神奈川県川崎市多摩区南武線JR中野島駅徒歩30秒
「チェコのアニメと絵本の店」
住所:神奈川県川崎市多摩区中野島6-29
新多摩川ハイム内
交番の裏側
「チェコのアニメと絵本の店」では
ズデニェック・ミレルの作品のDVD
「ズデニェック・ミレル作品集」を販売しています!
ズデニェック・ミレルはチェコアニメの代表的、
そして象徴的な存在です。
穏やかで優しい作風で、
とってもアート性が高く、
詩とファンタジーの世界が広がっています。
”子供のための世界一のアニメ”と
ミレルのアニメは呼ばれます。
全2巻で
26作品260分の大ボリュームです!
収録作品をご紹介します!
ズデニェック・ミレル作品集vol.1
~チェコで最も愛された男の真実~
“おやすみアニメ”
それはミレルの作品のこと
夢の世界が弾けたような珠玉の作品集
もぐらのクルテクの作者ズデニェック・ミレル(1921~2011)は
“チェコで最も成功した人物”と言われています。
チェコに行けば、どこでもクルテクのグッズを見ることができます。
でも、ミレルの作品はクルテクだけではございません。
クルテク以外にもたくさんの名作を産み出しております。
1948年にベネツィア国際映画祭で
デビュー作の「おひさまを盗んだ億万長者」で
特別賞を獲り、順風満帆な作家生活のように思われそうですが、
1957年にもぐらのクルテクの第1作を発表するまで
ありとあらゆるジャンルの作品を創っています。
戦争が終わったチェコの未来のために
ミレルは試行錯誤を繰り返しました。
Vol.1はミレルの“芸術家”として側面が
色濃く表れたミレルが20代~30代の瑞々しい作品ばかり収録されています。
≪vol.1収録作品(計121分)≫
1. おひさまを盗んだ億万長者(1948年/8分)
監督 ズデニェック・ミレル/ヘルマノス・ブラハ 美術 ズデニェック・ミレル
ミレルの監督デビュー作。
病気になった億万長者が自分の病気を治せるのは太陽だけだと医者から聞き、
億万長者は太陽を自分だけのものにしようとしますが…。
この頃のミレルの作品は迫力のある画風で“社会派”の様相を呈していました。
ミレルはこの作品でベネツィア国際映画祭特別賞を受賞して世に出たのです。
2. あかずきん(1948年/7分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
「あかずきん」を人形アニメーションで制作した作品。
この作品は薬品メーカーのCMとして使用されました。
オオカミにあかずきんとおばあさんが食べられて助けられるまでは、原作と同じなのですが、
そのあと、おばあさんとあかずきんの気分が悪そうです。
そこへお医者さんにもらった薬を飲み、元気になり、みんなで踊りだす、という楽しいCMです。
全編をとおしてジャズがかかっており、新感覚の「あかずきん」です。
3. 誰が一番強いのか(1951年/11分)
監督 ズデニェック・ミレル 美術 A・ストゥルナデル
厳しい労働を強いられた奴隷の青年は、
ある日、飢えている老人に自分の水を飲みたいのを我慢して譲りました。
老人はお礼に青年に一つのペンダントを渡します。
そのペンダントを強く握って念じると、青年は強い相手と立場が変わるようになりました。
権力を握った青年は欲望は果て無く膨れ上がります。
本当の”強さ”と”幸せ”を問うたジャワ島の物語を元に作られた作品です。
4. おんどりとめんどり(1953年/12分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
仲良しのおんどりとめんどりは、いつもエサを見つけては分け合っていました。
ところが、赤い実を見つけたおんどりは、あまりのおいしさについ独り占めにしてしまいました。
でも喉に詰まらせ、倒れてしまいます。
優しいめんどりのとった行動は?
写実的な画風で自然の美しさ、みずみずしさが存分に描かれており、
ミレルの“芸術家”としての側面を大いに見せた作品。
5. ゆれる木馬(1954年/6分)
監督 B・ドヴォジャーク 美術 ズデニェック・ミレル
パパに木馬を買ってもらう約束をした男の子はパパの給料日の日、
パパが帰ってくるのをウキウキして待っていました。
でも、いつまで待ってもパパは帰ってきません…。
なんと、パパは盗賊に襲われ、お金を盗られてしまったのです。
怒った少年は、盗賊たちをやっつけるために盗賊のアジトに一人で立ち向かいます。
6. クマのクブラとクバ・クビクラ(1955年/17分)
監督 ヤン・カルバシュ 美術 ズデニェック・ミレル
クマ使いのクバは、だらしないクマのクブラを躾けようと、
ある夜、だらしないクマを襲うおばけのバルブハの話をしてやりますと、
予想通り、クビラは恐がって大人しくなりました。
でも、本当におばけのバルブハが現れたのです。
紙芝居や絵本の読み聞かせのようなアニメ。底なしに明るいお話です。
7. クマのクブラとクバ・クビクラ スプーン村とナベ村(1973年/15分)
監督 ヤン・カルバシュ 美術 ズデニェック・ミレル
「クマのクブラとクバ・クビクラ」の続編。
スプーン村とナベ村、両方の村の村長を兼任する人物は意地悪で村人に嫌われていました。
そこへクマ使いのクバとクマのクブラとおばけのバルブハがやってきました。
クブラたちの人気を妬む村長の嫌がらせが始まります。
スプーン村とナベ村に愉快な大騒動が始まります!
