≪チェコのアニメと絵本の店≫鬼才パヴェル・コウツキーの世界 | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

 

 

神奈川県川崎市多摩区南武線JR中野島駅徒歩30秒

「チェコのアニメと絵本の店」

 

住所:神奈川県川崎市多摩区中野島6-29

新多摩川ハイム内

交番の裏側 

 

チェコアニメには

様々な作品がございます!

 

可愛くて癒される作品が多いですが、

エッジの効いたシュールな作品も

絶品です!

 

 

DVD「80’s~90’s2D傑作アニメーション『カフェ』ほか」に収録されている

パヴェル・コウツキー作品をご紹介します!

 

コウツキーの作品は

世の中のあらゆる出来事を独特のユーモアと皮肉で

世相を切った作品が多いです。

共産主義時代に全盛期を迎えたチェコアニメの歴史において、

コウツキーは、1980年代にデビューし、共産主義時代を終えてから、

キャリアのほとんどを過ごしていますが、

その実績は、圧倒的で

ベルリン国際映画祭の5度の受賞を誇るなど、

現在のアニメ界においてその存在感は、抜き出ています。

 

 


「バイオリンコンサート」(1981年/4分)

 

 

コウツキーが学生だった頃に発表したデビュー作品です。

全て黒の線で表現しています。

 

一人の男がバイオリンを弾くのですが、その”音楽”を

独特の表現で表します。

コウツキー作品の特徴なのですが、

ラストの”オチ”あることが多く、

この作品も絶妙なオチがございます。

 

この作品が認められコウツキーは、卒業後、

作品制作の以来が殺到したのです。

 

「カタストロフィー」(1984年/7分)

 

学者が語るあらゆる人類の悲惨な末路に

恐れおののく男ですが、

 

 

 

でも、本当に怖いものは…。

とにかく、人類の滅亡の仕方が大げさすぎて、笑えてきます。

 

 

 

 

 

この作品のラストは一体…?

 

 

 

「ジレンマ」(1985年/2分) 

2分間の作品ですが、内容はとても濃いです。

どっちを選択すべきか迷う男の話なのですが、

 

その心の中の葛藤が、すごい描写で表現されています。


 

 

ありえないぐらいのデフォルメなのですが、

きっと共感していただけると思います。

 

ちなみにこの作品も”オチ”がございます。

 

 

 

「履歴書」(1986年/10分)

 

 

 

「履歴書」というタイトルのこの作品。

コウツキー自身の”履歴”を顧みています。

履歴書に、いろいろな項目を書き込んでいきますが、

”学歴”の欄で手が止まります。

 

 

学校で数学や語学、物理、歴史等と格闘し、

美術との運命的な出会いを経てアニメーションへの世界へと歩みます。

積み上げられた知識の上に誇らしく登りつめた若者の顔。

 

 

言葉はなく、すべて”画”で表現しています。

 

このとき、まだ29歳だったコウツキー。

自分の過去に何を思い、未来に何を描いていたのでしょうか?

 

この時期に彼は結婚しております。

自身の学校生活を振り返り、自身の青春を

コウツキー独特の表現で描いた作品かも知れません。

そして、何かしらの決意が含んでいると思います。

 

決して素直でない彼の描写なので、

わかりやすくはないかもしれません。

でも、ほとばしる”29歳”のアニメ作家として

羽ばたこうとしているコウツキーの大いなる意志を感じます。

 

この作品で彼は、ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を

受賞しました。

”青春”なんては彼に最も似つかわしくない言葉が

この作品からは感じます。

 

 

 

「ひとめぼれ」(1987年/5分)   


 

一人の女性に恋をした男の気持ちを

コウツキーらしく、これ以上ないぐらいのデフォルメ…、

というより、よくこんな表現思いつくなあ、というぐらいの

表現で描いています。

 

 

そして、女性の鉄壁のガードもものすごい描写で描かれています。

 

 

 

男の思いは届くのでしょうか?

