シュヴァンクマイエルの短編「 シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」 | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

 

今年90歳を迎える

ヤン・シュヴァンクマイエル監督の

原点である

短編作品を紹介していこうと思います。

 

監督は

1964年、

「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」という作品で

デビューしました。

当時監督は30歳でした。

 

以前、デビュー作に臨む心意気は

どんなものでしたか?

と、監督に伺いましたら、

「そんなの忘れたよ。」と

煙に巻かれたことがありました。

 

監督にこういった”いかにも”な質問は

タブーです。

何もしゃべってくれなくなります(笑)。

 

本日は、その

シュヴァンクマイエルのデビュー作品

シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック

(1964年/11分)

をご紹介いたします!

 

ちなみに

弊社のチェコアニメ事業部に

”シュヴァンクマイエルが好き”という理由で

就職希望される方がたまにいらっしゃいますが、

その時、必ず

「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」と

言ってください、と聞くのですが、

まともに言えた人は今まで一人もいません…

 

1964年は、

チェコのアニメが

トルンカや

「真夏の夜の夢」

 

ポヤル、

「飲み過ぎた一杯」

 

ティールロヴァーの人形アニメ、

「ミーチェク・フリーチェク」

 

 

もぐらのクルテクなどの

「もぐらくんとはりねずみ」

 

 

大きな世界的な評価で

チェコにおいて

アニメ制作は”国策”として作られるようになってきました。

 

でも、国が奨励したのは

アート性が高く、

キラキラしたファンタジックなアニメでした。

 

そんな中、1964年

ヤン・シュヴァンクマイエル監督はデビューしました。

 

デビュー作はどんな作品なのでしょうか?

 

シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック

(1964年/11分)

舞台は

ある劇場のステージ

 

2人の人形の頭を被った

紳士シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏が

登場人物

 

二人は礼儀正しく

相手を敬い

お互いにトリックを見せ合います。


なかなかシュールなトリックなのですが…

 

トリックが終わると

相手を称えます…。

 

このように

お互いのトリックを

見せ合い、紳士的に称賛し合うのですが、

おそらく

シュヴァンクマイエルの価値観の中では、

”称賛”とか”称え合う”というのは

物事の本質ではないのでしょう。

 

「人の栄光は

妬みたくなる、それが人間だろう」

というシュヴァンクマイエルの声が聞こえてきそうな

場面が始まります。

 

そうです。

お互い

”自分のほうが上”と

強烈な自尊心がふくらみ…

 

罵倒しだします

 

あっという間に暴力になり…

 

相手を粉砕するまで続きます…

 

両者落ち着いたころには

腕だけになっていました。

 

ラストに握手

しかし、この握手に何の意味があるのでしょうか?

 

…シュヴァンクマイエルの作品の中でも

これは”起承転結”がしっかりしています。

 

 

人の本質が

”嫉妬と本質”と

思うような強烈な後半です。

 

「人の栄光には堕落しろ、と思うのが人間の本質。

他人の行為に拍手なんかするわけがない、

邪魔をしたり、妬むのが人間だ。

だが、人には理性があるから、

すさまじい葛藤が生まれるんだ。

だから人間は面白い。」

 

この作品が生まれたのは

1964年。

 

キラキラしたアニメが奨励されていた

この時代に

シュヴァンクマイエルは

「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」で

チェコの映像の世界に現れました…。

 

 

 

 

神奈川県川崎市多摩区南武線JR中野島駅徒歩30秒

「チェコのアニメと絵本の店」では

 

シュヴァンクマイエル監督の作品のDVD、

36種類のポストカード、8種類のポスター

販売しております。

特にポストカードとポスターは

これだけ揃った店は世界中、他にないと思います。

 

 

住所:神奈川県川崎市多摩区中野島6-29

新多摩川ハイム内

交番の裏側

 

≪2024年6月の営業日≫

6/1(土)15時〜19時

(※19時〜「チェコチェコ講座 予約受付中!)

6/8(土)15時〜19時

(※19時〜「チェコチェコ講座 予約受付中!)

6/15(土)15時〜19時

(※19時〜「チェコチェコ講座 予約受付中!)

6/22(土)15時〜19時

(※19時〜「チェコチェコ講座 予約受付中!)

6/29(土)15時〜19時

(※19時〜「チェコチェコ講座 予約受付中!)

