刑事と「かばのティリーネック」 | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

以前

「チェコのアニメと絵本の店」に

ある男性がいらっしゃったことがありました。

 

失礼ですが、

見た目はとても強面(コワモテ)で

こっちが緊張してしまうほど、

貫禄のある方でした。

 

その方が、

ちょっと緊張した面持ちで

いきなり、

「ありがとうございました!」と

お礼を言われました。

 

どう見ても初対面ですし、

私は

何が何だか

わからず、

どういった事情か

伺いました。

 

男性の方は

自分は刑事だとお話されました。

 

知り合いに

パレチェクの絵本

「かばのティリーネック」を

いただいたことがあったそうです。

それを自宅に

持ち帰って

リビングのテーブルに

置いておいたそうです。

 

すると、

それを

大学生の娘さんが

絵本を取って

「お父さん、この絵本、

どうしたの?」と

聞いてきたそうです。

 

実は、

それが

その刑事さんと

娘さんとの

3年ぶりの会話だったそうです。

 

刑事さんは

衝撃と感動のあまり、

体が震えて、

やっとのことで

「知り合いにいただいたんだ。

よかったら、読んでみなさい。」

を言葉を吐き出せたようです。

 

その刑事さんは

とても

仕事熱心で

家に帰るのも

いつも遅く、

ご家族との会話も

できないような日々が続いていたそうです。

 

その刑事さん曰く、

「高校受験の時でしょうね。

娘が色々悩んでいるときに

私は、全く話を聞いてやらなかったせいか、

娘が高校2年の時から

全く話をしてくれなくなったのです。

私は仕事に打ち込むことで

『しょうがない』と思おうとしていたのですが、

とても辛かったのです。

でも、この絵本のおかげで、

娘と会話ができるようになったのです!」

 

娘さんは

「かばのティリーネック」にとても興味を持ち、

お父さんに

「どこの国の絵本なの?」や、

「すごく絵がきれい。」

「お父さん、こんな絵本を読むのね。」

など、会話が復活したそうです。

 

刑事さんは

いきさつを涙ながらに

私に話をしてくれました。

 

刑事さんは

娘さんともっと話ができるうように

「”チェコの絵本”について

お話をおうかがいしたいのですが…

お忙しい中、恐れ入りますが、

お願いいたします。」

とおっしゃったので、

「チェコは”おとぎの国”と呼ばれ、

多くの素敵な絵本があります…」と

私が話をしだしますと、

一生懸命、メモと取ってらっしゃいました。

 

面白がってはいけないのですが、

ドラマでよく見る

懸命に聞き取り調査をしている

刑事さんそのものでした(すみません。)

 

それから

パレチェクの他の絵本4冊と

アマールカの絵本をお買い上げいただきました。

 

「今度は、娘さんと一緒に

お越しください。」

と言いましたら、

「一緒にですか…

ハードル高いなあ…

でも、トライしてみます。」

 

そう言って

お帰りになられました。

 

それから、

ひと月ほど経って、

娘さんが

大学の女友達と

一緒に来てくれました。

 

「今度、お父さん誘ってきてくださいよ。

お父さん、喜ぶと思いますよ。」と

言いましたら、

 

「父とですか?

いやだあ。」と

お友達を顔を見合わせながら、

笑顔で返してくれました。

 

なかなか

ハードルは高そうです。(笑)

 

でも、娘さんとの

関係が修復できたみたいで

よかったです。

 

↓「かばのティリーネック」の読み聞かせ動画

https://www.youtube.com/watch?v=CWIoGF7F39E&t=8s

 

 

 

川崎多摩区の「チェコのアニメと絵本の店」と

銀座直売会

9月営業予定です。

近日、営業日をお知らせいたします。

 

「かばのティリーネック」はじめ

パレチェクの絵本たくさんございます!