チェコアニメの不朽の名作
作 イジー・トルンカ
監督 ブジェチスラフ・ポヤル
「ふしぎな庭」シリーズ
舞台となる
”お庭”の
自然の瑞々しさと
少年たちと動物たちの
楽しいやりとり…
”芸術性”と”面白さ”が合わさった
”チェコアニメ最高傑作”とも言われています。
この「ふしぎな庭」は全部で5話ございます。
少しずつご紹介させていただこうと思います。
前回までの
第1話「動物の好きな男」を紹介しました。
第1話は絵のアニメで「ふしぎな庭」のプロローグ的なお話です。
家族のいない紳士は
動物を飼うことにしました。
最初に飼ったのは小魚でした。
紳士は愛情たっぷりに餌を与えると…
クジラに成長してしまいました。
家では買えないので、
紳士は
奥に湖のある”お庭”を買い
退屈しないように雑誌をいっぱい持たせて
湖に移しました。
次に飼ったのは
2匹のこいぬ。
やはりたっぷり
愛情を込めて育てたら…
ゾウに成長してしまいました…
次はネコちゃんを飼いました。
でも、ネコちゃんはライオンにはなりませんでした…
紳士がこの世を去ったからです。
ネコちゃんは
紳士が大切にした
ヒゲモジャの妖精の置物と一緒に
残されてしまいました。
時は流れ、
街ができて
”お庭”のことは忘れ去られてしまいました。
動物たちはどうなったのでしょうか?
ここまでが第1話のお話です。
ここから第2話の「広がる霧」です。
紳士が“お庭”に動物を残して
どのくらいの月日が経ったのでしょうか?
人々は誰も“お庭”のことも、
そこに残された動物たちのことも知りません。
そんなある日のこと...
街に、もやがかかった朝...。
4人の少年たちが、いつものように通学路にいました。
でも、霧がだんだん濃くなり前が見えなくなってきました...。
いつもより深い霧に戸惑う少年たち…
でも、少年たちの冒険心をくすぐります。
みんなはぐれないように…
どんどん霧は出てきます。
それでも、進む少年たち。
すると
古い建物の扉にたどり着きました。
”古い建物”…
ますます少年たちの冒険心をくすギリます。
一人の少年が扉を見ると…
鍵穴があることを確認します。
鍵穴には鍵が必要です。
少年たちは
ポケットにあるものを出して、
鍵になりそうなものを探します。
(ポケットに古い建物の扉の鍵は
ないと思いますが…)
なんとか中に入りたい少年たち…
でも、鍵がありません。
おもむろに
扉を押してみると…
扉が開きました…
鍵は必要なかったのですね。
顔を見合わせる少年たち…
彼らの顔には”好奇心”しかありません(笑)
扉の向こうに何があるのか?
扉の向こうから
光が差してきます…
一体、中は?
ここは紳士が残した
”お庭”なのです。
中には紳士の愛した動物がいるのでしょう。
次回、好奇心いっぱいの少年たちと
紳士の残した動物たちが出会います…
“人形アニメ最大の巨匠” ブジェチスラフ・ポヤル監督についても
以前投稿したブログで詳しくご紹介させていただいております!
▼ブジェチスラフ・ポヤルのストーリー①
https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12732240288.html
▼ブジェチスラフ・ポヤルのストーリー②
https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12735085187.html
【ふしぎな庭のお話】
1.動物が好きな男〜小魚がクジラに…?〜
https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12850294562.html
2.動物が好きな男〜こいぬがゾウに…?〜
https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12850440237.html
3.動物が好きな男〜ネコちゃんは…?〜
https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12850695874.html
川崎市多摩区の
「チェコのアニメと絵本の店」では
「ふしぎな庭」のDVDや
フィルムブック、ポヤルについての書籍を
販売しております!
https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12849922224.html
税込2500円で販売しております!
トルンカの築き上げた詩的でファンタジックなテーストに
ポヤルがエンターテイメントの要素を付け加え、
芸術性とエンターテイメント性が融合した「ふしぎな庭」シリーズは
”人形アニメの完成形”と言われています。
第1話の「動物が好きな男」(1974年/15分)は
シリーズのプロローグ的なお話で物語の舞台となる
”お庭”が出来るまでが描かれています。
この話だけ2Dアニメで雰囲気たっぷりに素敵な世界に誘い込まれます。
第2話からは人形アニメで、忘れ去られた”お庭”を
4人の少年たちが発見するところからスタートします。
チェコアニメが最も充実していたと言われる
1970年代の最大最高傑作「ふしぎな庭シリーズ」全5話と
「ふしぎな庭」シリーズの美術を担当した
ミロスラフ・シュチェパーネクの唯一の監督作品
「シューティング・ギャラリー」を収録。
【収録作品】
〜「ふしぎな庭」シリーズ〜
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術ミロスラフ・シュチェパーネク
1.「動物がすきな男」(1974年/15分)
2.「広がる霧」(1975年/14分)
3.「トラを捕まえろ」(1976年/17分)
4.「銀紙に包まれたねずみの話」(1977年/15分)
5.「クジラのラジク」(1977年/14分)
〜シュチェパーネク監督作品〜
「シューティング・ギャラリー」(1969年/5分)
監督・美術ミロスラフ・シュチェパーネク
「ふしぎな庭」のアニメの画面を利用したフィルム絵本もございます!
人形アニメ史上、最高傑作の
「ふしぎな庭」シリーズのアニメの画像を使った絵本の上巻と下巻。
「ふしぎな庭」の楽しさが絵本になって再現!
寝る前に読んで
ワクワクしながら夢を見たいです!
↑こちらは、下巻です!
上下巻、2冊あわせて
2千円!
コンパクトなサイズなので
持ち運びにも便利です!
そして、ブジェチスラフ・ポヤル監督についての書籍も販売!
”チェコのアニメの歴史そのもの”と呼ばれる
ブジェチスラフ・ポヤルの作品と人生について書かれた
唯一の書籍
「ブジェチスラフ・ポヤル~チェコアニメ芸術を高めた手仕事~」
これも税込1000円
チェコで出版されていたものを
弊社が出版権を買い
販売しております。
ポヤル作品のみならず
チェコアニメ全体の解説本のような
書籍です。
ポヤルの作品・人物について書かれた
唯一の書籍。
チェコアニメに興味のある方はもちろん、
クリエーターの方には
是非ご覧頂きたい書籍です。
特にアニメを志されている方は
必ず心を動かされることが
あると思います。