 

”チェコチェコ講座”も開催いたします。

参加方法は下に…

 

7月の営業日は

6/29のあと、お知らせさせていただきます。

 

 

「チェコのアニメと絵本の店」は

珍しいチェコアニメと絵本に関するグッズの専門店です。

人気のアマールカやクルテクのグッズ、

ヨゼフ・ラダ、ヨゼフ・チャペック、

ヘレナ・ズマトリーコヴァー、ルヂェク・ヴィムルら

チェコを代表する絵本作家のキャラクターのグッズ、

ヤン・シュヴァンクマイエルのポストカード、ポスター

チェコアニメのたくさんのDVD,

ヨゼフ・パレチェクやヨゼフ・チャペックの日本語翻訳絵本

クバシュタの共産時代に出版された

ヴィンテージの仕掛け絵本、

イジー・トルンカの共産時代に出版された

ここにしかない絵本、

そしてチェコにもない

アマールカとクルテクの複製セル画…

「チェコのアニメと絵本の店」は

レアな絵本、書籍、グッズが

たくさんございますので、

宝探しには最高のお店です。

 

 

 

 

「チェコのアニメと絵本の店」では

シュヴァンクマイエル監督の

レアなグッズを販売しております!

 

 

ポスターが8種類

ポストカードが36種類ございます!

 

 

これだけの種類が揃っているところは

世界中、どこにもないでしょう!

チェコにもありません!

 

↓これらの入手の苦労話…

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12765981005.html

 

仕入れ価格の交渉が大変でしたが、

下記の値段で販売できるようになりました!

お得なセット販売もございます!

 

☆ポストカード

各税込150円

 

☆ポストカード36枚セット

税込4000円(1枚あたり約111円)

 

☆ポスター

各税込2000円

 

☆ポスター8枚セット

税込14000円(1枚あたり約1750円)

 

≪8種類のシュヴァンクマイエルのポスター≫

1988年の公開の「アリス」から

2012年公開の「サヴァイヴィングライフ」まで

シュヴァンクマイエルの長編映画のポスターの

チェコで公開したときのものが全てございます!

アリスだけイギリスとドイツで公開時のポスターもございます。

「アリス」チェコ語版

 

 

「アリス」ドイツ語版

 

 

「アリス」英語版

 

 

「ファウスト」

 

「悦楽共犯者」

 

「オテサーネク」

 

「ルナシー」

 

「サヴァイヴィングライフ」

 

 

≪シュヴァンクマイエルの36種類のポストカード≫

 

 

 

 

 

実は36種類のうち

縦向きになっているのと

 

 

横向きになっているのが

それぞれ18種類ずつございますので、

綺麗にならべて額装が出来ます。

 

 

 

≪シュヴァンクマイエルのDVD≫

シュヴァンクマイエルのDVDも

4タイトル販売しております。

いずれの

通常税込4180円のところ

税込2500円で販売!

「悦楽共犯者」(1996年/83分)

おそらくシュヴァンクマイエルの

全盛期の作品

(”全盛期”なんて言いますと

シュヴァンクマイエルに

「私は今が全盛期だ」と怒られそうですが…)

 

シュヴァンクマイエル流の最高のコメディです。

人には誰にも

秘密の”フェチ”が絶対あると思います。

それを人知れず

追求した人の真剣なドラマです。

その”真剣さ”に笑いをこらえるのが大変です。

シュヴァンクマイエルファンで

まだご覧になられていない方は是非

ご覧ください!

 

シュヴァンクマイエルに興味があるのだけど

どれから入っていいかわからない方は

この作品がおすすめです!

 

 

「ルナシー」(2005年/123分)

シュヴァンクマエイル最大のホラー。

見終わったあと

間違いなく元気がなくなります。

次の日に仕事が

ある日にご覧いただくのはおすすめできません。

金曜の夜にご覧いただいて

土曜をけだるく過ごしたい方にお勧めです。

 

リア充の方にはおすすめできません。

今、絶望されている方は

「自分の方がまだましかな…」と

思っていただけるかもしれません。

 

 

「シュヴァンクマエイル短編アンソロジー」全2巻

特別収録作品も併せ

合計19作品、合計約240分という大ボリュームの

シュヴァンクマイエルの短編集です。

 

 

多くのみなさまは、

シュヴァンクマイエルの短編をご覧になられて、

大きな衝撃を受け、シュヴァンクマイエルのファンになられたと思います。

粘土や、木材や、あらゆるオブジェが、縦横無尽に動く

見たこともない映像に視覚や聴覚だけでなく、

触覚まで刺激されたはずです。

 

 

デビュー作の「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」(1964年)から1989年の「闇・光・闇」まで

一部を除いてほぼすべての短編作品をだいたい制作順に収録しています。

シュヴァンクマイエルが30歳から55歳までの

時代がどうであれ、自らの創作を突き進んだ時代の作品です。

これらの作品で彼は、世の中の評価を変え、

時代をひっくり返したのです。

どの作品もあふれるパワーにみなぎっています。

 

 

 

「シュヴァンクマイエル短編アンソロジー Vol.1」には

デビュー作の「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」(1964年)から1972年までの10作品と

シュヴァンクマイエル、イジー・バルタ、パヴェル・コウツキーの自身による肖像画ともいえる映像物

「セルフポートレート」(1988年)を収録しています。

 

《シュヴァンクマイエル短編アンソロジー Vol.1》(計118分)

