タイ人の、仕事とか働くことに関する感覚って日本人とは違うなあ、というのはタイに少しでも縁のある方であれば頷いてしまうところではないでしょうか。


それって、色んな要素がもとになっていることだとは思うのですが。

例えば、国としての経済の勢いの違いとか。

転職ということが多分日本よりもすごく敷居が低いから(次の仕事見つけるのがそんなに大変じゃないから)、まあみんな仕事をかわるかわる。

あと、仕事をしてない人に対する社会の寛容さというか、受け入れも日本よりも寛大だと思う。

例えば、新卒で就職した男の子が、仕事が合わない!と言って1ヶ月弱で辞めちゃって新しい仕事もせずにプラプラしてても家族も周囲も何とも言わないし、多分なんとも思わないとか。

つまるところ、仕事をしてない人がより社会で受け入れてもらいやすいというか。


で、相方くんと最近話していて気付いたこと。

タイって、ご存知の通り富裕層とそうでもない層の格差が大きくて(最近中間層も増えてきてはいますが)、どちらかと言うと上の方に属する人たちにはファミリービジネスしている人が結構多いような気がします。

でもって、そういうところの子は親のビジネスを手伝っている人が結構多いんですよね。

ということは、親がまあまあ軌道にのっている商売をしているために、そんなにハードに働かなくても結構いい生活ができている人が割といるということ。


うちの相方くんは、実家は商売屋さんですが実家が遠いため普通にオフィスで働いています。

が、彼の友達は家業を手伝っている人がたくさんいます。

それもあってか、何だか不労所得というか、あまりハードに働かずにのんびり生活することに憧れがあるようなのです。

この間言われたこと。

「君には楽な仕事をして欲しいし、ゆくゆくはおうちでのんびり過ごせるようにしてあげたい」

何というか、働くことが悪、じゃあないけど、働くことがマイナスな感じで言われてしまいまして。

というかねー、私はむしろそういう生活は望んでいないのだけれど(笑)

まあ、うちの相方くんは昔の亭主関白みたいなのに憧れがあるタイプなので、自分が大黒柱になって家族は自分の後についてきて……みたいが理想らしいので、それも大いに影響しているのかもしれませんが。

私はやりがいのある仕事がしたくて(今できてるわけじゃあないけど)、社会とどんどん接点を持っていきたいタイプなので、あてはまりませんなー。

今までも、私の就職や転職(の可能性)について色々話をしたことはあって、そのたびに物別れに終わることが多かったのですが(笑)先日ふと「この働かなくっても当たり前、働くことは悲しいこと的な発想が私たちの間の溝の原点かも!」と思い至ったのでした。

もちろん、外で働かなくってもいいと思うし、それは個人の選択だと思うけれど(環境や状況が許すのであれば)、でも働きたい人は働いていいしそれが別にマイナスなことでも何でもないという視点も持って欲しいなあ。


そんなこんなで、夫婦間で働くこととかに関するスタンスに違いがあるので、たまにこれが喧嘩のタネになったりもします(苦笑)

とりあえず私から仕事ができる環境は取り上げないでくれー。