チェコアニメ名作集「ぼくらとあそぼう!~ビーバーのはなし~」 | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

ついに発売になりました!
「ぼくらとあそぼう!」のDVD

本日ご紹介いたしますのは、
 

「ビーバーのはなし」です!

 

 

●監督 /ブジェチスラフ・ポヤル ミロスラフ・シュチェパーネク

●美術 /ミロスラフ・シュチェパーネク

●製作/1972年

●時間/15分

今日は楽しいミニゴルフ!楽しく遊んでいると、何やら穴から、変な音が聞こえてきます。そして水が飛び出てきました!怪しいと思った二匹のクマは周りを見回すと、近くの切り株の中に影が!なんと切株の中には地下室があったのです。そこには発明家のビーバーがいました。


ミニゴルフをするなんて、なかなかおしゃれなクマたちです。

 

 

 

 

 

 

 

 


手作りなところが、遊び好きな二匹らしいところです!
 

 

 



共産主義時代のこの頃、
資本主義を皮肉るような描写が多くありました。

たとえば、トルンカの「草原の歌」は
完全に西部劇のパロディです。

 

 


批判めいたことは表現されてないのですが、
コメディ―タッチで描かれています。

 

 




私がよく紹介する
「タフなビリー」シリーズも
西部劇のパロディーです。


このビリーが西部劇のヒーローという時点で、
コメディですね(笑)
 

 

 


必死に戦うビリーの姿、
逃げ惑うウシの姿、
攻めてくる巨大な蚊…。

本当の西部劇の迫力とは、
かなり”ニュアンス”が違いますよね(笑)

ポヤルの「名声」という作品があるのですが、
これは、”美術商”という職業を痛烈に皮肉っています。

 

 



ただ、チェコアニメのいいところは、
批判よりも楽しいユーモアにしているところです。
そして、資本主義の世界への憧れも
感じさせるときもございます。

「ぼくらとあそぼう!」の
「ビーバーのはなし」で
二匹のクマがミニゴルフで遊んでいますが、
チェコはゴルフが盛んというわけではございません。
”娯楽の象徴”として、資本主義のことを
描写しているのかもしれません。

でも、ゴルフの批判なんてありません!
クマたちはゴルフを楽しんでいます!

そんなクマたちのゴルフ場に水が噴き出します。

 

 


早速、あやしむ大きなクマ。
こういうときは頼りになりま。
 

 

 


探ってみると地下室が!
 

 

 



地下室にはなんとビーバーが住んでいたのでした!
早速、得意(?)の疑いをかける大きなクマですが、
何やら事情があるようです。

 

 


聞けば、悲しいビーバーの歴史がありました。
今度ばかりは、大きなクマも
茶化したりは出来なさそうです。

「セイウチのはなし」もそうなのですが、
今回も水辺の生き物が登場します。

チェコは、内陸なので、
とても海に対しての憧れがあるようです。

以前、「屋根裏のポムネンカ」のイジー・バルタ監督が来日したとき、
鎌倉にお連れしたのですが、
海を見て感激されていました。

素直な小さなクマはもちろん、
ひねくれものの大きなクマも、
海や水辺の生物のお話は、
興味津々です!
 

 

 

クリスマスの季節、
クマたちの痛快なドラマをご覧いただいて、
ほっこりしていただきたいです!