1.シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年/11分)

 

2.J.S.バッハ-G線上の幻想(1965年/10分)

 

3.棺の家(1966年/10分)

 

4.エトセトラ(1966年/7分)

 

5.自然の歴史(組曲)(1967年/9分)

 

6.庭園(1968年/16分)

 

7.部屋(1968年/13分)

 

8.家での静かな一週間(1969年/19分)

 

9.コストニツェ(1970年/10分)

 

10.レオナルドの日記(1972年/11分)

 

11.セルフポートレート(1988年/2分)

 

「シュヴァンクマイエル短編アンソロジー Vol.2」には

1970年から1989年までの7作品と亡き妻、エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーが

美術を担当した「ある粉屋の話」(1971年)を収録しています。

                                      

《シュヴァンクマイエル短編作品集Vol.2》(計122分)

1.ドン・ファン(1972年/31分)

 

2.オトラントの城(1973~79年/17分)

 

3.アッシャー家の崩壊(1980年/15分)

 

4.対話の可能性(1982年/11分)

 

5.陥し穴と振り子(1983年/14分)

 

6.男のゲーム(1988/14分)

 

7.闇・光・闇(1989年/7分)

 

8.ある粉屋の話(197年/11分)

 

 

 

【チェコチェコ講座】

 

私、チェコチェコ ランドことマナベが

海外での交渉や、国内での

グッズの展開など

経験したことを元に

お話しさせていただきます。

 

以下のことを

聞きたい方は

是非、ご参加下さい

 

①【著作権を扱うビジネスや海外での交渉にご興味のある方】

私は、大手企業に属することなく、

”ゼロ”からチェコアニメのビジネスを

切り開いてきました。

アマールカを日本に持ってきたり、

クルテクの日本国内の商品化、

チェコアニメ全国各地での上映…

全て私がやってきました。

それらは、

まずはチェコの権利元を探し出し、

交渉して契約をすることが必須です。

全て誰に教わることなく、

自らの試行錯誤を重ねて、

数々実現しました。

 

残念ながら、物凄い成功をしたわけではありませんが、

いろいろなやり方や考え方をお話しできると思います。

 

こういった海外の著作権の仕事をやってみたい方や

ご興味のある方はお待ちしております。

 

②【上映やグッズや絵本の日本での展開についてご興味のある方】

チェコでの契約した

上映や商品化を日本での店舗への営業、

その作戦など考え、

上映はこれまで

100箇所以上の映画館や上映施設で

300回以上の上映をしてきました。

商品化もこれまで

50社以上のメーカーと契約し、

日本各地でのグッズ販売をしてきました。

全て成功したわけではありません。

たくさんの失敗や、

考えの足りなさを露呈することも

たくさんありました。

そういった経験に基づいて

私なりの”やり方”、そして”考え方”を

お話しできると思います。

ご自身で作られたグッズや絵本の展開、

自身のお店を考えている方、

また、そういったことに興味のある方も

歓迎です。

 

③【作家や作品の裏話などにご興味のある方】

私は、ヤン・シュヴァンクマイエル監督を始め、

イジー・バルタ監督、

絵本作家のヨゼフ・パレチェク、

アニメ監督のパヴェル・コウツキー、ミハエラ・パヴラートヴァー

イジー・トルンカ、ヨゼフ・ラダ、ヘレナ・ズマトリーコヴァーのご家族、

チェコの放送局、制作会社、版権管理の会社など

たくさんの人物、会社と交渉をし、

たくさんのエピソードがございます。

チェコアニメの作品の裏話も

たくさん知っています。

ご希望であれば、そういったお話もさせていただきます。

また「クバシュタの仕掛け絵本は、どこで見つけてきたのですか?」

といったこともお話させていただきます。

 

 

④コミュニケーションが苦手な方

私は数多くの交渉を経験しておりますが、

元来、社交的な人間ではありません。

人見知りがちで、一人でいることが好きな人間です。

コミュニケーションが苦手な方、

コンプレックスに思われている方、

少しはヒントになることが

言えるかも知れません。

”人見知りだからこそ、

気遣える”と逆転の発想で

ネガティブをポジティブにしている人間なので、

何かしらお話しできるかもしれません。

 

 

ご参加は無料です。

 

ご参加いただくには

予約制の

マンツーマン

(おひとり様、もしくは同じ内容をご希望のグループ)

となります。

 

ご希望の方は

アメブロのコメントか、メッセージ、

X(旧ツイッター)のコメントか、メッセージに

“6/1 1名”という風に

頂きましたら、

返信させていただきますので、

それでご予約完了とさせていただきます。

 

≪6月のチェコチェコ講座スケジュール≫

6/1(土)19時〜 予約受付中!

6/8(土)19時〜 予約受付中!

6/15(土)19時〜 予約受付中!

6/22(土)19時〜 予約受付中!

6/29(土)19時〜 予約受付中!