私もともと甲状腺結節があってですね、まあ良性なのでほっといてるんですが(笑)年に1~2回、帰国に合わせて一応フォローアップ受診をしています。
で、妊娠すると甲状腺の数値とかサイズにも変化が出るっていうのはもともと聞いていたんですが、今かかっている産科の先生に「数値が高いから一応こっちでも専門の先生に受診して薬を飲んだほうがいいか指示を仰ぐように」と言われてしまいまして、昨日急遽帰国前に受診してきました。
とは言っても超!人気の先生だったので予約が既にいっぱいで、スタンバイ受診という形で予約の患者さんの隙間をぬってようやーく診てもらえました。

で、はじめて診てもらった感想はですね……
「お医者さんへの信頼って、本当に大事!!!」
私あまりこっちで受診しようとは考えてなかったんですが(まあベビーが生まれてくるのでひょっとして必要になるかな、程度には思っていましたけれど)今回の受診で180度変わりました。
多分、フォローアップはタイで続けていくかも。
結構ストレートに色々言うドクターではあるんですが、でもその分色々と自身の所見を聞かせてくれました。
また、現在のところ特に甲状腺の薬を飲む必要がない(まあそれは日本でも言われてましたけれど)のだけれど、何で必要じゃないのか、もし結節がこれ以上大きくなったらどんな弊害が出るか、出産後どのような方向性を考えられるかなどなど、とても丁寧に分かりやすく説明をしてくれたのです。
実は日本でかかっている病院は、専門病院で有名なところでもあります。
が、有名なところのせいか受診しても「お変わりありませんか?じゃあまた半年後に来てください」という3分診察。
そのため、昨日の診察では目から鱗どころか目玉までボトンと落ちるかと思いましたよ。
日本と違って健康保険は使えないので(まあ既往症になりますから)受診の際にかかる料金は高いかも知れませんが、まあその分日本に帰ったときにばたばたしないで済む(東京まで病院に行っていたうえ、その先生は週に2日しか診察していないのでスケジュール調整が結構大変でした)し、快適だし(超音波検査もかなり満足いく内容と質でした)、そして何よりドクターへの信頼と安心感が全然違う!
というわけで、もしかするとタイでフォローアップ続けていくことになりそうです(まあもしかすると切っちゃうかもですが……10年も付き合ってきていまさらかなあ)

それにしてもタイに来てからつくづく痛感するのは「ドクターへの信頼って、大事」ということ。
タイは保健医療ではないし(私立病院の場合)、病院に行ってもドクターを選ぶのは患者さんです。よって、ドクターや施設に満足しない場合にはシビアに切られてしまいます。
だからか、ドクターなど質は実は高いんじゃないかとこのごろ思いつつあります。
不妊治療、妊婦検診、そして今回の甲状腺にまつわる受診。
幸運なことにどのドクターも素晴らしい先生で、今後も診てもらいたいと思うような先生に出会うことができました。
少なくとも向こうしばらくはタイに住み続ける私にとって「日本だったらなあ」と思う要素が少しでも減るというのはとってもありがたいことです(もちろん「日本だったらなあ」なこともたくさんありますけどね)

まあ、これって患者さん=お客さんという一般的なビジネスの基本が医療にも適応されているという現実の反映ではあるんですけどね。
医療=福祉的イメージの強い日本からすると違和感かも知れませんね。