さらば”東のディズニー” | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

 

 

”さらば東のディズニー“
イジー・トルンカラスト上映会
~チェコアニメの巨匠が日本を去る2週間~

https://shibuya.uplink.co.jp/movie/2019/53714
チェコアニメを築き、
多くのクリエーターに影響を与えた
チェコアニメ最大の巨匠であり、
20世紀を代表する大芸術家、
イジー・トルンカの上映とDVD販売の権利が
3/14で終了します。


そのトルンカ作品の最後の上映を
3/1~3/14まで
アップリンク渋谷で
上映いたします。

https://shibuya.uplink.co.jp/movie/2019/53714


上映開始は20時ごろを予定していますが、

正確な上映時間につきましては2月26日(火)21時頃までに発表致します。
 

【チケット発売】

アップリンク会員オンライン先行発売:2月26日(火)22時

一般発売:2月27日(水)10時(オンライン・劇場窓口ともに)

“東のディズニー”-
世界中の人々は畏敬の念をもって
チェコアニメをそう呼びます。
その詩的でファンタジックな作品は
カンヌやベネツィア、ベルリンなどの
国際映画祭の受賞歴も豊富で、
いつも世界の注目の的でした。


1945年、戦後プラハに
国営のアニメスタジオが出来ました。
戦後の復興に向けての希望と夢のシンボルとして
当時の政府はアニメ製作に取り組むことにしたのです。
しかし、当時のプラハには
アニメ製作の経験のある人物がいませんでした。
そこで白羽の矢が立ったのが
絵本の挿絵画家と人形作りの職人として
名を馳せていたイジー・トルンカ(1912~1969)でした。
未経験のアニメ製作の責任者に任命された
トルンカですが、一切の戸惑いがありませんでした。
未経験のアニメ製作に対し、
戦争中にはできなかった
“創作”への情熱が爆発し、
初めてのアニメ製作でありながら
1年で短編のアニメを4本作りました。
この4作品の一つ
「動物たちと山賊」が
戦後初の1946年の
カンヌ国際映画祭で
見事、ディズニー作品を破って
グランプリを獲得し、
チェコアニメが世に出たのです。


このチェコの天才アニメ作家の出現に
世界の映画界は驚愕し、
“トルンカ時代”が
始まりました。
トルンカの“詩的”で“ファンタジック”な作風は
“芸術”と称され、
それまで“こども向け”とされていた
“アニメ”を
映画の一つのジャンルに押し上げました。


まだアニメの制作が確立されていなかった
この時代、
トルンカは
果敢に挑戦し、
あらゆる試行錯誤を繰り返しました。


そこから誕生したものを
人々は畏敬の念を持って
 “東のディズニー”と呼びました。

そんなトルンカの作品の日本国内での上映の権利が
今回の上映の最終日
3月14日に終了いたします。


日本で観ることの出来る
トルンカの23作品を
全て上映いたします。


“東のディズニー”の終焉…。
東欧で生まれた
“詩”と“ファンタジー”の世界の
ラスト上映です。


上映後には毎日、
“チェコアニメに命を捧げた男”こと

私、チェコチェコランドが
裏話トークショーをさせていただきます!
おそらく世界で唯一、チェコのアニメと絵本だけでビジネス展開をしており、
トルンカ家と付き合いのある
眞部だけが知っているエピソードをお話させていただきます。
最後のトルンカ上映の余韻が深まります。

≪上映スケジュール≫
☆3/1(金)
「真夏の夜の夢」(1959年/73分)
監督・美術 イジー・トルンカ


“史上最高の映像美”と呼ばれる
シェークスピア原作「真夏の夜の夢」を
トルンカが最高の芸術品に仕上げました。
当時のチェコアニメの総力を注ぎ込んで
産み出された「真夏の夜の夢」…
夢の世界の饗宴もこれが最後です。

☆3/2(土)
「チェコの古代伝説」(1952年/80分)

監督・美術 イジー・トルンカ


トルンカの“セピア色の大叙事詩”
「チェコの古代伝説」…。
チェコの歴史を描いた壮大な叙事詩で
大迫力のドラマです。
これほどの大作はチェコの人形アニメの中にも
ございません。

☆3/3(日)
「バヤヤ」(1950年/74分)


監督・美術 イジー・トルンカ
全編音楽でセリフを奏でているこの作品は
まさしく“極上のオペラ”。
ドラマティックで緊迫感あふれるシーンの連続と
厳かで優しさがあふれるラスト…
人間にとって“最も大切なもの”が描かれています。


☆3/4(月)
「トルンカの優しい人形アニメ特集」(計74分)


トルンカの穏やかで瑞々しい人形アニメばかり集めたプログラム!
ポエティックでユーモラスで穏やかに気分になる作品集。
DVDになっていない作品もございますので
是非劇場でご覧ください。
全作監督・美術イジー・トルンカ
1.クチャーセクとクティルカ(1954年/18分)
2.コントラバス物語(1949年/13分)
3.草原の歌(1949年/21分)
4.しものいたずら(1954年/13分)
5.情熱(1961年/9分)

☆3/5(火)
「トルンカの未来へのメッセージ」(計68分)


トルンカの遺作「手」を収録しています。
この作品は当時のチェコの政府をトルンカ“らしく”
セリフのない映像で大きく非難しています。
トルンカの死後、20年一切の上映を禁止されたこの作品。
その他、トルンカが未来を提言した「電子頭脳おばあさん」
アコーディオン弾きの哀愁を描いた「悪魔の水車小屋」を上映。
全作監督・美術イジー・トルンカ
1.悪魔の水車小屋(1949年/20分)
2.電子頭脳おばあさん(1962年/29分)
3.手(1965年/19分)