8. キツネとオオカミ(1956年/18分)
監督 ヤン・カルバシュ 美術 ズデニェック・ミレル
珍しいミレルの人形アニメ。
意地悪なオオカミがキツネの子どもたちを狙っています。
鳥が、オオカミの存在を教えてくれたので、子どもたちは無事でしたが、
代わりにキツネの母親が獲ってきた魚はオオカミのものに…。
でも賢いキツネの母親は、このオオカミをこらしめようと思い、巧妙なワナを仕掛けます。
夕焼けの美しさがキツネの親子の仲の良さが見事に融合した芸術作品。
9. 月のおはなし(1958年/13分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
机に置かれた絵の中で悲しそうにしている女の子。
月から氷の妖精の男の子がやってきて、女の子は笑顔を取り戻しました。
女の子は最初恥ずかしそうでしたが、
男の子は、女の子に絵の外の不思議な世界を見せ、二人は仲良く遊びます。
でも楽しい時間は、満月の輝く夜の間だけでした…。
氷の結晶の世界と絵の具の色彩の美しさを描写した映像の歴史に残る切ない作品。
10. お父さんは12人(1959年/14分)
監督 エドゥアルト・ホフマン 美術 ズデニェック・ミレル他12人
化学者、パイロット、水兵、美容師など、次から次へと恋人が代わる母親。
そんな母親にかまってもらえず、いつもボサボサの髪をした女の子はお母さんに髪をといてもらいたくて、
いつもブラシを持ち歩いていますが…。
監督を含め当時の著名なアニメデザイナーが集結した作品。
1人のデザイナーが主人公の女の子の母親がつきあう男性を1人担当し、それをつなげて作られた作品。
次に
vol.2の作品をご紹介します!
ズデニェック・ミレル作品集vol.2
~チェコで最も愛された男の宝箱~
“子ども向けアニメ“の作家としては
世界一、と言われるズデニェック・ミレル―
このDVDの収録作品をご覧頂ければ
その理由がわかります
お子さんには最初に教えなければならない
ことがございます。
「友達は大切にしましょう」
「お年寄りには親切に」
「お花に水をあげましょう」
「物は大切に使いましょう」
他者への愛です。
“もぐらのクルテク”で有名な
このDVDの収録作品の作者
ズデニェック・ミレルは
“カッコよさ”や“逞しさ”よりも
“優しさ”と“思いやり”を作品に注ぎ込みました。
そんなミレルの思いが詰まった
珠玉の作品集。
Vol.2はとにかく可愛くてたまらない作品ばかり
収録しました。
特に「イモムシくんは大スター」は
間違いなく感動の大名作です。
≪収録作品(計130分)≫
1. アオネコとともだち(1959年/13分)
監督 ウラジミール・レスキー 美術 ズデニェック・ミレル
クロ、シマ、ブチの3匹のネコのいる村に、シャオチンという中国から来たネコがやってきて、
すぐに友達になります。
春になりシャオチンは体が青くなってしまいます。
鳥やネズミに「アオネコ!」とバカにされ、シャオチンは引きこもってしまいます。
アオネコのシャオチンの動きがとにかく可愛くてしょうがありません!
2. こねこのいたずら(1959年/10分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル他4名
ご主人の留守のときはこねこの冒険タイム!
ピンクの毛糸玉が、ネコの形になってこねこに「遊ぼう!」と誘います。
実写の本物のコネコと毛糸の人形を使った作品。
ネコのかわいらしさをとことん追求した映像です。
ネコ好きにはたまらない作品!
3. 知りたがりワンちゃんと水(1960年/8分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
天気のいいある日、ワンちゃんが昼寝から目を覚ますと
お皿の水がなくなっていました。
喉が渇いたワンちゃんは水を探します。
とっても可愛いワンちゃんが水を探して
小さな冒険を繰り広げます。
“雲が水で出来ている”などを優しく教えてくれるお話です。
ワンちゃんの動きがとても可愛いです!
4. 知りたがりワンちゃんとこいぬ(1960年/10分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
ニワトリの親子を見て、自分も母親になりたい、と思ったワンちゃんは、池で卵を見つけます。
こいぬが生まれると信じて、卵を一生懸命育てますが、生まれてきたのは、なんとおたまじゃくし!