 

 

 

ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品です。

2年連続のベルリン受賞で、若くしてコウツキーは

アニメ作家として確固たる地位を築きました。

 

 

「ネズミ、万歳」(1993年/6分)

 

コウツキー版の「ト○とジェリー」です。

でも、実際の「ト○とジェリー」より

まずネコが強烈です。

 

そして、ネズミがなぜか”ミッキーマ○ス”似です。

 

  

家に帰ってきた男がテレビをつけると

このアニメがやっていたという設定で、

痛快な展開に男は大笑いです。

 

 

 

 

男はネズミを応援してたのですが、

最後の”オチ”がとてもブラックです。

 

でも、なんといっても絵柄がすごいです。

ネコvsネズミの戦いが容赦なく展開されております。

 

この作品もベルリン国際映画祭銀熊賞受賞しております。

このころのアニメ界は、コウツキーを中心に回っていたと

思わせるぐらいの勢いでした。

 

「カフェ」(1988年/8分)

最初、実写から入ります。

 

 

昼下がりのカフェに、様々な人々が

優雅に過ごしています。

 

見た目、余裕たっぷりで、おしゃれな会話を

交わしてそうですが、心の中では…

 

目の前の人物に対して、心の中で思っていることを

ものすごいデフォルメした描写です。


 

 

人間の感情をこんなに赤裸々に描いた作家は、

他に知りません。かなり強烈な描写ですが、

”センスのいい笑い”です。

 

 

「メディア」(2000年/5分)


 

この作品もベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品(2000年)です。

これは、かなりの大作です。

いろいろな技法が詰め込まれていますが、

全ての表現に”メッセージ”がございます。

 

この作品のテーマはタイトル通り”メディア”ですが、

モチーフとして”新聞紙”が使われています。

 

  

 

新聞紙は、情報の宝庫。

ワクワクドキドキするような情報が詰まっています。

でも情報はあふれています。


下手すると情報に振り回されることも…。

 

情報社会の未来をコウツキーが、シニカルな視点で描いています。

地球儀から心臓(らしきもの)を取り出すシュヴァンクマイエル作品のような

シーンがあるのですが、その”地球儀の心臓”を

料理したり、鉄砲の弾丸にしたり、

ユニークな扱いをするのですが、

”情報を料理する”、”情報を撃ち込む”ということです。

ものすごく強烈なメッセージと皮肉が

込められています。

 

 

”情報は大事だが、振り回されてはいけない”

よく言われることですが、

この作品の卓越した表現方法と、その表現の中にあるメッセージが

見事にマッチしていて、とても説得力があります。

 

 

コウツキーは

大学卒業後、すぐにアニメ監督としてデビューしておりますが、

こんなケースは稀でございます。

チェコにおいて、アニメ製作という仕事は、完全に専門職で、

医者と同じで大学でしっかり勉強をして、キャリアを積むことが必要で、

なんのキャリアもない若者が、すぐに脚光を浴びるということは

まずありません。

つまりコウツキーは、類まれな能力を

持っていたと評価されたのです。

 

 

コウツキー作品は

DVD「80’s~90’s2D傑作アニメーション『カフェ』ほか」に収録されています。

「チェコのアニメと絵本の店」では

税込3千円で販売しています!

 

さらに

コウツキーのデザインのグッズがございます!

 

  

チェコアニメの鬼才パヴェル・コウツキーの

ユーモラスなTシャツ!

「ネズミ、万歳」の一場面のTシャツです!

男性用Mサイズと女性用Mサイズがございます。

税込1000円

 

 

 

パヴェル・コウツキーの「カフェ」の一場面の

マグカップ

税込1500円

 

 

 

これもパヴェル・コウツキーのデザインの

パラパラまんがノートです。

 

中身はパラパラまんがになっていて

とてもユニークです!

税込800円で販売!

 

 

 

パヴェル・コウツキーのメモパッド

4種類入荷! 各税込500円

縦 7.8cm 横 9.2cm

 

それぞれ下記のような

吹き出しメモです。

 

 

 

 

 

 

 

【「チェコのアニメと絵本の店」への行き方】

 

JR南武線中野島駅の改札を出ますと

(改札は1つです)

目の前には道路がございます。

 

 

すぐ右に曲がりますと

踏切がございます!

  

 

踏切を渡ってください。

わたると左に交番がございます。

(赤で〇をしたところです。)

この後ろに

「チェコのアニメと絵本の店」がございます。

 

交番の前に来ますと

左に曲がっていただきますと…

 

 「チェコのアニメと絵本の店」が見えてきます。  

 

 

 

 

いらっしゃいませ!

 

場所:神奈川県川崎市多摩区中野島6-29

(JR南武線中野島駅徒歩30秒)

 

駅の改札を出ると交番が見えますので、

その裏にございます!

 

 

 

 

駅を出て

1分経って見つからなければ

間違いなく行き過ぎています。

 

そのときは

090-6652-7491に

ご連絡ください!

すぐお迎えに参ります!

 

駐車場がございませんので、

お車でのご来場は

ご遠慮お願いいたします。