☆3/6(水)
「トルンカのユーモラスな人形アニメ特集」(計74分)


上映機会の少なかったトルンカの楽しい人形アニメのプログラム。
ボッカチオの「デカメロン」を題材にした
ユーモラスな「天使ガブリエルと鵞鳥夫人」と
チェコの人気No.1の人形劇「シュペイブルとフルヴィーネク」を題材に
トルンカと弟子のポヤルがそれぞれ監督をした
「フルヴィーネクのサーカス」と「探偵シュペイブル」は
微妙な親子関係を描いた楽しい人形アニメを上映。
期間中1回のみの上映。
1.天使ガブリエルと鵞鳥夫人(1964年/29分)
監督・美術 イジー・トルンカ
2.フルヴィーネクのサーカス(1955年/23分)
監督・美術 イジー・トルンカ
3.探偵シュペイブル(1955年/22分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 イジー・トルンカ

☆3/7(木)
「陽気なお酒飲みの兵隊シュヴェイクシリーズ」(計75分)


“ビールの国”チェコのお酒のシンボル、陽気な兵隊さんのシュヴェイクを
トルンカが描いた愉快痛快な人形アニメシリーズを一挙全3話上映!
第1次世界大戦中が舞台ですが、シュヴェイクが行くところ
空気が一気に緩くなります!
全作監督イジ―・トルンカ 美術ヨゼフ・ラダ
1.シュヴェイクが行く!「コニャックを探せ」(1954年/24分)
2.シュヴェイクが行く!「列車騒動をおさめろ」(1954年/21分)
3.シュヴェイクが行く!「行き先はどこだ?」(1954年/30分)

☆3/8(金)
「トルンカの素敵な絵のアニメの全て」(計81分)


トルンカの絵のアニメ全7作品のプログラム。
心温まるお話から少し怖いお話までトルンカの宝箱!
“絵本作家”としても活躍したトルンカの“別の顔”をご覧ください。
“詩”と“ファンタジー”のトルンカの世界が全開です!
期間中1回のみの上映。
全作監督・美術イジー・トルンカ
1.おじいさんの砂糖大根(1945年/9分)
2.動物たちと山賊(1946年/8分)
3.贈り物(1946年/16分)
4.バネ男とSS(1946年/14分)
5.おじいさんの物々交換(1953年/9分)
6.楽しいサーカス(1951年/12分)
7.金の魚(1951年/13分)

☆3/9(土)
トルンカの優しい人形アニメ特集」(計74分)


トルンカの穏やかで瑞々しい人形アニメばかり集めたプログラム!
ポエティックでユーモラスで穏やかに気分になる作品集。
DVDになっていない作品もございますので
是非劇場でご覧ください。
全作監督・美術イジー・トルンカ
1.クチャーセクとクティルカ(1954年/18分)
2.コントラバス物語(1949年/13分)
3.草原の歌(1949年/21分)
4.しものいたずら(1954年/13分)
5.情熱(1961年/9分)

☆3/10(日)
「トルンカの未来へのメッセージ」(計68分)


トルンカの遺作「手」を収録しています。
この作品は当時のチェコの政府をトルンカ“らしく”
セリフのない映像で大きく非難しています。
トルンカの死後、20年一切の上映を禁止されたこの作品。
その他、トルンカが未来を提言した「電子頭脳おばあさん」
アコーディオン弾きの哀愁を描いた「悪魔の水車小屋」を上映。
全作監督・美術イジー・トルンカ
1.悪魔の水車小屋(1949年/20分)
2.電子頭脳おばあさん(1962年/29分)
3.手(1965年/19分)

☆3/11(月)
「陽気なお酒飲みの兵隊シュヴェイクシリーズ」(計75分)


“ビールの国”チェコのお酒のシンボル、陽気な兵隊さんのシュヴェイクを
トルンカが描いた愉快痛快な人形アニメシリーズを一挙全3話上映!
第1次世界大戦中が舞台ですが、シュヴェイクが行くところ
空気が一気に緩くなります!
全作監督イジ―・トルンカ 美術ヨゼフ・ラダ
1.シュヴェイクが行く!「コニャックを探せ」(1954年/24分)
2.シュヴェイクが行く!「列車騒動をおさめろ」(1954年/21分)
3.シュヴェイクが行く!「行き先はどこだ?」(1954年/30分)

☆3/12(火)
「バヤヤ」(1950年/74分)


監督・美術 イジー・トルンカ
全編音楽でセリフを奏でているこの作品は
まさしく“極上のオペラ”。
ドラマティックで緊迫感あふれるシーンの連続と
厳かで優しさがあふれるラスト…
人間にとって“最も大切なもの”が描かれています。

☆3/13(水)
「チェコの古代伝説」(1952年/80分)


監督・美術 イジー・トルンカ
トルンカの“セピア色の大叙事詩”
「チェコの古代伝説」…。
チェコの歴史を描いた壮大な叙事詩で
大迫力のドラマです。
これほどの大作はチェコの人形アニメの中にも
ございません。

☆3/14(木)
「真夏の夜の夢」(1959年/73分)


監督・美術 イジー・トルンカ
“史上最高の映像美”と呼ばれる
シェークスピア原作「真夏の夜の夢」を
トルンカが最高の芸術品に仕上げました。
当時のチェコアニメの総力を注ぎ込んで
産み出された「真夏の夜の夢」…
夢の世界の饗宴もこれが最後です。