を通して赤ちゃんに感染してしまうのです。
医師からは「今までこの病院で輸血が原因で肝炎になった人はいないから、多分大丈夫だろうし、ALTに関しても、関東圏で献血されたものを輸血に使用しているから、その可能性は極めて低いと思う。でも、それらがきちんと分かるのは、3ヶ月後の血液検査になります。」と言われていました。
そもそも、赤ちゃんと離ればなれになって初乳もあげられず、術後は薬漬けでとても赤ちゃんにあげられる母乳ではないし、搾乳をした方が良いと言われてもそんな体力がない時。
そこに加えて、ALTの可能性。
医師からは「母乳は出しておいた方が良いと思う。」と言われましたが、とても迷いました。
迷って迷って、家族にも相談して、悩みました。悩んだ末、3ヶ月後の血液検査までは母乳をあげて、検査の結果次第で母乳を止めようと決めました。
そして昨日がその3ヶ月後の血液検査。琥太郎に「これが最後のおっぱいになるかもしれないよ。」と言いながら朝の授乳を済ませて病院へ。
採血から待つこと1時間。結果は、肝炎もALTも問題なしでした。
良かった…。
これで心置きなく琥太郎におっぱいをあげられます。
琥太郎の誕生日は、私の第2の誕生日でもあります。あの時、もう意識もなくて痙攣を初めた私の、冷たくなった手を握って母が「アヤコ」と私の名前を呼びました。名前を呼ばれて私は意識がうっすらと戻りました。この時頭はボゥとしていたけれど、母が「アヤコ、あんなに可愛いコタちゃん置いていったらダメだよ。」と言ったのが聞こえた瞬間、『あぁそうだった。まだ死んだらダメなんだ…』と。そして、隣で泣いている旦那を見て『あぁ…うちの男共は私がいないとダメなのね…』と思いました。
目が霞んで良く見えなかったけれど、周りにはたくさんの手術着を着た人が居て、その中の一人が「アヤコさん、大丈夫、大丈夫!」と言ったのが聞こえ、それがきっかけで『私は大丈夫なんだ。』と強く思うことができました。次に意識を失ったらもう助からないな…と直感し、意識が飛ばないように、自分に言い聞かせるように『大丈夫、大丈夫』と言い続けました。とても苦しかった…。
退院後執刀医から、「運ばれてきたのを見たときはちょっとヤバイと思ったけど、アヤコさんが自分で『大丈夫』って言うのを聞いた時、大丈夫だと思ったよ」と言われました。生きることを諦めなくて良かったと、今では心から思います。そうでなければ琥太郎を一度も抱くことすらできなかったから。
失ったものもあるし、体力的にもまだ100%回復はしていなくて、今も体中がギシギシと痛みます。辛くて泣いてしまうこともあります。
でも、せっかく助かった命。これからは生きていることを楽しんでいこうと思っています!