それでもワンちゃんは一生懸命育てます。
幼いワンちゃんが懸命に愛情を注ぐ姿にキュンとなります。
5. 知りたがりワンちゃんとハチミツ(1960年/9分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
ワンちゃんがハチを追いかけているとハチの巣を見つけました。
甘いものが大好きなワンちゃんは、ハチミツを食べてしまいます。
でも、怒ったハチたちに追いかけられて…。
その晩、夢でハチミツを作るのがどんなに大変がワンちゃんは学びます。
6. くいしんぼうのスズメ(1962年/8分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
4羽のすずめたちは、いつもエサを分け合い仲良く暮らしていました。
ところが、ある日、1羽のすずめがたくさんの穀物のある倉庫を発見します。
食べきれない穀物に大喜びでスズメは食べ出しますが…。
無表情なスズメが夢中になって食べている姿にほっこりします。
7.さんかくとしかく(1965年/9分)
線と○、△、□など、シンプルな形と色だけを使った変わったアニメ。
親同士が立ち話をしている間、仲良しのさんかく君としかく君は遊び始めます。
かくれんぼやボール遊び、シーソー。飛行機や船に乗ったり…。
音に線や丸、四角といった単純な形を組み合わせて、いろいろなものを表現し、見る者に無限の想像力を感じさせます。
8.イモムシくんは大スター(1967年/15分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
少年のハーモニカに合わせてダンスをするイモムシくんは、
マスコミに注目され、あっという間に大スターになってしまいます。
でも、どんなに有名になっても、少年とイモムシくんの変わらない友情が心が熱くなります。
ラストの“別れにシーン”に感極まって泣かれる方もしばしばいらっしゃいます。
でも決して悲しい話ではありません。
小さな幼い友情のお話であり、少年が少し大人になるお話です。
9.ヘルゴランド島のロマンス(1977年/13分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
灯台に住む貧しい娘のもとにお金持ちの主人から恋文が届きます。
しかし、父親は、満足な嫁入り支度をしてやれないことに悩み、
ある夜、嵐の中、港に近づく豪華船に崖にぶつかるよう灯台の灯りで誘導し、座礁させてしまったのです。
船の中からは財宝や花嫁衣装が見つかりました。
中で死んでいたのは、娘に恋をしたお金持ちの主人だったのです…。
19世紀後半のチェコの国民的詩人、ヤン・ネルダの詩をモチーフに描いた作品。
10.コオロギくんとバイオリン(1978年/5分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第一作。
バイオリンのレッスンをさぼり、ボール遊びに夢中になっていたコオロギくんは、
大切なバイオリンを壊してしまいました。
大泣きをしているコオロギくんを見かねて、虫のおじさんが新しいバイオリンを作ってくれます。
大喜びでコオロギくんが演奏を始めると…。
11.コオロギくんとクモ(1978年/5分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第二作。
コオロギくんがクモの巣で遊んでいると、クモのおじさんに捕まってしまいました。
このままでは食べられてしまします。し
かし、コオロギくんがバイオリンを演奏した途端、側にあった包丁が音に合わせて動き出し、クモのおじさんに襲い掛かりました。
12.コオロギくんとエンジン(1978年/5分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第三作。
エンジンを蒸かし、排気ガスをまき散らす車で、森の中を走り回るハリネズミ。
森の空気は汚れて咳をするコオロギくん。
ハチくんも排気ガスで倒れてしまいます。
コオロギくんは注意しますが、ハリネズミは聞いてくれません。
そこでコオロギくんは得意のバイオリンで…。
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第四作。
コオロギくんが歩いていると、急に木が倒れてきて下敷きになりかけました。
二匹のコガネムシがのこぎりで木を切って木を食べつくそうとしていたのです。
怒ったコオロギくんはマルハナバチのおじさんと一緒に、
のこぎりで切るときに合わせて、バイオリンで不気味な音を出しました。
コガネムシたちは、自分たちののこぎりが不気味に思えて逃げてしまいます。
14.コオロギくんとめんどり(1979年/5分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第五作。
てんとう虫たちの前で、バイオリンを演奏していたコオロギくんを、
そこに現れためんどりが、なんとコオロギくんを飲み込んでしまいました!
でもコオロギくんがお腹の中で演奏するので気分が悪くなってしまっためんどり…。
そこへねずみのお医者さんがやってきました。
15.コオロギくんとチューバ(1979年/5分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第六作。
森の仲間たちは、コオロギくんのバイオリンを楽しく聞いていました。
そこへ一匹の虫が、チューバを演奏しながらやってきましたが、
あまりにも音がひどすぎて、森のみんなは大迷惑!
みんなに責められて悲しそうな虫をみかねたコオロギくんが演奏を教えてあげると、少しずつ上達していきます。
16.コオロギくんとコントラバス(1979年/5分)
監督・美術 ズデニェック・ミレル
コオロギくんシリーズ第七作。
ある風に強い日、ある家に逃げ込んだコオロギくんは、
真っ暗な部屋の中で、滑ってこけてしまい大切なバイオリンを失くしてしまいました。
気絶していたコオロギくんが目を覚ますと、辺りは明るくなっていて、そこには大きなコントラバスがありました。
バイオリンをコントラバスの中にありました。
コントラバスの中で、バイオリンを演奏すると、コントラバスは愉快に踊りだしました。
すでに絶版している入手困難な書籍
「ズデネック・ミレルの世界」も
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絶版となっている書籍で
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ズデニェック・ミレルの全アニメ作品の解説が
書かれています。
その他、ズデニェック・ミレルの人生についてや…
当時のチェコアニメの環境についても
書かれています。
クルテクの作者
ズデネック・ミレルについて書かれた
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