チャペック兄弟から時代は受け継がれ | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

チャペックの12作品を収録したDVD

「チャペックのおとぎ話大全集」(3800円+税)

7/20(水)~8/3(水)

池袋マルイ4Fイベントスペース

期間限定のアマールカショップ

「森の妖精アマールカのふわふわ夏休み」

で発売します!

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12179540293.html

 

 

【チャペックのおとぎ話大全集】

≪収録作品≫

~チャペック兄弟のおとぎ話~
1.郵便屋さんの話(21分)
2.カッパの話(11分)
3.宿無しフランチシェクの話(12分)
4.山賊の話(14分)
5.長い長いお医者さんの話(16分)
6.犬と妖精の話(15分)


~ヨゼフ・チャペックのこいぬとこねこはいつも一緒~

7.いばったパジャマのお話(11分)

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12181277816.html
8.初めて床を洗ったお話(10分)

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12179004503.html
9.冬の日に手紙を書いたお話(16分)

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12180942528.html
10.おいしいケーキを焼いたお話(9分)

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12180254435.html
11.やぶけたズボンのお話(8分)

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12180030335.html
12.泣いていたお人形のお話(15分)

http://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12179707439.html

 

上の1~6までの

チャペック兄弟のおとぎ話は

弟のカレル・チャペックが話を作り

兄のヨゼフ・チャペックが絵を描いております。

 

7~12までの「こいぬとこねこはいつも一緒」は

話も絵も兄のヨゼフ・チャペックが描きました。

弟のカレル・チャペックは

多才な才能を発揮し、

おとぎ話だけでなく、小説、戯曲など散文も書き、

ジャーナリストや編集者としても活躍しました。

「ロボット」という言葉を作り出した人物として有名で

”ノーベル賞に最も近い人物”と呼ばれました。

 

兄のヨゼフ・チャペックは

数百もの書籍の挿絵を描き、

今も世界中の多くの人々に

その素朴でのんびりした絵が愛されています。

 

19世紀末に生まれた

チャペック兄弟は

第1次世界大戦と第2次世界大戦の間という

世界史上最も過酷な時代に

活動を余儀なくされました。

時代に翻弄されながらも

彼らの残した作品は多くの作家に

大きな影響を与えたことでしょう。

国際アンデルセン賞を「ふしぎな庭」で受賞した

1912年生まれのイジー・トルンカも

 

"色彩の魔術師”と呼ばれ、

チェコの文化庁の”最も美しい絵本賞”の受賞歴も豊富な

1932年生まれのヨゼフ・パレチェク

 

チェコの宝、世界80か国で上映・放送・出版された

もぐらのクルテクの作者1921年生まれの

ズデニェック・ミレルも

 

生涯400冊以上の絵本の挿絵を描いた

1923年生まれのヘルミーナ・ズマトリーコヴァーも

 

みんなチャペック兄弟の絵本に

影響を受けて来たと思います。

 

ヤン・シュヴァンクマイエル2

あのシュヴァンクマイエルとだって

次の最後の新作にチャペックの戯曲をモチーフに

取り入れています。

 

悲惨な時代背景で最終的にはナチスに

追われ人生の幕を閉じることになった

チャペック兄弟ですが、

彼らの話は、平和でのんびりしたものばかり。

時代を訴えかけるものは一切ありません。

 

次の時代が平和で楽しくなるように、

その思いを次の世代に託すかのごとく、

「こんな世の中であればいいのになあ」

と彼らが願う世の中のようなお話ばかり

残されました。

 

だから、チェコのアニメや絵本には、

時代背景を反映したような作品は

見当たりません。

 

20世紀のチェコは激動でした。

1918年にハプスブルク家からの独立し

1000年近くのドイツ民族からの支配から逃れたものの

ナチスに管轄され、

ソ連に脅かされ、

1989年共産時代から資本主義に

180度国が変わり、

1993年スロヴァキアを分離し、

その後、EUに加盟し、

世の中が大きく変わることを

何度も経験した国です。

 

でも、

パレチェクの絵は、

どんな時代であろうとひたすら美しく、

http://czech-czech.jp/SHOP/AO-SET1004.html

 

トルンカの絵は、いつだって

幻想的で温かく、優しく

 

ズマトリーコヴァーの絵本は、

甘い匂いが漂うそうな

楽しい世界。

 

きっとチャペック兄弟の残したものが

彼らに受け継がれていると思います。

 

 

チェコの本屋さんには、

”絵本コーナー”というものはございません。

 

その代わり”Pohadky(ポハードキー)”と

書かれたコーナーがございます。

 

Pohadkyとは、”物語”、”お話”と言う意味です。

 

Pohadokyのコーナーには今も

チャペックの絵本が平台に置かれています。

 

元祖”ポハードキー”

チャペック兄弟のお話のアニメ12作品を収録したDVD

「チャペックのおとぎ話大全集」

是非お楽しみに!

 

本日はもう少しお付き合いください。

有名な「郵便屋さんの話」をご紹介したいと思います。

郵便局には”郵便の妖精”がいるのを

ご存知でしょうか?

 

郵便局の職員が仕事をさぼっていても

代わりに仕事をやってくれるのです。

 

テキパキ気持がいいものです。

 

しかし困ったことが…

 

1枚、宛先と送り主が書かれていない手紙がありました。

妖精たちが中身を透視すると、(やっちゃいけないんですよ)

プロポーズの手紙のようです。

 

一世一代の手紙です。

なんとしてでも届けなければなりません!

ここは妖精ではなく、本物の郵便局員の出番です。

 

さあ、送り先を探しに行きます!

…でも、どうやって。

何の手がかりもございません。

 

理屈はどうでもいいのです。

とにかく探すのです。

 

空を飛び…(飛ぶんですね…)

あまりつっこまないようにお願いします(笑)

 

世界中を探し回り

(国内の郵便なら、海外ではないのでは…などどいう突っ込みも

なしでお願いします。)

 

ラブレターは無事届けられるのでしょうか?

郵便屋さんの肩にすべてがかかっています!

(もちろん、そんな熱血なお話ではございません。)

 

…そんな「郵便屋さんの話」も収録されています。

 

「チャペックのおとぎ話大全集」

もうすぐ発売です!

 

お楽しみに!